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佇む君は
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「泊めていただいてありがとうございます。」
朝になり、遅めに起きてきた渚に、ヒカルは礼を言った。
「ん?
どないしたん?
キャリーなんて準備して。」
渚は、玄関に置かれたヒカルのキャリーケースを見つめながら、不思議そうな顔をして言った。
「いえ、そろそろ失礼させていただこうと思いまして。」
「何を言うてんねん。
だって住むところないって言うてたやん。」
「そうよ。
私もそう言うたんやけど、ヒカルさん、帰るって言うし。」
二人のやり取りを聞きつけ、部屋から出てきた菜々が兄に加勢した。
「はい、貸して。」
渚は、ヒカルから半ば強引に手に持っていたバックを奪い取ると、そのまま床に置いた。
「菜々、腹減ったな。
飯にしよう。
ヒカルちゃんも、ホラ
一緒に食べよう。」
「ごめん、お兄ちゃん
何も用意してへんの。
昨日、配達休みやったんよ。」
「そうやったんか。」
渚は、頷き、ヒカルの方を見た。
「ヒカルちゃん
菜々は目見えへんねんけど、わりと何でも出来んねんけど、さすがに一人ではムリなこともあってね。
俺がフォロー出来ることは極力するようにしてるねんけど…
こんな不規則な仕事してるから、色々問題もあってね。」
渚は、自嘲気味に笑って言った。
「あの、よかったらスーパーに買い物に行ってきましょうか?」
ヒカルがそう申し出ると…
朝になり、遅めに起きてきた渚に、ヒカルは礼を言った。
「ん?
どないしたん?
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「いえ、そろそろ失礼させていただこうと思いまして。」
「何を言うてんねん。
だって住むところないって言うてたやん。」
「そうよ。
私もそう言うたんやけど、ヒカルさん、帰るって言うし。」
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一緒に食べよう。」
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