ニューハーフ極道ZERO

フロイライン

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最終決戦篇

共闘

亮輔は未来に差し出された酒を一口飲むと、グラスを置き、顔を上げた。


「未来ちゃん。

一体どうするつもりなんだ?」


「何がです?」


「別に俺はキミが何を考えて、何をしようと思っていても、それについて干渉するつもりはない。

でも、キミが危険な目に遭う事を見逃すつもりもない。」



「亮輔さん…

ワタシは…

話をしたいだけなんです。」


「話?」


「ええ。
大友や多村と。」


「ちょ、ちょっと待ってくれ。

大友はよく知らないが、多村なんて一番話の通じない人間だ。

そんな事をするだけ無駄だよ。」


「でも、このままではワタシが納得出来ません。

何のために彼が死に、薫さんの旦那さんやユウさんの恋人、大西さんや庄山さんが死ななければならなかったのか…

ハッキリさせたいんです。」


「それは無茶だ。

奴らと話をしてどうなる?
まともじゃないんだから。」


「それでも、ワタシは…」


「ここで働きながら大友達の様子を窺っている…

そういうワケか…」


「ええ。

これほど近くにいつもいれば、何かわかるかもしれませんし、好機が訪れる事もあるかと思います。

でも、このお店には来ないと思います。

ワタシがここにいるのは、彼らを待つためというより、ワタシの心を落ち着けるためなんです。

家に一人でいると、気が変になってしまいそうで…」



「つまり、どちらにしてもキミは、一人で大友組に乗り込もうと?」


「はい。

そのつもりです。」


未来は、ハッキリと言い切った。


「わかった。

だったら俺も同行するよ。」


「えっ?」


「俺だって親友や好きだった人を殺されてるんだ。

未来ちゃんと同じ気持ちを持っている。」



「亮輔さん…」



「ただ、犬死にはしたくねえ。

ゆっくり考えて、最善の道を探し出そう。」



「…ありがとうございます…」


未来は亮輔が寄り添ってくれようとしている事に、心から感謝した。

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