ニューハーフ極道ZERO

フロイライン

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exclusive defense

killer queen

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「薫さん、アレ…ヤクザですよ」

未来は緊張気味に薫に耳打ちした。

薫もその方向に視線を向けたが、未来が言った通り、六人ほどでこちらに歩いてくる集団が視界に入った。

ステレオタイプではなかったが、見るからにカタギじゃない雰囲気を出している為、思わず身構えてしまう薫と未来だったが…

すぐに薫がその警戒心を解いた。


「未来ちゃん、大丈夫よ。

あれはワタシの知り合いだから」

薫は、未来に落ち着いた口調で言った。


そして、薫の方から近づいていき、その集団の真ん中にいた男性と隣の女性に頭を下げた。

「こんにちは、大西さん」

と、言いながら。


「あ、薫ちゃんか?」


大西は薫の顔を見て、笑みを浮かべて言った。


「沙織さんも、こんにちは」


「薫さん
こんにちは、久しぶりね。

あれ?今日はお店じゃないの?」


「今、ワタシだけお休みもらってて…」


「あら、そうなの?
それにしても、どうしてこんなところに?」


「ええ。
この近くにある空手道場に通ってて」


「そうなのね。」

亮輔はそう言うと、薫の隣にいた未来に視線を向けた。


薫は慌てて、先ずは未来の紹介から始めた。


「あの、こちらは筒井未来さん。
ワタシと同じ空手道場に通ってて、そこでお友達になりました。

ワタシの口から言うのもアレなんですけど、未来ちゃんは、垂水組の岡田組長の婚約者です。」

先に互いの正体を説明しておくのが得策だと思い、薫は未来の素性を説明し、未来には亮輔達の紹介をした。


「未来ちゃん
こちらは大西組の大西組長と、その奥様の沙織さんです。

大西組の前身の組に、ウチの主人がいてお二人にはワタシも含めて大変お世話になったの。

大西組は垂水組の友好団体で、この前未来ちゃんが遭遇した大友組とは全く関係ないから、安心してね。」


「そうだったんですか…

筒井未来と申します。
よろしくお願いします。」



未来が優磨のフィアンセだと聞き、唖然とする大西と亮輔だったが、すぐに我に返り、年少者の未来に対し、頭を下げた。

「いやあ、そうでしたか

岡田さんの。

その節は垂水組には色々お世話になりましてねえ、あの支援があったから私も沙織もこうして白昼の往来が出来ているんですよ。」


「いえ、ワタシは全然関係ないので…」

未来は恐縮気味に言った。

「聞いているかもしれませんが、大友組を中心として頻繁に揉め事が起きています。

薫ちゃんも未来さんも、十分に注意なさって下さい。」

大西は辺りを見回しながら声を落として言った。

こんな大所帯で行動しているのもそれが原因だと考えた薫は、危機が迫っていることを自覚せずにはいられなかった。
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