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shy and guy
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「ごめんなさい!」
望月は、久美子の口の中で果ててしまった事を土下座して謝った。
「いいのよ。気にしないで。」
久美子は望月を咎めることなく、ニコッと笑って答えた。
「本当に申し訳ありません…」
「だからいいのよ。
気持ち良くなってくれたんならワタシも嬉しいし。」
「すいません
我を失ってしまうくらい気持ちよかったです。」
「なら良かったわ。」
久美子がそう言うと、望月は、少し沈黙してしまったが、すぐに
「久美子さん
やはり、僕はあなたの事が好きです。
お付き合いしていただけないでしょうか。」
「ニューハーフ相手でも抵抗はなかった?」
「そんなのあるわけがありません。」
「そっか…」
「ダメですか?」
「ダメじゃないわ。
ワタシもあなたの事が好きよ。
一生懸命お仕事を頑張る望月君を見ていて、いいなあって思ってたし。」
「じゃあ…」
「ワタシでよければ」
久美子は、少し迷う素振りを見せながらも、望月の申し出を受け入れた。
久美子にとっては、ジロー以来の交際相手が出来た瞬間でもあった。
亡くなったジローと望月は四十以上も歳が離れている。
そのギャップと、自分が生まれながらの女ではないという後ろめたさのようなものがあったが、久美子自身が恋に生きる女であり、誰かを愛していないとダメになってしまう。
そういう考えが彼女の根底にあった。
望月は、久美子の口の中で果ててしまった事を土下座して謝った。
「いいのよ。気にしないで。」
久美子は望月を咎めることなく、ニコッと笑って答えた。
「本当に申し訳ありません…」
「だからいいのよ。
気持ち良くなってくれたんならワタシも嬉しいし。」
「すいません
我を失ってしまうくらい気持ちよかったです。」
「なら良かったわ。」
久美子がそう言うと、望月は、少し沈黙してしまったが、すぐに
「久美子さん
やはり、僕はあなたの事が好きです。
お付き合いしていただけないでしょうか。」
「ニューハーフ相手でも抵抗はなかった?」
「そんなのあるわけがありません。」
「そっか…」
「ダメですか?」
「ダメじゃないわ。
ワタシもあなたの事が好きよ。
一生懸命お仕事を頑張る望月君を見ていて、いいなあって思ってたし。」
「じゃあ…」
「ワタシでよければ」
久美子は、少し迷う素振りを見せながらも、望月の申し出を受け入れた。
久美子にとっては、ジロー以来の交際相手が出来た瞬間でもあった。
亡くなったジローと望月は四十以上も歳が離れている。
そのギャップと、自分が生まれながらの女ではないという後ろめたさのようなものがあったが、久美子自身が恋に生きる女であり、誰かを愛していないとダメになってしまう。
そういう考えが彼女の根底にあった。
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