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フロイライン

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リトルチャペル

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この日を迎えるまでに、様々な出来事があり、一時は中止すら考えた、梅谷誠と紀藤彩の結婚式だったが、なんとか無事に当日を迎える事ができた。


いや、無事という表現は、まだ使うには早すぎた感があったが。


現に、樋谷は、既に自宅でスタンバイし、彩の恥ずかしい動画の生中継が始まるのを、今や遅しと待ち構えていた。



樋谷に動画を送る役目を仰せつかった佳奈は、披露宴会場で、ウンザリとした表情で携帯の画面を見つめていた。


「どうしたの?」


遥が、優れない佳奈の表情を見て、質問すると


「さっきから、異常な数のメールが来てんのよ。

樋谷先生から」


と、吐き捨てるように言った。



「何て来てんの?」


「披露宴始まった?とか

今、どういう状況?とか

若い男は来てるか?とか…色々」



「たまんないねえ

無視無視」



「でも、始まったら動画を送んないと、あの人に何されるかわかんないし。」


佳奈は、不安そうに呟いた。



「大丈夫ですよ。

何も起きませんから。」


遥の横で、俊斗の世話をしながら良太が佳奈に声をかけた。



「だと、いいんですけど…


話、変わっちゃいますけど、石川先生の旦那さんて、俊斗くんのお父さんだったんですね。

全然知らなかった。」



「ごめんね、黙ってて。

なかなかみんなには言えなくて。」


遥は、そう言うと、顔を真っ赤にして俯いた。
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