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ケジメ
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「ごめんね、サオリちゃん
わざわざお呼び立てしてしまって。
コーヒーでよかったかしら?」
「はい。
すみません…」
サオリは、席に着くと、頭を下げた。
「ねえ、早速なんだけど」
「はい。」
いきなり本題に入った久美子に、サオリは、顔を上げて返事をした。
「サオリちゃん
そろそろウチに復帰してくれない?」
「えっ…」
「美香ちゃんも少しずつだけど快方に向かってるわ。
もう十分よ。
サオリちゃんが解放される番よ。」
「社長
それついては、この前…」
「そうね。
美香ちゃんの面倒を見ていくって言ってたわね。
でも、ワタシが提案しているのは、美香ちゃんを置いて、あなただけが帰ってくるように言ってるんではなくて…
美香ちゃんも一緒にウチに復帰させたいと思ってるのよ。」
「えっ…
でも、美香ちゃんはもう…」
「わかってるわ。
もう、レスラーとしては復帰するのは難しい…
そう言ってるんでしょ?
だから、美香ちゃんにはコーチとして復帰してもらいます。」
「コーチ…」
「そう。
順調に回復すれば、選手として動き回る事は出来なくても、良き指導者として頑張ってくれるようになる
ワタシはそう思ってるの。
だから、サオリちゃん
あなたも復帰して。」
「それは…」
「じゃあ、これだけ教えて。
サオリちゃんは今もプロレスが好き?」
久美子の質問に、言葉が出てこないサオリだったが、やがて口元を両手で押さえると、嗚咽し、途切れ途切れの言葉で
「好き…
です…
ワタシ…
プロレスが…好きです」
と、絞り出すように久美子に伝えた。
わざわざお呼び立てしてしまって。
コーヒーでよかったかしら?」
「はい。
すみません…」
サオリは、席に着くと、頭を下げた。
「ねえ、早速なんだけど」
「はい。」
いきなり本題に入った久美子に、サオリは、顔を上げて返事をした。
「サオリちゃん
そろそろウチに復帰してくれない?」
「えっ…」
「美香ちゃんも少しずつだけど快方に向かってるわ。
もう十分よ。
サオリちゃんが解放される番よ。」
「社長
それついては、この前…」
「そうね。
美香ちゃんの面倒を見ていくって言ってたわね。
でも、ワタシが提案しているのは、美香ちゃんを置いて、あなただけが帰ってくるように言ってるんではなくて…
美香ちゃんも一緒にウチに復帰させたいと思ってるのよ。」
「えっ…
でも、美香ちゃんはもう…」
「わかってるわ。
もう、レスラーとしては復帰するのは難しい…
そう言ってるんでしょ?
だから、美香ちゃんにはコーチとして復帰してもらいます。」
「コーチ…」
「そう。
順調に回復すれば、選手として動き回る事は出来なくても、良き指導者として頑張ってくれるようになる
ワタシはそう思ってるの。
だから、サオリちゃん
あなたも復帰して。」
「それは…」
「じゃあ、これだけ教えて。
サオリちゃんは今もプロレスが好き?」
久美子の質問に、言葉が出てこないサオリだったが、やがて口元を両手で押さえると、嗚咽し、途切れ途切れの言葉で
「好き…
です…
ワタシ…
プロレスが…好きです」
と、絞り出すように久美子に伝えた。
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