ニューハーフ極道ZERO

フロイライン

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恋人との日々編

Challenging

「まあ、ウチの会社も威張って言えるほどのものじゃないし、ヤクザでもあるわけで。

でも、今の世の中でヤクザなんて職業を堂々とやれない事も十分に理解している。
俺が子供の時から、既にそういう流れだったし、だからこそ親父の後継者になることを固辞して、アメリカに留学したんだ。

けど、親父が死んで、夏希の事もあったけど、日本に戻ったきっかけは、残された組員達の食い扶持を確保してやんねえとって、そう思ったからなんだ。
自慢できることじゃないが、ウチは日本一の広域暴力団で、構成員も沢山いる。

そいつらが警察の締め上げにより、仕事を失ったらどうなる?

多分、犯罪を引き起こすに違いない。

だからこそ、俺は日本に帰り、組織を真っ当な会社組織に変更しようとした。

それが皆が幸せになれる一番の方法だと思ったから。

一般市民と揉め事を起こさず、フツーの仕事をして金を稼ぐ。
それさえしてれば、警察も大目に見てくれるし、何なら手助けだってしてくれるようになる。

まあ、中には昔の気分が抜けずに、道端で大学生と喧嘩して騒ぎを起こしちまうバカもいるが。」


「だから、優磨自ら謝りに来てくれたんだね。」


「大切なのは、その姿勢だからね。

未来、垂水組の看板は俺の代で降ろすつもりなんだ。」


「看板を?」


「ヤクザみたいに非効率で、市民の目の敵な集団を解体し、真っ当な組織に変えてみせる。」


「優磨…」


「ただ、俺の考えに賛同する人間は少なく、また、いわゆる敵対勢力もそんな事知った事じゃないとばかりにちょっかいをかけてきやがる。

ヤクザって性質上、泣き寝入りも出来ないし、かといってまともにやり合ったら警察が黙っちゃいない。」

「じゃあ、どうすれば…」

「俺が信頼できる人間は、未来、お前と鷹村先生だけなんだ。

だから…苦労をかけて本当に申し訳ないが、俺に協力してくれないか。」


「それって、優磨のお仕事を手伝うってこと?」


「うん…」


「そんなの…

オッケーに決まってるじゃない!

だって、優磨の側で一緒に働けるんだよ

こんなに嬉しい事ないわ。」

未来は頬を紅潮させ、少し興奮気味に言った。


「ありがとう、未来」


「大好きっ」

感極まった未来は、そう言って優磨の胸に顔を埋めた。



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