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「ごめんなさいね。
カノジョにはもう面会出来ないわ。」
吉岡先生の部屋に質問しに行ったワタシは、残酷な答えを突きつけられた。
「決まりでね…
性転換、そして基礎訓練の過程である約六ヶ月間は、外部との接触は禁止されているの。
少なくとも、次に会えるのは半年が経過してから…そういうことになるわ。」
「そうですか…」
「ここにいる他の治験者は向こう三ヶ月以内に卒業して、外に出る事になるけど、あなたは小林さんとの共同実験に選ばれているから、引き続きここに残ってもらいます。」
「それは全然かまいません。
涼音と一緒にいられるように便宜を図ってもらって、むしろ嬉しいというか、ありがたい気持ちでいっぱいです。」
「多分、一期のメンバーが卒業すると同時に、第二期のメンバーがここに到着します。
乃亜ちゃん
小林さんとの共同実験が始まるまでの間、ここでスタッフとして働いてもらいますので、その辺のところはよろしくね。」
「はい。
どうせやる事なくてヒマだと思いますし、お役に立てるかどうかはわかんないけど、頑張ります。」
「男から女になる実験は過去何例もあって、ワタシに始まって、あなた達十名を含めて約100名が性転換をしています。」
「でも、孕妊性が認められなかったんですね。」
「そう。
乃亜ちゃん達は孕妊性のある初めての人達なの。」
「先生もお子さんがいらっしゃいますから、初めてではないですよね」
「まあ、そうね。
ワタシはプロトタイプの薬だったけど、元々女性になりたいとか、そういう気持ちはなかったから、ちゃんと妊娠出来たみたい。」
「そこって重要なんですね」
「実際、そのメカニズムはハッキリと解明はされてないんだけど、性自認が男性だった者のみ、女性に性転換した後に孕妊性がある
ただそれだけはハッキリしているのよ。」
「なるほど…」
「でも、女性から男性への性転換計画は始まったところだし、まだまだわからない事だらけなの。
だからあなたと小林さんの実験はすごく大事。」
「そんなに…」
「子供が出来ずに不妊治療を頑張っても、報われない夫婦は沢山いるわ。
この薬で夫婦それぞれが性転換すれば、高い孕妊性があると言われている。
そこまではわかっているの、今も。
でも、妊娠出産を終え、ある程度経った時に再性転換して、元の性に戻ったとき、果たしてどうなっているか?
こればかりは実験をしてみないとわからない。」
「えっ、じゃあワタシと涼音は、ある時期が来たら…再性転換すると?」
「そうね。
十分に考えられるわ」
吉岡先生はワタシを見つめ、頷いた。
カノジョにはもう面会出来ないわ。」
吉岡先生の部屋に質問しに行ったワタシは、残酷な答えを突きつけられた。
「決まりでね…
性転換、そして基礎訓練の過程である約六ヶ月間は、外部との接触は禁止されているの。
少なくとも、次に会えるのは半年が経過してから…そういうことになるわ。」
「そうですか…」
「ここにいる他の治験者は向こう三ヶ月以内に卒業して、外に出る事になるけど、あなたは小林さんとの共同実験に選ばれているから、引き続きここに残ってもらいます。」
「それは全然かまいません。
涼音と一緒にいられるように便宜を図ってもらって、むしろ嬉しいというか、ありがたい気持ちでいっぱいです。」
「多分、一期のメンバーが卒業すると同時に、第二期のメンバーがここに到着します。
乃亜ちゃん
小林さんとの共同実験が始まるまでの間、ここでスタッフとして働いてもらいますので、その辺のところはよろしくね。」
「はい。
どうせやる事なくてヒマだと思いますし、お役に立てるかどうかはわかんないけど、頑張ります。」
「男から女になる実験は過去何例もあって、ワタシに始まって、あなた達十名を含めて約100名が性転換をしています。」
「でも、孕妊性が認められなかったんですね。」
「そう。
乃亜ちゃん達は孕妊性のある初めての人達なの。」
「先生もお子さんがいらっしゃいますから、初めてではないですよね」
「まあ、そうね。
ワタシはプロトタイプの薬だったけど、元々女性になりたいとか、そういう気持ちはなかったから、ちゃんと妊娠出来たみたい。」
「そこって重要なんですね」
「実際、そのメカニズムはハッキリと解明はされてないんだけど、性自認が男性だった者のみ、女性に性転換した後に孕妊性がある
ただそれだけはハッキリしているのよ。」
「なるほど…」
「でも、女性から男性への性転換計画は始まったところだし、まだまだわからない事だらけなの。
だからあなたと小林さんの実験はすごく大事。」
「そんなに…」
「子供が出来ずに不妊治療を頑張っても、報われない夫婦は沢山いるわ。
この薬で夫婦それぞれが性転換すれば、高い孕妊性があると言われている。
そこまではわかっているの、今も。
でも、妊娠出産を終え、ある程度経った時に再性転換して、元の性に戻ったとき、果たしてどうなっているか?
こればかりは実験をしてみないとわからない。」
「えっ、じゃあワタシと涼音は、ある時期が来たら…再性転換すると?」
「そうね。
十分に考えられるわ」
吉岡先生はワタシを見つめ、頷いた。
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