ニューハーフ極道ZERO

フロイライン

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筒井未来〜女子力向上計画編〜

術後

去勢手術の傷もようやく癒え、未来は日常生活を取り戻した。

未来にとって、先ず嬉しかったのは、ショーツを履いた感覚が良くなった事だった。

ペニスは何とか収納できたが、タマはなかなか隠す事が容易ではなかった。
しかし、それらが無くなったことによって、ショーツを履いた感覚も良くなったし、見た目もすごくスッキリした。

その他については、いつも投与を受けている女性ホルモン注射の量を減らす事が出来た。

性欲については、元々オナニーなど一切していなかっただけに、どのように変化したのかは計り知れなかった。

心理的には少し落ち込む事が増えたが、これも女性ホルモンを打ち始めてから度々起きていた事なので、去勢が原因で酷くなったのかどうかの因果関係はわからなかった。

それら全部を含めて、未来は非常に満足していた。

また女に近づけた
もっとキレイになりたい

そして、優磨と…

未来は優磨の事を心に思い、切ない表情を見せたのだった。



そして、今日は去勢してから初めて優磨と会う日だった。

昼間に待ち合わせをして、食事をしたのだが、話題は専ら去勢手術の話となった。


「思ったより元気そうで良かったよ。
もう大丈夫なの?」

レストランで食事が来るのを待っている間、優磨が質問すると、未来は頷いて答えた。


「はい。
でも、最初はけっこう辛くて、なかなか血も止まらないし、めっちゃ不安でした。

でも、これでもうニューハーフとして生きていく覚悟が出来たっていうか、吹っ切れたっていうか…
なんか気持ちが楽になりました。」

「そっか
それは何よりだね。
久しぶりに未来ちゃんに会って、先ず思ったんだけど、顔つきがさらに柔和になったっていうか、女性らしさが増したっていうか、うん。
それはすごく感じた。」


「えっ、本当ですか

すごく嬉しいです。」

未来は両手で頬を押さえ、顔を赤らめて笑った。

「未来ちゃんと話してると、ホント心が癒されるわ。

仕事で嫌なことがあっても、未来ちゃんに会えるって思ったら何か元気が出るっていうか、頑張れるんだ。」


「もう、大袈裟ですよ。」


「大袈裟じゃないって、本当の事だから。

俺はキミに初めて会った日、そしてお店で初めて会ってたくさん話した日
あの時から気持ちがブレた事は一度もないよ。

ずっと好きだ。」

アメリカ生活が長かったせいか、優磨の愛情表現はかなりストレートだ。

「社長…」

未来は優磨を見つめたまま、暫しの間があったが、やがて、意を決したように話し出した。

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