ニューハーフ極道ZERO

フロイライン

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大阪第二次抗争編

暗い影

朝になり、多喜が先に目覚めると、横で寝ている薫の乳首をペロっと舐めた。
薫もすぐに目を覚ますと、多喜にキスをせがんだ。

それがきっかけでまた始めてしまい、夜に続いて濃厚なセックスを繰り広げた。

さすがにイキすぎた二人は疲れ果て、薫が立ち上がって冷蔵庫のミネラルウォーターを取りに行った。

2本持ってきて、多喜に手渡して自分も飲もうとすると、多喜は

「ダメだよ、口移しでくれないと」

と、甘えた口調で言った。

薫はフッと笑い、一口水を飲み、そしてまた口に含むと、多喜にキスをして水を口から口へ流し込んだ。

「ああ、美味しい

サイコー」


「もう、真ちゃんのヘンタイ」

薫は顔を赤らめてまた笑った。


「薫、なんて言ったらいいのかわかんないけど、俺としては性転換しなくて良かったって思ってるんだ。」


「どうして?」


「薫が言ってたように、自分が自分でなくなるような気がするって言ってたのもよくわかるし、それが一番の理由ではあるんだけど。

やっぱり、俺は今のこの状態の薫が大好きだし、愛おしくて仕方ないんだ。」

「真ちゃん…」

「二人で一生仲良く、幸せに暮らそう」

「うん
ありがとう、真ちゃん

真ちゃんにそう言ってもらえてすごく嬉しいよ。

あなたはワタシにとって最高に素敵な王子様なんだもん。
そして、初恋の人だから

初めて好きになった人と結ばれるなんて、こんな幸せな事はないわ。

こちらこそ、よろしくお願いします」

薫はまた多喜に抱きついた。


また始めそうになった二人だが、なんとか自重し、ようやく起きる事を決めた。

「もう、こんな時間か」

多喜は枕元の携帯を見て呟いたが、すぐにメールの着信があるのに気付いて、慌てて開いた。

そして、黙って画面を見つめていたが


「どうしたの?真ちゃん」

薫が心配そうに聞くと、多喜は画面から目を離して薫の方を見た。

「亮輔からだよ。」


「亮輔さん…?」


「オヤジ…いや、多村が動き出したらしい。」


「えっ…」

多喜も薫も、多村には人生そのものを破壊する寸前までに追い込まれた過去を持ち、特に薫は薬物により廃人にされた経験もある。
その名前を聞くだけで、戦慄が走った。

「真ちゃん、亮輔さんは何て?」


「ちょっと会って話がしたいから、今日ウチの店に来たいって。」

「でも、店休日だし…」

「ここに呼んでもいいかな?」


「うん。
それは勿論」

薫はブラとパンティを履きながら頷いた。

多喜もまた起き上がって準備を始めていたが、悪い予感がしかしなかった。
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