ニューハーフ極道ZERO

フロイライン

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road to lord

息吹

「ごめんなさい
狭くて‥」

未来は恐縮しながら、自宅に優磨を上げた。

「前より部屋が女子っぽくなってるじゃん」


「あ、そうなんだ。
カミングアウトしたし、もう自分の趣味を押し出してもいいかなって。」

白を基調としていた部屋は、かなりピンクが増え、女子部屋特有の小物が増えていた。


「今、お茶出すね」


「いや、大丈夫だよ」

優磨はそう言うと、後ろから未来をハグした。

未来は、優磨の腕にそっと自分の手を置き、その温もりを全身で感じた。

抱擁を終えると、未来は優磨の方を向き、キスをせがんだ。

優磨も断る理由がなく、すぐに熱い口づけを交わした。


「フフッ」

キスを終えると、優磨は声を出して笑った。


「えっ、どうしたの?優磨‥」


「いや、可愛いなあって思ってね。」


「えーっ、なんでよ、もう」


「怒るなって。
ホントにそう思っただけなんだ。」


「ワタシは、優磨にこうして会うのが久しぶりだから、ちょっと泣きそうになってたのにぃっ」


「えっ、先週も会ったじゃん」


「だから、そういうんじゃなくて

実家に帰ってる時とか、不安で不安で仕方なくて‥

優磨が恋しくて、随分会えてないような気持ちになったんだよ

わからないの?」


「あー、そういう事か

わかるよ」

優磨は笑って答えると、未来の頭を撫でた。


「子供扱いするんだからあ」


未来は膨れっ面になりながらも、また優磨に抱きついてキスをした。


「優磨‥
ワタシ、すごく幸せだよ。」


「俺もだよ。
早く結婚して一緒に住みたいな。」


「うん‥」


未来は頷いてみせたが、少しトーンが下がった。

優磨はニューハーフの自分をお嫁にもらってくれると言った。
それは、未来にとって、この上なく喜ばしい事で、プロポーズされてからずっと浮かれ気分だった。

しかし、実家に帰って、最終的には認めてくれはしたが、両親の猛反対に遭い、心が折れそうになってしまった。

きっと、結婚したその先には相当な苦労が待っているに違いない。

そんな事が脳裏をよぎり、未来は暗くなってしまったのだ。
去勢と女性ホルモンの投与により、ホルモンバランスが乱れ、精神的に不安定になりがちな事も多分にあったが‥


「未来、何も心配要らないよ。

俺がキミを守るし、絶対に幸せにするから」

そんな未来の気持ちを察してか、優磨は力強い言葉で励ました。
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