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暗黒面
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久美子、江藤、そしてジローは、恭子失踪から、先日の遊廓で恭子らしき人物を発見した事までを、出来る限り丁寧に、そして、わかりやすく噛み砕いて説明した。
竹之内は腕組みをしながら話を聞き、柳原は逐一メモを取った。
全て聞き終わると、竹之内が口を開き、話の要点を取りまとめた。
「恭子さんは友谷さんに会うために、四年前に東京を訪れた。
そこで何者かによって拉致されたのが濃厚なのですが、大阪にいる家族は、娘がまさか東京なんかに行っていたとは夢にも思わず、捜索願いを大阪府警に出した。
しかし、大阪府警は自宅の周辺を軽く捜索しただけで、すぐに打ち切り。
ところが、最近、恭子さんの自宅を訪れた友谷さんが、恭子さんのノートに東京行きの事が書かれていることに気付いた。
そこで、友谷さんは上京し、探偵の江藤さんに依頼して、本格的に調査を開始した。
そこに浮上したのが、大手建設会社社長の御曹司である鹿島洸平
彼は、恭子さんが失踪されたとされる、新宿のテレビ局によく出入りをしていて、恭子さんも鹿島に上手く言われてついて行ったのではないか。
そして、繋がりのあった新宿龍神会の梁川から覚醒剤を手に入れ、恭子さんの自由を奪った。
散々凌辱した後、彼女をどうしていいかわからなくなり、再び梁川の力を借りて、証拠の隠滅をしてもらった。
しかし、梁川は、器量の良い恭子さんを殺してしまうのがもったいないと思い、整形手術をして、少し顔を変えさせ、女郎屋に彼女を売った。
そして、恭子さんは、今も薬漬けのまま、売春を強要されている。」
「はい。
後半は、我々の推測も多分に入ってますが、状況証拠もいくつか押さえています。
たとえば、鹿島が別の女を自分の意のままにするために、最近、梁川から覚醒剤の類を購入していた事。
写真もあります。少しわかりにくいですが…」
江藤は、隠し撮りしたバーでの写真を刑事二人に見せた。
「たしかにそれらしい感じがしますね。」
「刑事さん
早く恭子を救い出さなければ、今度こそ彼女の身が危険にさらされます。
どうか、よろしくお願いします。」
久美子は泣きそうな顔で頭を深く下げた。
「わかりました。
後は警察にお任せ下さい。」
「ありがとうございます。
春蘭というお店に行って、先ずは彼女の安全を確保して下さい。」
「友谷さん、お気持ちはわかりますが、まだ決定的な証拠が揃っていない状況です。
歯痒いでしょうが、もう少し捜査をして証拠を固めなければなりません。」
三人は警察に託し、去っていった。
柳原は、竹之内に対し
「とりあえず、自分が現場に行ってきましょうか?」
と、言ったが、竹之内は首を横に振った。
「課長…」
柳原はビックリして、竹内の顔を見たが、全く表情を変えず
「今の話は聞かなかった事にしろ」
と、呟くように言った。
竹之内は腕組みをしながら話を聞き、柳原は逐一メモを取った。
全て聞き終わると、竹之内が口を開き、話の要点を取りまとめた。
「恭子さんは友谷さんに会うために、四年前に東京を訪れた。
そこで何者かによって拉致されたのが濃厚なのですが、大阪にいる家族は、娘がまさか東京なんかに行っていたとは夢にも思わず、捜索願いを大阪府警に出した。
しかし、大阪府警は自宅の周辺を軽く捜索しただけで、すぐに打ち切り。
ところが、最近、恭子さんの自宅を訪れた友谷さんが、恭子さんのノートに東京行きの事が書かれていることに気付いた。
そこで、友谷さんは上京し、探偵の江藤さんに依頼して、本格的に調査を開始した。
そこに浮上したのが、大手建設会社社長の御曹司である鹿島洸平
彼は、恭子さんが失踪されたとされる、新宿のテレビ局によく出入りをしていて、恭子さんも鹿島に上手く言われてついて行ったのではないか。
そして、繋がりのあった新宿龍神会の梁川から覚醒剤を手に入れ、恭子さんの自由を奪った。
散々凌辱した後、彼女をどうしていいかわからなくなり、再び梁川の力を借りて、証拠の隠滅をしてもらった。
しかし、梁川は、器量の良い恭子さんを殺してしまうのがもったいないと思い、整形手術をして、少し顔を変えさせ、女郎屋に彼女を売った。
そして、恭子さんは、今も薬漬けのまま、売春を強要されている。」
「はい。
後半は、我々の推測も多分に入ってますが、状況証拠もいくつか押さえています。
たとえば、鹿島が別の女を自分の意のままにするために、最近、梁川から覚醒剤の類を購入していた事。
写真もあります。少しわかりにくいですが…」
江藤は、隠し撮りしたバーでの写真を刑事二人に見せた。
「たしかにそれらしい感じがしますね。」
「刑事さん
早く恭子を救い出さなければ、今度こそ彼女の身が危険にさらされます。
どうか、よろしくお願いします。」
久美子は泣きそうな顔で頭を深く下げた。
「わかりました。
後は警察にお任せ下さい。」
「ありがとうございます。
春蘭というお店に行って、先ずは彼女の安全を確保して下さい。」
「友谷さん、お気持ちはわかりますが、まだ決定的な証拠が揃っていない状況です。
歯痒いでしょうが、もう少し捜査をして証拠を固めなければなりません。」
三人は警察に託し、去っていった。
柳原は、竹之内に対し
「とりあえず、自分が現場に行ってきましょうか?」
と、言ったが、竹之内は首を横に振った。
「課長…」
柳原はビックリして、竹内の顔を見たが、全く表情を変えず
「今の話は聞かなかった事にしろ」
と、呟くように言った。
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