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新たなる道
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「へえ…
これがテレビ局かあ
初めて来たわ。」
美香は、その大きな建物を見つめ、驚きの声を上げた。
その日の午後、久美子は、美香、サオリ、アキ、美月を伴って、都内にあるテレビ局を訪れていた。
受付で名前を言うと、すぐに通してもらい、10階の大きな部屋に案内された。
「望月がすぐに参りますので、少しお待ち下さい。」
案内した女性は、そう言うと、一礼して部屋を後にした。
「なんか緊張しますね…」
サオリが隣に座る久美子に言うと
「大丈夫よ。
望月プロデューサーとは旧知の仲でね。
すごく気さくな人だし、安心して。」
「社長」
「どうしたの?
アキちゃん」
「望月プロデューサーって、自らもテレビにガンガン出てきてる、あの方ですよね?」
「あ、そうそう。
その人」
「えっ、社長って
コネあったんですか?」
「前にも言ったかもしれないけど、昭和から平成の初めの方まで、ワタシ、タレントをしてたのよ。
その時、彼がADで入ってきてね。
よくいじめられてたのよ。タレントとか上の人たちなんかに。
ワタシは、ニューハーフとして、どっちかって言うと、弱い方の立場で生きてきた身だったから、彼の事を可愛がったのよ。
まあ、ワタシのタイプだったからかもしれないけどね。」
「へえ、そうだったんですか。」
「そのADクンが、今や大プロデューサーになってて。
この前、連絡したら、是非アナタたちに会いたいって言ってくれて、それでお伺いすることになったって話よ。」
「なるほど。
いつもすごいですねえ、社長。
あちこちに顔が利いて。」
「そんな事ないわよ。」
久美子がそう言ったところで、部屋のドアがノックされ、一人の恰幅のいい中年男性が入ってきた。
「すいませーん
遅くなりまして」
ニコニコしながら、軽い口調のその男に、四人はすぐに違和感を覚えた。
何故なら、自分たちが住む世界には全くいないタイプの人種に見えたからだった。
これがテレビ局かあ
初めて来たわ。」
美香は、その大きな建物を見つめ、驚きの声を上げた。
その日の午後、久美子は、美香、サオリ、アキ、美月を伴って、都内にあるテレビ局を訪れていた。
受付で名前を言うと、すぐに通してもらい、10階の大きな部屋に案内された。
「望月がすぐに参りますので、少しお待ち下さい。」
案内した女性は、そう言うと、一礼して部屋を後にした。
「なんか緊張しますね…」
サオリが隣に座る久美子に言うと
「大丈夫よ。
望月プロデューサーとは旧知の仲でね。
すごく気さくな人だし、安心して。」
「社長」
「どうしたの?
アキちゃん」
「望月プロデューサーって、自らもテレビにガンガン出てきてる、あの方ですよね?」
「あ、そうそう。
その人」
「えっ、社長って
コネあったんですか?」
「前にも言ったかもしれないけど、昭和から平成の初めの方まで、ワタシ、タレントをしてたのよ。
その時、彼がADで入ってきてね。
よくいじめられてたのよ。タレントとか上の人たちなんかに。
ワタシは、ニューハーフとして、どっちかって言うと、弱い方の立場で生きてきた身だったから、彼の事を可愛がったのよ。
まあ、ワタシのタイプだったからかもしれないけどね。」
「へえ、そうだったんですか。」
「そのADクンが、今や大プロデューサーになってて。
この前、連絡したら、是非アナタたちに会いたいって言ってくれて、それでお伺いすることになったって話よ。」
「なるほど。
いつもすごいですねえ、社長。
あちこちに顔が利いて。」
「そんな事ないわよ。」
久美子がそう言ったところで、部屋のドアがノックされ、一人の恰幅のいい中年男性が入ってきた。
「すいませーん
遅くなりまして」
ニコニコしながら、軽い口調のその男に、四人はすぐに違和感を覚えた。
何故なら、自分たちが住む世界には全くいないタイプの人種に見えたからだった。
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