仔猫のようなキミと恋がしたい…こちらは五十過ぎのオジサンですけど

フロイライン

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身の上話は互いの心を引き寄せ合う

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「そうだったんですか…」


和哉の身の上話を聞き、少し驚いた表情を見せる本村だったが、和哉は恥ずかしそうに頭を掻いた。


「お恥ずかしい話です。

この年齢になって、まさか一人暮らしを始めるとは思ってもみませんでした。」



「自炊とか、大変ですよね。」



「その辺が全然出来ませんので、この通り、帰りに割引の弁当を買うのが日課になっちゃいました。」


「その方が効率がいいかもしれませんね。
一人だと買う量とかも難しいですし。」


「そうですね。

ただ、僕の場合は料理ができませんので、自炊という選択肢はないですけど。」


「私は、毎日じゃないですけど、一応自分で作ってるんですけど、やっぱり、作り切れなくて、食材を賞味期限切れにしちゃうときもたまにあります。」


「難しいですね。」



「ええ。


あっ

着いたみたいです。」


本村は、携帯の画面をチラッと見て和哉に言った。



「これで一安心ですね。」



「豊原さん

本当にありがとうございました。

ご迷惑ばかりおかけしちゃって。」


本村は玄関で、和哉に深々と頭を下げ、礼を述べた。


「あ、いえ

業者に頼んで鍵を変えずに済んでよかったですね。」


「はい。

おっちょこちょいで、恥ずかしいです。

それでは、また改めてお礼に伺います。」


本村は、再度頭を下げて部屋を後にした。

和哉は、彼女が去った後も、しばらく余韻を楽しむかのように、その場に立ち尽くした。
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