pretty preschool teacher

フロイライン

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ヤバいもの

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その一時間前



樋谷は、そのときが来るのを今や遅しと待っていた。
計画通りに事が進めば、紀藤彩の社会的地位は抹殺される。

人生の晴れの舞台である結婚式の日に、キレイに着飾った彩が、その瞬間の薄汚れた惨めな存在になるのだ。


これが胸躍らせずにいられるだろうか。


樋谷は、興奮と苛立ちの両方の感情があった。

苛立ちの原因は、佳奈が全くメールの返信を寄こさなかった事が一番であった。


「もう、アイツ

いじめちゃおうかな。」

樋谷は、側にあったクッションに強烈なパンチをかまし、そのストレスの捌け口とした。



そんな樋谷のもとに、ようやく連絡が入ってきた。

樋谷は、慌てて携帯を取ったが、電話をかけてきたのは佳奈ではなかった。


それでも、樋谷は慌てて電話に出た。

なぜなら、電話の相手は、今回の仕事の依頼をしているナオだったからだ。



「もしもし。

どうしたの?

そっちから電話をしてくるなんて珍しいじゃないの。

何かアクシデントでもあったの?」


「いや、いたって順調だよ。」


「だったら、どうして?」


「サービスだよ、サービス。」


「サービス?」



「高額の仕事料を頂いてる樋谷さんだからねえ。

ちゃんと、最終報告をしないとダメだと思ってね。」



「ふーん

律儀な事ね。

別に終わってからでもいいのに。

ところで、本当に大丈夫なんでしょうね。」



「そんなに俺、信用ないかな?

大丈夫だよ。

既にターゲットの買収は終わってる。

今回は、俺自らが会場に入ってセッティングするから、まあ安心しててよ。」


「へえ、中に入れるんだ?」


「だから担当者と上手くやってるって言っただろ?

それじゃあ、そろそろ中に入るわ。

またあとでね。」


ナオは軽いトーンで話し終えると、電話を切ってしまった。



「フフっ

可愛いとこあんじゃん。」


樋谷は、携帯を見つめながら、ニヤッと笑った。








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