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新章〜新たなる潮流〜
旧知
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「この前会った時は女性の姿じゃなかったけど、女の子っぽい人だなって思ってたんだ。
部屋とかもね」
「えっ、部屋って、そう思いました?
なるべく女子っぽくならないように気をつけてたんですけど」
「まあ、なんとなくそう思ったんだよ。
部屋全体の整頓具合とか、俺とかそういう発想ないもん」
「ヤダ、恥ずかしい」
「未来ちゃんは、たしか、大学生だったよね?
学校行きながらここで働いてんだ。」
「はい、そうなんです。
社長と弁護士さんがいらっしゃった日があったじゃないですか。
ワタシ、あの日まで女装もしてなかったし、フツーの男として暮らしてたんです。
でも、ちょうど二十歳の誕生日だったので、それを機に自分の思い通りに生きたいって思い、お二人が帰られた後、初めて病院で女性ホルモンの注射を打ち、その足でこのお店の面接を受けに来たんです。」
「へえ、そうだったのかあ
じゃあ、あの日は未来ちゃんにとっても人生の分岐点になるような日だったわけだね。」
「そこまで大袈裟な話じゃないんですけど。」
未来は口を手で押さえて笑った。
「女性ホルモンの注射って、打つとどうなるの?」
「えっと体つきが変わるんです。
皮下脂肪が付いて丸みを帯びた体に。
あと、胸も膨らんでくるんですけど、こればかりは個人差があって、けっこう大きくなる人もいれば、全然変化しない人もいて…
ワタシはまだ打ち始めて一ヶ月なので、どうなるかはわかりません。
胸は少しでも膨らんで欲しいんですけどね。」
「そうだね。
今日一緒に来た赤石さんて、ほらそこの席で話してる人
あの人がこの店に付き合ってる人がいるって言うんで、ちょっと顔見たくなってついて来たら、君がいたんだよ。」
「まさかユウさんの彼氏だったなんて、びっくりしました。
ユウさんはワタシに本当に良くして下さって、大切な先輩なんです。」
「ユウちゃんも綺麗だもんね。」
「はい。ワタシの理想とする姿が、まさにユウさんなんです。」
「でも、未来ちゃんの方が綺麗だと思うよ、俺は。」
優磨は一口酒を飲むと、真顔で未来に伝えた。
「もう、やめてください
そんなわけないじゃないですかー」
未来は顔を真っ赤にして手をジタバタさせた。
部屋とかもね」
「えっ、部屋って、そう思いました?
なるべく女子っぽくならないように気をつけてたんですけど」
「まあ、なんとなくそう思ったんだよ。
部屋全体の整頓具合とか、俺とかそういう発想ないもん」
「ヤダ、恥ずかしい」
「未来ちゃんは、たしか、大学生だったよね?
学校行きながらここで働いてんだ。」
「はい、そうなんです。
社長と弁護士さんがいらっしゃった日があったじゃないですか。
ワタシ、あの日まで女装もしてなかったし、フツーの男として暮らしてたんです。
でも、ちょうど二十歳の誕生日だったので、それを機に自分の思い通りに生きたいって思い、お二人が帰られた後、初めて病院で女性ホルモンの注射を打ち、その足でこのお店の面接を受けに来たんです。」
「へえ、そうだったのかあ
じゃあ、あの日は未来ちゃんにとっても人生の分岐点になるような日だったわけだね。」
「そこまで大袈裟な話じゃないんですけど。」
未来は口を手で押さえて笑った。
「女性ホルモンの注射って、打つとどうなるの?」
「えっと体つきが変わるんです。
皮下脂肪が付いて丸みを帯びた体に。
あと、胸も膨らんでくるんですけど、こればかりは個人差があって、けっこう大きくなる人もいれば、全然変化しない人もいて…
ワタシはまだ打ち始めて一ヶ月なので、どうなるかはわかりません。
胸は少しでも膨らんで欲しいんですけどね。」
「そうだね。
今日一緒に来た赤石さんて、ほらそこの席で話してる人
あの人がこの店に付き合ってる人がいるって言うんで、ちょっと顔見たくなってついて来たら、君がいたんだよ。」
「まさかユウさんの彼氏だったなんて、びっくりしました。
ユウさんはワタシに本当に良くして下さって、大切な先輩なんです。」
「ユウちゃんも綺麗だもんね。」
「はい。ワタシの理想とする姿が、まさにユウさんなんです。」
「でも、未来ちゃんの方が綺麗だと思うよ、俺は。」
優磨は一口酒を飲むと、真顔で未来に伝えた。
「もう、やめてください
そんなわけないじゃないですかー」
未来は顔を真っ赤にして手をジタバタさせた。
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