ニューハーフ極道ZERO

フロイライン

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最終決戦篇

再興

亮輔は、必死にリハビリを重ねたが、下半身はピクリとも動かず、絶望感に包まれながらの入院生活を送っていた。

しかし、組長だった大西の死後、残った組員の総意により、新たに組長に就任した亮輔は、大西が遺したものを少しでも継承しようと、病床から指示を出す日々が続いてきた。

その日も、亮輔不在の間、組長代理として組の運営を切り盛りする片山がやって来て、日々の報告を細かに行った。



「オヤジ…
あと、あまり関係のない話ですが、沢木に復帰した新田ですが、再び離脱したようです。」


「えっ、薫さんが?」


「なんでも、先々代の沢木組長の妻に、説得されたんだとか。」


「それで、薫さんは今どうしてる?」


「その先々代の家に住んでるそうです。
未亡人と二人で。」



「そうか…

ところで、張本人である多村と大友の動きはどうだ?」


「例の、垂水の八代目のマスコミを使ったプロパガンダにより、さすがに動けないようです。」


「まあ、プロパガンダというより世論操作だな。
俺もまさか未来ちゃんがここまでの事をやってのけるのは思ってもみなかったよ。

たとえ、裏で鷹村さんが動いてるとしても。」


「そうですね。
まあ、こっちはやられ損ですが、一応これでまた平和が訪れるという事ですね。」


「そうかな。

いくら今の時代だからといって、ヤクザがやられっぱなしで終わったんじゃ、この世界で生きる資格はねえよ。」


「えっ、まさか…」


「俺だって、足さえ動けば何らかの行動には出ていたと思う。

少なくとも、未来ちゃん…いや、垂水の八代目は、このまま終わらせる気はないようだ。」

「つまり、抗争に?」

「昔みたいな抗争に発展する事はないだろうが、現代ヤクザに相応しい行動に出るだろうな。」


亮輔の読みは、ほぼ当たっていた。


岡田未来は、次の段階に進むために、鷹村と打ち合わせを行なっていた。


「八代目、気持ちはわかりますが、こっちから動くのは愚策と言うしかありません。」


「まあ、そうでしょう。
ですが、ここまで準備を進めて参りました。

あの人の仇を討つために。」


未来は、冷静な口調であったが、鷹村には言葉の端々に、未来の感情の揺れが感じられ、危険な行動に出るのでは?
と、懸念せずにはいられなかった。


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