ニューハーフ極道ZERO

フロイライン

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road to lord

relatives

未来のカミングアウトは、その衝撃の大きさから、両親は全く納得せず、話し合いは不調に終わった。

未来はそのまま家を出ていこうとしたが、麻美に引き留められ、自分の部屋に戻った。

(やっぱり認めるわけないよなあ)

未来は部屋の窓に映った自分の姿を見て思った。

「…」

未来は、実家暮らしのときに使っていたベッドに腰を下ろしたが、そのベッドは麻美によってきれいにメイキングされており、それを見ると、若干の罪悪感が彼女を襲った。


それから、暫くはボーッとしていたが、皆が寝静まったのを確認し、浴室に向かった。

こんな状況下でもちゃんとお風呂に入ってメイクを落とさないと肌に悪いから…
女子としては当たり前の考えであった。


服を脱いで裸になった未来は、素早く浴室に入った。

さすがにこの体を見られるわけにはいかない。


すっかり大きく膨らんだ乳房
肥大した乳首と乳輪

タマが無くなり、萎縮してしまった小ぶりなペニス

そして、筋肉が落ち皮下脂肪が付いて丸みを帯びたその全身

特にお尻の大きさは以前よりかなり変わった。

もう男には戻れないし、戻るつもりもない。

鏡に映った自分の裸体を見つめながら、未来はメイクを落とし、体を洗い、浴槽に入った。


「絶縁されるかもね…」

お風呂に浸かりながら、未来は独り言を漏らし、フッと笑った。


風呂から上がると、洗濯物のカゴには下着などは入れず、自分の部屋に持って上がった。
女性用の下着などを母親に見られたくないがためだ。


髪を乾かし、肌のケアを終えた未来は、部屋に戻り、ベッドに入った。

予想していた事とはいえ、親へのカミングアウトが見事なまでに失敗し、内心穏やかではなかったが、暫くするとウトウトし始め、気がつけば朝になっていた。

すぐに起き上がった未来は、持ってきた鏡を机に置いて、化粧を始めた。

男時代に使っていたこの部屋には、当たり前だが化粧台などある筈がない為。

キレイにメイクし、これまた自前のカーラーを使って髪をセット。
パーフェクトな女子姿になった未来は、この後どうしようか悩んでいた。

昨日の事があり、親とまた顔を合わせて怒られるのも嫌だし、このまま大阪に帰ってしまおうかと…
そのような事が脳裏を過り、動けずに時間が過ぎていった。

しかし、次の瞬間


徐に部屋がノックされた。
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