仔猫のようなキミと恋がしたい…こちらは五十過ぎのオジサンですけど

フロイライン

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上手くいかないときは…

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「豊原君、松丸百貨店が閉店する事による売上のマイナスはいくらだ?」



「三千五百万です…」



「で、そのマイナス分の売上は、どこで補填するつもりなんだ?」



「はい…

既存の店舗でのポップアップの回数を増やすことで補填できれば…」



「おいおい。

キミは入社して何年だ?

何を甘い事を言ってるんだよ。

そんなの無理に決まってるじゃないか。」


自分よりはるかに若い上司の大木に叱責されると、豊原和哉は額に汗をかき、何も言えなくなってしまった。


「もういい。

今週中に予算を組み直して再提出してくれ。
よくこんな金額で出せたもんだよ。

恥を知れよ、まったく。」


さらなる罵声を浴びせられたところで、会議は終了し、和哉はようやく解放された。





「豊原」


会議室を出た和哉を、同僚の清水が話しかけた。


和哉が振り返ると、清水はさらに近づいてきて、小さな声で言った。


「仕事終わったら付き合えよ。
久しぶりに飲みに行くか。」  


和哉は頷き、力なく笑った。






「お疲れ様」


仕事終わりに居酒屋を訪れた二人は、生ビールのジョッキを軽くぶつけ合って、口に持っていった。



「しかし、豊原も大変だな。」



「えっ」


和哉は、ジョッキを置くと、意外だという顔をして、清水を見た。


「今日もネチネチ言われてたけど、お前

今、それどころじゃないだろう?」


清水がそう言うと、和哉は静かに頷いた。
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