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懺悔
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「お姉ちゃん…
ちょっとだけいい?」
「うん。いいわよ。
どうしたの?」
硬い表情の妹、凛に対して、翔子は優しい笑みを浮かべて言った。
凛は、小さく頷くと、部屋に入り、ドアを閉めた。
「座んなよ。」
翔子がそう声をかけると、凛は首を横に振り、立ったままで翔子を見つめたままでいたが…
すぐに
「ごめんなさい…」
と、呟くように言った。
「えっ、どうしたのよ。」
翔子は、妹の様子がおかしいことに戸惑い、わざと軽い感じで質問した。
「だから…
お姉ちゃんに謝りたくて…
本当にごめんなさい」
凛は、それだけ言うと、目に涙を溜め、顔を両手で押さえて泣き出した。
「凛
なんでアンタが謝るのよ」
「だって…ウゥッ…
私のせいで、お姉ちゃんの人生を台無しにしたんだもん…
ううん
私にとってはお兄ちゃんだった…
それを私の病気のせいで女の人にされちゃった…」
「凛、そんな事ないよ。
ワタシがこうなったのは、自分の意思だし、全然後悔なんてしてないのよ、ホントに。
だから、そんな風に言わないで。」
「でも、私の心臓のドナーを見つけるために、今の旦那さんに頼んだんでしょ?
女になって結婚することを引き換えにして…
完全に私のせいじゃない…」
「違う違う。
あなたの事がなくても、ワタシがこうなる事は逃れられなかったと思う。
これは、マジな話で。
だから、凛を助ける事を条件に出来て本当によかったと思ってる。
これほど価値のあることはないからね。」
「ごめんなさい…
私、ずっと怖かったの。
お姉ちゃんが自分のために女性になったっていう事実を知ってから、お姉ちゃんに会うのが。
現実を受け入れられないっていうか、考えてもどうにもならないのに…
そしたら自分に腹が立ってきて、お姉ちゃんに八つ当たりしちゃう自分がいたの。
サイテーだよね…」
「凛、その気持ちはよくわかるわ。
ワタシがあなたの立場なら、同じように考えたかもしれないわ。
もし、ワタシに感謝する気持ちがあるんだったら、幸せになるために頑張って生きてほしいわ。
それがワタシの願い。」
翔子がそう言うと、凛はたまらず、翔子に抱きつき、声を出して大泣きした。
翔子は、そんな妹の背中を撫でながら、何度も頷いて笑った。
自身も涙を流しながら。
ちょっとだけいい?」
「うん。いいわよ。
どうしたの?」
硬い表情の妹、凛に対して、翔子は優しい笑みを浮かべて言った。
凛は、小さく頷くと、部屋に入り、ドアを閉めた。
「座んなよ。」
翔子がそう声をかけると、凛は首を横に振り、立ったままで翔子を見つめたままでいたが…
すぐに
「ごめんなさい…」
と、呟くように言った。
「えっ、どうしたのよ。」
翔子は、妹の様子がおかしいことに戸惑い、わざと軽い感じで質問した。
「だから…
お姉ちゃんに謝りたくて…
本当にごめんなさい」
凛は、それだけ言うと、目に涙を溜め、顔を両手で押さえて泣き出した。
「凛
なんでアンタが謝るのよ」
「だって…ウゥッ…
私のせいで、お姉ちゃんの人生を台無しにしたんだもん…
ううん
私にとってはお兄ちゃんだった…
それを私の病気のせいで女の人にされちゃった…」
「凛、そんな事ないよ。
ワタシがこうなったのは、自分の意思だし、全然後悔なんてしてないのよ、ホントに。
だから、そんな風に言わないで。」
「でも、私の心臓のドナーを見つけるために、今の旦那さんに頼んだんでしょ?
女になって結婚することを引き換えにして…
完全に私のせいじゃない…」
「違う違う。
あなたの事がなくても、ワタシがこうなる事は逃れられなかったと思う。
これは、マジな話で。
だから、凛を助ける事を条件に出来て本当によかったと思ってる。
これほど価値のあることはないからね。」
「ごめんなさい…
私、ずっと怖かったの。
お姉ちゃんが自分のために女性になったっていう事実を知ってから、お姉ちゃんに会うのが。
現実を受け入れられないっていうか、考えてもどうにもならないのに…
そしたら自分に腹が立ってきて、お姉ちゃんに八つ当たりしちゃう自分がいたの。
サイテーだよね…」
「凛、その気持ちはよくわかるわ。
ワタシがあなたの立場なら、同じように考えたかもしれないわ。
もし、ワタシに感謝する気持ちがあるんだったら、幸せになるために頑張って生きてほしいわ。
それがワタシの願い。」
翔子がそう言うと、凛はたまらず、翔子に抱きつき、声を出して大泣きした。
翔子は、そんな妹の背中を撫でながら、何度も頷いて笑った。
自身も涙を流しながら。
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