ニューハーフ極道ZERO

フロイライン

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闇堕ち編

主張

現代社会において、暴力団が存在してはいけない団体だということは、ワタシも認識しています。
しかし、依然として2万人の暴力団員が存在し、一気に無くす事は現実的に不可能であると思います。
私の亡くなった夫は、日本最大の暴力団である垂水組の七代目でした。
彼は、徐々に暴力団という組織を解体し、いわゆるフツーの職業に組員達が就けるように、注力していました。

彼は志半ばで、その命を奪われましたが、彼の遺した思いを、ワタシが引き継いでいかなければならないと考え、垂水組の八代目を拝命したんです。


未来は、このような内容の話を、各メディアにした。

この程度の話は、言ってみれば、大体は予想がついていた事でもあり、取り立ててクローズアップすべき内容のものではなかった。


しかし、未来の類稀な美貌により、世間から強い関心を示されるようになった。

未来が注目されだすと、すぐにネットで、未来が性同一性障害の元男だという事をバラす動きもあったが、昔と違い、そこまでのネガティブな反応には流れていかなかった。
逆に、元男でこんなに美しくなれるものなのかという声が上がり、余計に未来の人気が上がるという現象まで起きてしまった。

これらの反応は、未来と鷹村にとって、予想以上で、初期の目的を果たすのに役立った。



「八代目、なかなか見事ですね。

今のところ計画通りに事が進んでいます。」


「鷹村さん、ありがとうございます。

ワタシも世の中の反響については、肌で感じています。」


「こちらに同情する空気が出来上がってきましたので、そろそろ次の段階に移行していいかもしれません。」


「ええ。

既に関係各位にはお願いをしています。」


「今回の事件の首謀者が大友と多村で、実行犯に指示を出したのは、多村と昔から懇意にしていたキム

これらの情報を、世間にごく普通なカタチで流していく。」


「こちらから実力行使をするつもりはないですが、アイツらをとことん追い詰めていくつもりです。」


「すぐに感情的になる奴らですから、挑発と受け取って、また何か仕掛けてくるかもしれませんね。」


「そうなれば、ワタシ達の勝ちです。」


「まあ、その分、危険度は増しますけどね。」


鷹村の話を聞いても、未来には臆するところはなかった。
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