タイは若いうちに行け

フロイライン

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ティーンエイジトーキング

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天満屋バスセンターの真ん中辺りに地下に行く階段があり、そこを降りていくと、百貨店の地下に直結した食べ物屋さんというか、フードコートみたいなのがあった。
とりあえず席を確保したワタシ達だったが

「雫ちゃん、何飲みます?
僕買うてきます。」

楓悟は立ち上がって言った。


「あ、大丈夫です。ホントに」

ワタシは楓悟の厚意に対し、固辞したが

「ホントに遠慮なく」

と、言って譲らず、結局ジュースバーでフレッシュオレンジジュースを奢ってくれた。


「気遣わせちゃってごめんなさい。
ありがたくいただきます。」

ワタシが頭を下げて言うと、楓悟は何故か顔を真っ赤にして首を横に振った。


「おい、何を顔赤くしてんじゃ

見ててこっちが恥ずかしなるわ」

賢太が笑いながら言うと、楓悟は頭を掻いて照れた。


「やっぱり東京の女子は何か違いますね。

洗練されてるっていうか、オシャレっていうか」


「そんなことないですよ。

岡山ってめっちゃ綺麗な人がいますよね」


「いえいえ、雫さんに比べたら2軍みたいなもんすよ、2軍」

楓悟もだんだん慣れたのか、笑みが溢れるようになった。


「普段、二人は仲良いの?」

ワタシから質問すると、二人共首を傾げた。

「そうでもないよなあ。」

「そうじゃな
フツーじゃフツー」

楓悟はそう言うと、またワタシに質問してきた。

「雫ちゃんは…

あ、ちゃん付けで呼んでしもた

雫ちゃん、高校は?」


「東京にいるときは行ってたんだけど、今は通信制の高校なの。」


「あ、そうなん

通信制の高校て、どんな感じなん?」


「ううん。
ワタシもまだよくわかんないのよ。
これからだね。」


「そっかあ。

あの、図々しいんですけど、LINEの交換とかしてくれます?」


「おい、さっき会ったばかりでよくそんな事言えんなあ。

雫、断ってもええんじゃからな。」


賢太はそう言ったけど…


「うん。別にいいけど」

ワタシは生まれついての女でもないので、警戒心もない。

言うなれば同性の友だちに接する感覚に近いので、楓悟の申し入れを受け入れた。


「えっ!マジっすか!

やった!」

楓悟は異常なくらい喜んだ。


なんか一々可愛いのよね、コイツ(笑)
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