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ノーライフ
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「ねえ、市橋さん」
リングから降りてきたミカが、エミリに声をかけた。
「はい。」
「よかったら練習に参加してみない?」
「えっ…」
突然の誘いに戸惑うエミリだったが
「あ、いいじゃない。
どうかしら?」
横にいた久美子も同調して頷いた。
「いや…あの…」
エミリはやりたい気持ちはあったが、素直に言えなかった。
何故なら、ミカ達は全員見た目が完璧な女子で、自分はフツーの男の姿だったからだ。
ビジュアル面で引け目を感じて、その誘いに乗れなかったのだった。
「まあ、遠慮しちゃうよね。
そりゃ」
ミカは苦笑いを浮かべ、タオルで額の汗を拭きながら、水分補給をした。
「すいません…」
エミリは、申し訳なさげに言うと、俯いてしまった。
「だったら、少し話さない?」
「えっ」
「ワタシね、性転換手術をタイで受けたんだけど、術後の状態があんまり良くなくてね。
こうやって練習できるようになったのって、ホント最近なのよ。
だから、まだ他のみんなとは同じメニューをこなせなくて、こうして休憩をたくさん取りながらって感じなの。」
「そうだったんですか。」
「うん。
上に食堂があるからさあ、ちょっとそこで話そうよ。」
「あ、はい。」
ミカの明るい雰囲気と可愛さに心を鷲掴みにされたエミリは、即答した。
リングから降りてきたミカが、エミリに声をかけた。
「はい。」
「よかったら練習に参加してみない?」
「えっ…」
突然の誘いに戸惑うエミリだったが
「あ、いいじゃない。
どうかしら?」
横にいた久美子も同調して頷いた。
「いや…あの…」
エミリはやりたい気持ちはあったが、素直に言えなかった。
何故なら、ミカ達は全員見た目が完璧な女子で、自分はフツーの男の姿だったからだ。
ビジュアル面で引け目を感じて、その誘いに乗れなかったのだった。
「まあ、遠慮しちゃうよね。
そりゃ」
ミカは苦笑いを浮かべ、タオルで額の汗を拭きながら、水分補給をした。
「すいません…」
エミリは、申し訳なさげに言うと、俯いてしまった。
「だったら、少し話さない?」
「えっ」
「ワタシね、性転換手術をタイで受けたんだけど、術後の状態があんまり良くなくてね。
こうやって練習できるようになったのって、ホント最近なのよ。
だから、まだ他のみんなとは同じメニューをこなせなくて、こうして休憩をたくさん取りながらって感じなの。」
「そうだったんですか。」
「うん。
上に食堂があるからさあ、ちょっとそこで話そうよ。」
「あ、はい。」
ミカの明るい雰囲気と可愛さに心を鷲掴みにされたエミリは、即答した。
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