ニューハーフ極道ZERO

フロイライン

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最終決戦篇

overwork

薫の極端に厳しいダイエットが始まった。

ただ、時間もない為、最近の格闘家が計量前によくやる「水抜き」というものを採用した。

それは、半身浴にサウナ

また、暖房の利いた室内やサウナスーツを着用した状態での有酸素運動。
食事は塩抜きにしたりと、そのやり方は過酷を極めた。


また、未来と共に通っていた空手道場にも再び通い始めた。



「なんや、新田君

キミは女の人に性転換して現れたかと思えば、今度は極端に太ってしもうて…
いつも僕を驚かせるなあ。」

豊田師範は、苦笑いを浮かべながら薫を見つめた。


「すいません…
不摂生の極みっていうのをしてしまいまして…

こんな醜い体になってしまいました。」


「いや、僕にとったらそういう体してるほうが、そそられるけど。」


デブ専の豊田は、少し恥ずかしそうな表情を浮かべて薫に言った。


「ありがとうございます。恥ずかしいですけど嬉しいです。

でも、もう少し絞りたくて、こちらに来させていただきました。

よろしいでしょうか。」


「それは、勿論。

ウチは女性も気軽に来てもらえるようにダイエットコースいうのを作っててなあ

キミがやってたような実戦で使う空手じゃなくて、あくまでも健康的にダイエットしながら空手を学べる、僕が考えて作ったプログラムなんや。」


「それを是非、よろしくお願いします。」


薫は頭を下げた。



「でも、顔色があんまり良くないなあ。

相変わらずの美貌やけど…」


「ブクブク太ってしまいましたし…
それに、元々美貌なんてものはありませんでしたから。」


薫は照れくさそうに笑って言ったが、豊田は


「ひょっとして、水抜きしてるんとちゃう?」


「えっ」


「あれは、あかんで。

下手したら死んでまうかもしれへんし、体を壊すことが十分に考えられる。」


「それは、わかってるんですが…
ワタシには時間がなくて…」


「まあ、事情があってウチに来たんやろうから、深くは詮索せえへんけど…
ウチのプログラムをこなしたら、そこまでの水抜きはせんでええようになるから、ちょっとペースを落とすようにな。」


「はい…ありがとうございます

師範…」


薫は、豊田に深々と頭を下げた。
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