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最終決戦篇
心傷
「未来ちゃん」
ユウは、自分を探してキョロキョロする未来に、手を上げて自分の位置を知らせた。
「ユウさん、すいません
お待たせしてしまって…」
「いいのよ。
ワタシが早く着いてしまっただけだから。
未来ちゃん、元気そうでよかったわ。」
ユウは、そう言って笑みを浮かべた。
赤石功太という婚約者を失い、毎日を落ち込んですごしていたユウに、未来が連絡を取り、このランチが実現したのだ。
「ユウさん、ご飯食べれてますか?」
「えっ、ワタシそんなに痩せたかな?」
「はい…」
「しばらくは本当に何も食べれなかったけど、最近になってようやく食べれるようになったのよ。」
「それはよかったです。
ずっとユウさんのこと心配してたんです…」
「ワタシは大丈夫よ。
ニューハーフになったときから一人ってのに慣れてるから。
それより、未来ちゃん
垂水組を辞めちゃったんだね。」
「ええ、辞めました。」
「その方がいいよ。
未来ちゃんにヤクザなんて似合わないもん。
まだ若いんだし、人生はこれからよ。」
「はい。
もう失ったものはもう戻ってきませんし、生き残ったワタシが塞ぎ込んでいては、あの人に申し訳ないので、少しでも前向きに生きなければ…と、思っています。」
「うんうん。
その意気よ。
ワタシもそうしなきゃって、ようやくそんなふうに考えられるようになってきたわ。」
「ユウさんは、これからどうなされるんですか。」
「うーん
まだ何も決めてないってのが本当のところなの。
もう、水商売から足を洗ってたし、今さら戻るのもなあってのもあるし…
かといって、ワタシみたいなニューハーフが食べていくのに、そういう仕事か風俗とかしかないわけじゃん。
世の中には、会社を経営したり、お医者さんだったり…スゴイ人もいっぱいいるけどね。
ワタシは学校出てからずっとお水の世界で生きてきたから、他には何もないもの。」
「ワタシだってそうです。
もう去勢もしていますし、男に戻るって選択肢はありません。
まあ、ワタシ自身も戻る気は全然ないですが…」
「未来ちゃん…
ワタシはあなたの事を本当の妹のように思ってるの。
何でも話し合える家族みたいな存在だって。」
「えっ、嬉しいです。
ワタシも勝手にユウさんの事を自分のお姉ちゃんだと思ってたんです。」
「だから、ワタシを頼ってね。
ワタシもあなたにいっぱい頼るし…」
「はい…」
未来は、一瞬ではあるが、表情を曇らせた。
ユウは、それを見逃さなかったが、敢えて何も言わなかった。
ユウは、自分を探してキョロキョロする未来に、手を上げて自分の位置を知らせた。
「ユウさん、すいません
お待たせしてしまって…」
「いいのよ。
ワタシが早く着いてしまっただけだから。
未来ちゃん、元気そうでよかったわ。」
ユウは、そう言って笑みを浮かべた。
赤石功太という婚約者を失い、毎日を落ち込んですごしていたユウに、未来が連絡を取り、このランチが実現したのだ。
「ユウさん、ご飯食べれてますか?」
「えっ、ワタシそんなに痩せたかな?」
「はい…」
「しばらくは本当に何も食べれなかったけど、最近になってようやく食べれるようになったのよ。」
「それはよかったです。
ずっとユウさんのこと心配してたんです…」
「ワタシは大丈夫よ。
ニューハーフになったときから一人ってのに慣れてるから。
それより、未来ちゃん
垂水組を辞めちゃったんだね。」
「ええ、辞めました。」
「その方がいいよ。
未来ちゃんにヤクザなんて似合わないもん。
まだ若いんだし、人生はこれからよ。」
「はい。
もう失ったものはもう戻ってきませんし、生き残ったワタシが塞ぎ込んでいては、あの人に申し訳ないので、少しでも前向きに生きなければ…と、思っています。」
「うんうん。
その意気よ。
ワタシもそうしなきゃって、ようやくそんなふうに考えられるようになってきたわ。」
「ユウさんは、これからどうなされるんですか。」
「うーん
まだ何も決めてないってのが本当のところなの。
もう、水商売から足を洗ってたし、今さら戻るのもなあってのもあるし…
かといって、ワタシみたいなニューハーフが食べていくのに、そういう仕事か風俗とかしかないわけじゃん。
世の中には、会社を経営したり、お医者さんだったり…スゴイ人もいっぱいいるけどね。
ワタシは学校出てからずっとお水の世界で生きてきたから、他には何もないもの。」
「ワタシだってそうです。
もう去勢もしていますし、男に戻るって選択肢はありません。
まあ、ワタシ自身も戻る気は全然ないですが…」
「未来ちゃん…
ワタシはあなたの事を本当の妹のように思ってるの。
何でも話し合える家族みたいな存在だって。」
「えっ、嬉しいです。
ワタシも勝手にユウさんの事を自分のお姉ちゃんだと思ってたんです。」
「だから、ワタシを頼ってね。
ワタシもあなたにいっぱい頼るし…」
「はい…」
未来は、一瞬ではあるが、表情を曇らせた。
ユウは、それを見逃さなかったが、敢えて何も言わなかった。
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