54 / 313
program
しおりを挟む
「まあ、どうぞ掛けて下さい。」
木村に言われ、マキと百恵の二人は椅子に並んで腰掛けた。
「実はね、大阪にどえらいべっぴんなレディーボーイがおるっちゅう話がこんなところまで届いてましてなあ。
よくよく聞いてみると大野はんのところの娘やいうではありませんか。
ウチもここでストリップをずうっとやってきたわけなんやけど、地方都市やし、客の入りが悪うてね」
「はぁ」
「獣姦ショーとかのいわゆるエログロショーを取り入れたりしたんやけど効果もなく
白黒ショーや客に本番させたりもしたんやけど、最近は警察の取り締まりも厳しなって、上手いこといかん。
そこで目をつけたのがアンタらや。
顔がべっぴんさんなんは最低限の条件として、体もそれなりに女っぽいのがええ。
アンタらはもうバッチリやわ。」
「そりゃどうも。」
「それと、知ってると思うけど、女と本番やったら罪に問われるけど、アンタらみたいなレディーボーイ相手やったらセーフなんや。」
「えーっ、ワタシら舞台上で本番せなあかんのん?」
「まあ、そうですなあ。
それは是非…」
「百恵、どうする?
そんなん大野さんに聞いてへんしなあ。」
「ウチは別にかまいません。
ウチらみたいなレディーボーイの本番でもお客さんが喜んでくれるんやったら」
「おおっ、そうかそうか。
キミ、若いのになんて物分かりがええねん。
顔もべっぴんさんやし、最高やないか。」
木村は手放しで喜んだ。
「百恵がそう言うんやったらかまへんわ。
わかりました。
お受けします」
マキも観念して、木村の話を了承した。
「すんませんなあ。
明日からの出演で大丈夫?
段取りはさっきのナオミが教えるし。」
「わかりました。」
木村はナオミを部屋に呼び、二人を指導するように命じた。
「ほな、ワシはちょっと用があるので失礼するね。
ナオミ、任せたよ。」
木村はそう言うと、鞄を片手に持ち、そのまま外に出て行った。
「ナオミさん、どうかよろしくお願いします。」
マキと百恵はナオミに頭を下げた。
「まあ、そんな難しいことはないからね。
簡単な段取りだけ、舞台使って教えるわ。」
ナオミはそう言って、二人を無人の舞台に連れて行った。
「こっちの袖から出てきて、音楽に乗せて躍るねん。
まあ動きは即興でええけど、あくまでもセクシーにな。」
「はい。」
「とりあえず音付けるし、ちょっと練習してみよか。」
ナオミの指導が始まった。
木村に言われ、マキと百恵の二人は椅子に並んで腰掛けた。
「実はね、大阪にどえらいべっぴんなレディーボーイがおるっちゅう話がこんなところまで届いてましてなあ。
よくよく聞いてみると大野はんのところの娘やいうではありませんか。
ウチもここでストリップをずうっとやってきたわけなんやけど、地方都市やし、客の入りが悪うてね」
「はぁ」
「獣姦ショーとかのいわゆるエログロショーを取り入れたりしたんやけど効果もなく
白黒ショーや客に本番させたりもしたんやけど、最近は警察の取り締まりも厳しなって、上手いこといかん。
そこで目をつけたのがアンタらや。
顔がべっぴんさんなんは最低限の条件として、体もそれなりに女っぽいのがええ。
アンタらはもうバッチリやわ。」
「そりゃどうも。」
「それと、知ってると思うけど、女と本番やったら罪に問われるけど、アンタらみたいなレディーボーイ相手やったらセーフなんや。」
「えーっ、ワタシら舞台上で本番せなあかんのん?」
「まあ、そうですなあ。
それは是非…」
「百恵、どうする?
そんなん大野さんに聞いてへんしなあ。」
「ウチは別にかまいません。
ウチらみたいなレディーボーイの本番でもお客さんが喜んでくれるんやったら」
「おおっ、そうかそうか。
キミ、若いのになんて物分かりがええねん。
顔もべっぴんさんやし、最高やないか。」
木村は手放しで喜んだ。
「百恵がそう言うんやったらかまへんわ。
わかりました。
お受けします」
マキも観念して、木村の話を了承した。
「すんませんなあ。
明日からの出演で大丈夫?
段取りはさっきのナオミが教えるし。」
「わかりました。」
木村はナオミを部屋に呼び、二人を指導するように命じた。
「ほな、ワシはちょっと用があるので失礼するね。
ナオミ、任せたよ。」
木村はそう言うと、鞄を片手に持ち、そのまま外に出て行った。
「ナオミさん、どうかよろしくお願いします。」
マキと百恵はナオミに頭を下げた。
「まあ、そんな難しいことはないからね。
簡単な段取りだけ、舞台使って教えるわ。」
ナオミはそう言って、二人を無人の舞台に連れて行った。
「こっちの袖から出てきて、音楽に乗せて躍るねん。
まあ動きは即興でええけど、あくまでもセクシーにな。」
「はい。」
「とりあえず音付けるし、ちょっと練習してみよか。」
ナオミの指導が始まった。
15
あなたにおすすめの小説
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
旧校舎の地下室
守 秀斗
恋愛
高校のクラスでハブられている俺。この高校に友人はいない。そして、俺はクラスの美人女子高生の京野弘美に興味を持っていた。と言うか好きなんだけどな。でも、京野は美人なのに人気が無く、俺と同様ハブられていた。そして、ある日の放課後、京野に俺の恥ずかしい行為を見られてしまった。すると、京野はその事をバラさないかわりに、俺を旧校舎の地下室へ連れて行く。そこで、おかしなことを始めるのだったのだが……。
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
屈辱と愛情
守 秀斗
恋愛
最近、夫の態度がおかしいと思っている妻の名和志穂。25才。仕事で疲れているのかとそっとしておいたのだが、一か月もベッドで抱いてくれない。思い切って、夫に聞いてみると意外な事を言われてしまうのだが……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる