ニューハーフ極道ZERO

フロイライン

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最終決戦篇

嵐の前

「かなり危ない橋を渡ってしもたが、ようやくワシらの描いていた計画通りに事が進  むようになってきたな。」


大友がそう言うと、多村は頷き、ニヤリと笑った。


「まさか、警察立ち会いの元で手打ちが行われるなんて、思ってもみなかったわ。

完全勝利ってことでいいかしら?」


「おう。
それでええんとちゃうか。

恐れていた報復の動きもあらへんみたいやし。
せやろ?キムはん。」


「ええ。そうですね。

しかし、我々もなんですが、相手はヤクザです。
いくら、警察や世間の目があるからって、自分の組の頭を殺られて、何も報復せずにいるなんて、あり得ない話だと思いませんか。」


「まあ、それはそうやけど。」


「警戒するに越した事はありません。

もう少し、様子を見てからでいいんじゃないですか。
勝利宣言をするのは。」


「キム、相変わらず慎重ね。

ワタシと出会った時から変わんないわ。
性格は大胆で、やる事はこっちが驚くような事ばかりなのに、言動はいつも弱気な事ばかり。」


「まあ、長生きしたいですからね。」

キムはそう言って笑った。


「まあ、何はともあれ、ワシらは大阪府警が守ってくれてるっちゅーわけやし、ビジネスで結果を残していこうや。」

大友の言葉に、多村もキムも深く頷いた。

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