ニューハーフ極道ZERO

フロイライン

文字の大きさ
302 / 409
exclusive defense

面接

「本当にウチに来ていただけるんですか」

多喜はユウの面接をしていたが、その美貌に圧倒されてしまっていた。

本当にこの美女がラーメン屋で働いてくれるのか、疑心暗鬼になり何回も同じ質問をした。

「大丈夫です。

雇っていただけるなら、精一杯頑張りますので…
よろしくお願いします。」


「こちらこそよろしくお願いします。

いつから入れますか?」


「はい。明日からでも大丈夫です。」


「それは助かります。

空調が壊れて臨時休業をしていたんですが、ようやく直りまして、明日から店を再開しようと思ってたところなんです。」


「あの、店長

今日って研修していただいてもよろしいですか。

ワタシ、昼間の仕事を全くした事がなくて、不安で仕方ないんです。

明日いきなりだとミスばかりしちゃいそうで。」


「僕は全然構いませんよ。菊池さんさえ良ければ。

そう言っていただけると助かります。」


「ありがとうございます。」

ユウは頭を深々と下げた。




「菊池さんは、食券を買ったお客さんを案内して下さい。

案内したら水を出して、食券を受け取り、そこに番号を書いてください。

カウンターの向かって右から1番2番て要領です。

そして、僕から見て左から順に置いていってください。これがクリップです。」


「はい。」

ユウは一々頷きながらメモを取っていった。

それからしばらく、多喜は仕事の流れを丁寧に教え、ユウも思ったよりも順応出来そうだと、少し安心した様子だった。


全てのレクチャーが終わると、多喜はユウに座ってもらい、コンビニで買ってきていたコーヒーをユウに出した。


「あの、店長
お構いなく…

ワタシ、もう失礼しますので」


「いやいや、僕も休憩するので、少しお付き合い下さい。」

多喜はそう言って、自分もコーヒーを手に持って、ユウの向かい側に座った。


二人は、それからしばらくの間、仕事に関する話をしていたが…

多喜が徐にユウに向かって言った。


「赤石さんは元気にされてますか」

と。


「えっ、はい

おかげさまで元気にしていますよ。」


「赤石さんにはその昔、色々ご迷惑をおかけして、本当に申し訳なく思っています。」


「いえ、その事は彼からもよく聞きましたけど、あれはお互いに立場があって、致し方なかった事だったって。
第一にあなたも彼に撃たれたんでしょ?
だったらお互い様じゃないですか」



「そう言っていただけると、少しは気が楽になります。」


多喜はそう言って少しだけ安堵したような表情を見せた。
感想 1

あなたにおすすめの小説

ビキニに恋した男

廣瀬純七
SF
ビキニを着たい男がビキニが似合う女性の体になる話

世界の終わりにキミと

フロイライン
エッセイ・ノンフィクション
毎日を惰性で生きる桐野渚は、高級クラブの黒服を生業としていた。 そんなある日、驚くほどの美女ヒカルが入店してくる。 しかし、ヒカルは影のある女性で、彼女の見た目と内面のギャップに、いつしか桐野は惹かれていくが…

OLサラリーマン

廣瀬純七
ファンタジー
女性社員と体が入れ替わるサラリーマンの話

性転のへきれき

廣瀬純七
ファンタジー
高校生の男女の入れ替わり

性別交換ノート

廣瀬純七
ファンタジー
性別を交換できるノートを手に入れた高校生の山本渚の物語

兄になった姉

廣瀬純七
大衆娯楽
催眠術で自分の事を男だと思っている姉の話

あべこべな世界

廣瀬純七
ファンタジー
男女の立場が入れ替わったあべこべな世界で想像を越える不思議な日常を体験した健太の話

交換した性別

廣瀬純七
ファンタジー
幼い頃に魔法で性別を交換した男女の話