N -Revolution

フロイライン

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再始動

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美月は、住んでいたアパートを解約し、バイトも辞めた。

そして、この日、NPWの寮に引っ越してきた。


「美月ちゃん、この箱、ここに置いていい?」


「あ、ごめん、ありがとう。」


荷物を運ぶ手伝いをしてくれるミサトに、恐縮しながら礼を言った。


「今日から美月ちゃんと一緒の部屋だと思うと
、ワクワクして眠れないわ。」


「ミサトちゃん。
色々世話してくれてありがとう。

ミサトちゃんがいてくれて、ワタシ
本当に心強いよ。」


「だって、ワタシら同い年だし、言ってみれば親友じゃん。

あらためてよろしくね。」


「こちらこそ、よろしく。」


二人はそう言うと、顔を見合わせて笑った。


「ねえ、ミサトちゃん。」


「ん?

どうしたの…」


「あの、レギュレーションの事なんだけど」


「あー、カラダの事ね。」


「うん。

ワタシもミサトちゃんと同じようにしたいって思ってるの。」


「そうなの?」


「うん。」


「でも、美月ちゃんはまだ練習生で、試合には当分出られないから、まだ先でもいいんじゃない?」


「えっ、ミサトちゃんも練習生だよね?
でも、もうホルモンやって去勢までしてるんでしょ?」


「ワタシの場合はさあ、早く女の子の体になりたかったの。
プロレスとは関係なくね。

だから、デビューはまだまだ先だけど、手術を先に受けたって話なのよ。」


「へえ、そうなんだ。」


「うん。」


「それだったら、ワタシも早めにしておこうかな。」


「えっ?」


「ここでは本当の自分を出す事ができるし、無理に男を演じる必要もないわ。

だったら、先に去勢したりホルモンしておくのもいいかなって。

その方が体も慣れるのが早いと思うし。」


「その辺は美月ちゃんの自由だから、よく考えて動いたらいいと思うよ。

いつでもついて行ってあげるから、心配しなくていいからね。」


「ありがとう、ミサトちゃん。

ミカさんや社長とよく相談して決めるわ。」


「ワタシらまだ未成年で、17歳じゃん。

フツーの病院じゃあタマ抜きもホルモンもしてもらえないのよ。

いわゆる闇医者でしてもらったの。

内緒だよ」


「えっ、そうなんだ…

ワタシもその闇医者ですることになるんだよね?」


「そうだね。

でも、腕は確かなのよ、ホント」


ミサトは笑いながら言った。
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