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exclusive defense
love sympathy
多喜は片付けるのをやめ、功太とユウと三人で話を始めた。
どうしても功太に聞きたいことがあったからだ。
「あの、赤石さん。
例の抗争の方はどうなってるんですか?」
前置きなしに、いきなり聞きたい質問を最初に持ってきた。
「あ、ああ
そうっすね。
例の垂水組系の構成員が殺された事件の後は、向こうにこれといった動きはありません。
でも、まもなく全面攻勢に出てくるのは間違いないと思います。」
「なんでわかるんですか?」
「垂水組から齎される情報があるからです。
近いうちに必ずヤツらは動きます。
最初のターゲットは、ウチ(沢木)なのか、大西組なのかはわかりませんが。」
「そうですか…」
「まあ、そうならんように垂水組を中心に動いてるわけですし、我々も最悪の事態を回避しようと奔走中ですわ」
「オヤジ…
いや、多村は女になってしまっているとはいえ、残虐で人を殺す事に何の躊躇もしない人間です。
赤石さん、どうか十分に気をつけて下さい。」
「ええ。
俺もアレの異常さは身に沁みてわかってるつもりです。
多喜さんの奥さんがどんな目に遭ったかを考えても、ヤクザとはいえ人の道を大きく外れています。
俺らもヤクザですから、自分の身は自分で守るつもりですが、多喜さんと薫さんは、今はカタギの人間です。
あなた達こそ十分に注意なさって下さい。
ひょっとしたらあなた達を利用して、大西組を叩こうと考えているかもしれない。」
「はい。
妻も自分の身も守らなきゃって思ってます。
この生活をもう二度と壊したくないから」
多喜がそう答えると、赤石は深く頷いた。
そして、急に話題を変えた。
「あ、そうや
多喜さん」
「えっ、どうしたんですか」
「聞いてるかもしれませんが、俺ら年末くらいに結婚しようとしてるんです。」
「あ、聞いてますよ。
おめでとうございます」
「あ、いや、どうも…
それで、最初は二人だけで式だけ挙げようて言うてたんですが、せっかくやから披露宴もしたいなあなんて話してて」
「そうなんすか」
「でも、まあ俺もヤクザやし、ユウもニューハーフで、そんなに呼ぶ人もおらんのです。
もし、よかったら、多喜さん夫婦に出席してもらわれへんやろかって…ユウとも話してて。」
「えっ、俺ですか」
「そうです。
薫さんは、俺がこの世界に入った時に、舎弟として仕えた人で、今も一番尊敬しています。
ユウとも知り合いですし…
ですから、その薫さんの旦那さんである多喜さんと二人で出てもらえたらと思いまして。」
「あ、そういう事ですか。
だったら、喜んで出席させてもらいますよ。
薫も多分出たいって言うと思います」
多喜は二つ返事で了解した。
どうしても功太に聞きたいことがあったからだ。
「あの、赤石さん。
例の抗争の方はどうなってるんですか?」
前置きなしに、いきなり聞きたい質問を最初に持ってきた。
「あ、ああ
そうっすね。
例の垂水組系の構成員が殺された事件の後は、向こうにこれといった動きはありません。
でも、まもなく全面攻勢に出てくるのは間違いないと思います。」
「なんでわかるんですか?」
「垂水組から齎される情報があるからです。
近いうちに必ずヤツらは動きます。
最初のターゲットは、ウチ(沢木)なのか、大西組なのかはわかりませんが。」
「そうですか…」
「まあ、そうならんように垂水組を中心に動いてるわけですし、我々も最悪の事態を回避しようと奔走中ですわ」
「オヤジ…
いや、多村は女になってしまっているとはいえ、残虐で人を殺す事に何の躊躇もしない人間です。
赤石さん、どうか十分に気をつけて下さい。」
「ええ。
俺もアレの異常さは身に沁みてわかってるつもりです。
多喜さんの奥さんがどんな目に遭ったかを考えても、ヤクザとはいえ人の道を大きく外れています。
俺らもヤクザですから、自分の身は自分で守るつもりですが、多喜さんと薫さんは、今はカタギの人間です。
あなた達こそ十分に注意なさって下さい。
ひょっとしたらあなた達を利用して、大西組を叩こうと考えているかもしれない。」
「はい。
妻も自分の身も守らなきゃって思ってます。
この生活をもう二度と壊したくないから」
多喜がそう答えると、赤石は深く頷いた。
そして、急に話題を変えた。
「あ、そうや
多喜さん」
「えっ、どうしたんですか」
「聞いてるかもしれませんが、俺ら年末くらいに結婚しようとしてるんです。」
「あ、聞いてますよ。
おめでとうございます」
「あ、いや、どうも…
それで、最初は二人だけで式だけ挙げようて言うてたんですが、せっかくやから披露宴もしたいなあなんて話してて」
「そうなんすか」
「でも、まあ俺もヤクザやし、ユウもニューハーフで、そんなに呼ぶ人もおらんのです。
もし、よかったら、多喜さん夫婦に出席してもらわれへんやろかって…ユウとも話してて。」
「えっ、俺ですか」
「そうです。
薫さんは、俺がこの世界に入った時に、舎弟として仕えた人で、今も一番尊敬しています。
ユウとも知り合いですし…
ですから、その薫さんの旦那さんである多喜さんと二人で出てもらえたらと思いまして。」
「あ、そういう事ですか。
だったら、喜んで出席させてもらいますよ。
薫も多分出たいって言うと思います」
多喜は二つ返事で了解した。
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