ニューハーフ極道ZERO

フロイライン

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恋人との日々編

The beginning of familiarity

赤石功太がユウと出会ったのは、もう随分前のことになる。


功太の兄貴分だった薫が働いていたニューハーフクラブ…当時はまだショーパブの形態だったが、そこに新人として入店してきたのがユウだった。

ユウが入店してからすぐ、薫は多喜と結婚するために店を辞めたので、ほんの数日しかカブっていない。

功太は薫が店にいる間は、あまり寄り付こうとはしなかった。
自分の兄貴分だった人間がニューハーフに転身した姿を見るのが、なんとなく気まずかったからだ。

薫が引退した後は、それなりに出入りするようになったのだが、新人のユウを見た瞬間、功太は恋に落ちてしまったのだった。

元々ニューハーフというものに興味どころか、若干の嫌悪感すら抱いていた功太だったが、ユウの美しさにアッサリと心を奪われてしまった。

ストレートのサラサラのロングヘアに、ハッキリとした顔立ち。
スリムでありながらグラマラス
モデルと言われてもおかしくないくらいのプロポーションをしていた。

功太はその日から店に通い始め、ユウに猛アタック
最初は、功太に全く関心を寄せていなかったユウも、あまりに熱烈で、ストレートな求愛をする功太に根負けし、その想いに応える事になった。

ヤクザという職業の割には、功太は純粋で、少年のような心を持っており、ユウも日に日に功太の事を好きになっていった。


たまにケンカもするが、相性がいいのか、普段は本当に仲のいいカップルであった。



「功ちゃん
今日はどこ行くん?」

注文した料理をパクつく功太にユウが質問すると

「アレやん

不動産屋」

功太はスプーンを置き、ユウを見つめて言った。


「えっ、引越しでもするん?」


「そうや。

前から言うてたやん。一緒に住もうって。」


「えっ、でも
それは功ちゃんの住んでるお部屋にワタシが引越すって…」


「いや、それも考えたんやけど、俺の住んでるとこって手狭やし、一人暮らし用みたいなもんやから。
お前も見ててわかると思うけど、キッチンも自炊せーへんからめちゃ狭いやろ?」


「まあ、たしかに…」


「だから、ユウと一緒に見て決めたいなあって。
二人で住むとこやねんから」


功太は、少し照れながら言った。


「功ちゃん…

好きよ…」

ユウは、周りに聞こえないよう、囁くように言うと

「おう…

俺も」

功太も照れ臭そうに、視線を合わせずに頷いて言った。

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