ニューハーフ極道ZERO

フロイライン

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road to lord

頂上作戦

立正会の山際会長をはじめとする幹部連中が揃う席に、大友康二と多村が招かれていた。
そして、キムも。


「山際会長、今日はお招きいただき有難うございます。」

大友は酒を注ぎながら、恭しく挨拶をした。


「大友はん、ついに動く時が来ましたな。」


「ええ。ワシらが動く事で、山際さんにプラスになるんやったら、喜んで先陣を切らせてもらいます。」


「いやいや、いつも大友はんには助けられてばかりで、ホンマに申し訳ない事や」


「何をおっしゃいますやら。

ワシらかて、沢木のシマは喉から手が出るほど欲しかったんです。

この機に乗じて奪えれば、それに越した事はおまへん。」


「その事やねんけど、警察の取り締まりが厳しゅうなる中で、ホンマにやれるんか心配でなあ。」


「山際会長

それは心配ありません。
そのためにワシらがおるんですから。」

二人の会話にキムが割って入った。


「キムはん

前の抗争のときのアンタらの活躍は、ワシも胸のすくような思いで見ていたよ。

だが、今回もあのときと同じように自由に動けるかどうか…
ワシにはそう上手くいくように
は思えへんのや。」


「そうですね。

警察の取り締まりは過去最高に厳しくなっています。
その実感はこちらも持ってますよ。

ですが、私たちは必ずやります。
多少の時間はいただきたいですが。」


「ああ。
時間なんてもんはいくら使うてもええ。

最後に笑ろてんのが、ワシらやったらええんやから。」


「任せて下さい。

私が信じるものはカネだけです。

カネをいただいているからにはキッチリその役目を果たさせてもらいますよ。」


キムは不適な笑みを見せ、そして頷いた。


「多村さん

アンタとの付き合いも、もう古くなるな。
初めて会ったときは、アンタはまだ男の姿で、そらもうギラギラしてた。

今はこんな姿になってしもたけど、あの頃と目つきは全く変わってないな。」


「ええ。
ワタシを突き動かしてるのは、沢木と大西組への怒りだけよ。

アイツらは全員許さない。

特に、沢木の庄山と幹部連中、大西と亮輔は。」


「で、どっちからやる?」

山際は怒りをぶちまける多村に質問した。


「先ずは大西組

ここから潰す。」


「ほう

イケイケの多村はんやから、てっきり沢木を潰してから大西に行くと思てたが。」


小柄で決して美人とは言えないが、肉感があって、好きな人間にはたまらないであろうという肉体を揺らしながら、多村は不適に笑って言った。


「先ずは確実な方から叩くのが、この世界の鉄則よ。

山際さん」

と…
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