ニューハーフ極道ZERO

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筒井未来〜女子力向上計画編〜

好球必打

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「おはよう未来ちゃん」

出勤してきたユウは、すっぴんで店の掃除をする未来を見つけると、近づいて声をかけた。

「ユウさん
おはようございますっ」

「どうしたの?今日はやけに早いじゃない」

「もう夏休みなので」

未来は額の汗をタオルで拭きながら笑って言った。


「あ、そっか
もう夏休みかあ

ワタシは大学行った事ないからよくわかんないけど、夏休みって何日くらいあるの?」


「えっと、50日くらいかなあ」

未来は少し考える素振りを見せながら答えた。


「いいなあ、ワタシも大学生したかったわ。

ところで夏休みはどこか旅行とか行かないの?」


「いえ、行きません。

それよりも、ユウさんにちょっとご相談があるんですけど。」


「えっ何?
何でも聞いてよ。わかる事なら全部答えるから。」


「あの、夏休みを利用して、タマタマを取ろうかなって考えてるんですけど、どこか良い病院紹介していただけませんか?」


「えっ、未来ちゃん
タマ抜きするの?

それしたらもう完全に元に戻れなくなるよ。
大丈夫?」


「もう引き返すって選択肢はワタシにはありませんから大丈夫です。

タマってワタシには全く必要ないものですし。

誰かと結婚して子供を作りたいとかも思ってませんしね。
そりゃ、妊娠できるなら子供を産みたいっていう気持ちはあるけど、男性として女性としたいとか、妊娠させて子供を作りたいとか、考えた事もないです。」


「まあ、そうだよね、
ワタシも同じような気持ちでいるよ。」


「ユウさんがタマ抜きした病院をご紹介していただけませんか」


「ワタシは、今も女ホルの注射を打ってもらってる病院で、二十歳の時にタマ取ったんだけど、そこで良かったら紹介するわ。」

いつするつもりなの?」


「出来たらすぐにでも」


「急くわねえ、未来ちゃん」


「一日でも早くする方が、より女らしい体を手に入れることができるんじゃないかって」

「全然そんなことないわよ。
ワタシ的にはタマがあっても無くてもそう変わらない
これが素直な感想ね。」

「ですよね
でも、なんとなくそう思っちゃって」


「わかったわ。
病院の名前と場所は後でLINEで送るね。

予約入れたら、ワタシに教えて。

当日ついて行ってあげるから」


「えっ!
ついて来てくれるんですか!!

ありがとうございますっ!」


未来は目をうるうるさせながら、ユウに深々と頭を下げた。

お辞儀すると、着ていたTシャツの胸元がチラッと見えると

ユウはその谷間を見て感嘆の声を上げた。

「あっ、未来ちゃん、おっぱい大きくなったわねえ

ホルモン始めてどれくらいになる?」


「えっと、もうすぐ一年です」


「へえ
早いもんね、ここに面接に来てたのって一年前なんだね。

あの頃から比べると、本当に完璧な女子に変身したよね。」


「そうですか…まだ全然ダメですけど…
でも、そう言ってもらえると嬉しいです」


未来は照れくさそうに笑った。


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