N -Revolution

フロイライン

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bitter

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レフェリーがカウント三つを取り、美月は完膚なきまでに滝澤兄弟に痛めつけられ、見せ場らしい見せ場もなく、あっさりと負けてしまった。

ブックなしで挑んだタッグ戦は、まだまだ壁があると再認識させられる結果となった。



控え室に戻ってきた美月は、号泣しながらミサトに謝った。


「ごめんなさい…ミサト


ワタシが足を引っ張ったばかりに…」


傷心の美月に対し、ミサトは優しい笑みを浮かべながら、背中を摩りながら言った。


「落ち込まないでよ、美月

ワタシだって全然歯が立たなかったわ。

やっぱり、先輩達と互角にやるには、まだまだ時間がかかるって事よ。」


真剣勝負では全く話にならないくらいの差があったという事実に、美月だけでなく、ミサトも絶望感に包まれていた。


しかし、二人は休む間もなく、すぐにジャージに着替え、メインを張る美香のセコンドに付くために控え室を出た。


今日の試合は全てNPW所属の選手同士の試合であったが、美香だけは、別団体、いや、フリーの男子レスラーとの試合が組まれ、これから、この日最後の試合のゴングが鳴らされようとしていた。


美月とミサトもリング下に着き、美香の登場を待った。


そんな美月だったが、思わずハッとして目を見開いた。


花道の方向の一番奥に、父である理人の姿があったからだ。


母の姿は確認していたが、まさか父まで来てくれているとは夢にも思っていなかった。


理人は、美月と目が合うと、少し笑みを見せ、大きく頷いた。


美月は、そんな父の優しさに感謝しながらも、不甲斐ない試合をしてしまったという、申し訳ない気持ちに包まれ、視線を切って少し頭を下げ、謝罪の意を示した。


そんなやり取りが行われていることは、当事者以外誰も知らず、メインの試合に注目が集まっていた。


男子の大谷選手に続き、美香が花道に登場。

会場は、この日一番の盛り上がりを見せた。


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