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EP15 縛りプレイとおねーさん
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ルーウィックの街から北の方角で、最も近いところに位置するウフの村。王都に向かう途中の休憩地点として冒険者に利用される、小さな村である。
トールとアルデリアは先頭の後、馬車を飛ばしてもらい、なんとか日が沈む前にウフの村にたどり着けた。御者も途中のモンスター襲撃のせいか道中気が気でなかったが、無事村に着いたことで安堵していた。馬車は村の入り口付近の待機場でとどまり、トールとアルデリアは、村に数軒あるうちの、やや古めかしい宿へ向かった。
「ちょっと年季の入った宿だから心配だったけど、料理もうまいし、良い感じのところだなー」
夕食をとりながら、トールはしみじみと言った。宿には他に数組のパーティーが食事をとっていたが、空いているテーブルが目立っていた。
「ええ、本当に。私たちの今の所持金では、これくらいの宿にしておかないとこの先不安ですから。ですが……なんだかこの宿、空いているのがちょっと気になりますわね……」
「そうかー? もうベテランプレイヤーも多いだろうし、良い宿に泊まってるんじゃないか?」
「……のんきで良いですわね」
その後、食事を取り終えた二人はそれぞれの部屋に戻り、疲れからすぐに眠りについた。
◆◆◆
翌朝、少し遅めに起きてきた二人は、昨夜と同じテーブルで朝食をとった。アルデリアの目の前には山盛りになったパンや野菜や肉料理などが運ばれてきた。
「なぁアルデリア、朝からこんなに食べるのか?」
「ええ、私の家では、これくらい出てくるのが普通でしたので」
「そうか、お嬢様だもんなー。それにしちゃ、未成長というか……」
「むぅーっ! これから大きくなるからいいのですっ!」
わいわいと朝食を取っていると、そのテーブルに一人の女性が近づいてきた。
「ずいぶんと賑やかなのね」
女性はスタイルの良さを強調する軽装の鎧を身にまとっていたが、それとは相容れないスタイルの、巨大な盾を背負っていた。
「あ、騒がしくてすみません、おねーさん。その装備、身長の高いおねーさんによく似合ってますねー」
「ふふっ、ありがとう。ねぇ、私もご一緒していいかしら?」
「ええ、構いませんわ」
「それじゃ、お邪魔するわね」
その女性は宿の給仕係に飲み物を注文すると、背負っていた盾を立てかけて、トールたちと同じテーブルに腰掛けた。
「突然ごめんなさいね。私はフレイって言うの。クルセイダーでプレイしているわ」
「フレイ、か。よろしく。俺はトール。盗賊をやってる」
「私はアルデリアと申します。プリーストをしていますわ」
「よろしくね、トール、アルデリア。実は私、昨日あなたたちが熊の化け物みたいなモンスターと戦っているところを見ていたのよ」
フレイはその戦いの行く末を見守った後、トールとアルデリアと話をするため、この村まで追いかけてきたのだという。お互いの自己紹介の後、フレイは、ゲームを始めてからのRRO内の変化についてトール達に話を始めた。
「私もゲームを始めてすぐに、別のプレイヤーとパーティを組んで遊んでたんだけど、先日、この近くで見たこともないような強力なモンスターに襲われて……私の相方のプレイヤーは死亡してしまったの。それで、私だけは逃げてきたんだけど……これまであんなモンスターがこの辺りに出ることはなかったから、一体どうしたんだろうと思って。それで、昨日あなたたちの戦いをみて確信したの。やっぱり何かがおかしいんじゃないかって」
そう言うと、フレイは運ばれてきた飲み物をぐびりと飲んだ。
「あなたたちはルーウィックから来たのよね? 街ではなにか噂とか聞いてないの?」
「いや、特に街ではモンスターが凶暴化したとか、そんな話は聞いていなかったな」
「そう……ところで、あなたたちもパーティを組んで冒険をしているんでしょ?」
「いや、パーティは組んでいないんだ。実はアルデリアとは結ばれてて、離れられない状態だから、一緒に旅をしているってところだ」
トールの言葉に顔を赤くして反応するフレイ。
「ええっー、可愛い顔して、やることはやってるのねー」
「トールさん、誤解を招く言い方をしないでくださいっ!!」
アルデリアは慌てて、トールと共にリムーブ不可のスキルを受けていること、父親殺しの犯人を追っていることなど、これまでの経緯を説明した。
「なーんだ。それじゃ、そのスキルをリムーブする方法も探しながら、アルデリアのお父さんの事件を追って旅してるってことなのね」
「ええ、そしてこの忌まわしい呪いのスキルがなくなれば、晴れてトールさんとはさようならをしまして、私は一人でお父様の事件を解決しますので」
「そんな寂しいこというなよー」
「大体、あなたに出会ってからろくな事が起こりませんわ。このスキルのことしかり、強力なモンスターに襲われることしかり……」
「まぁまぁ、アルデリア。良いじゃないの、旅は道連れって言うし」
「むぅー……」
アルデリアはふくれっ面で抗議をする。
「それで、あたしもこのモンスターの凶暴化のこととか、いろいろ知りたくて、王都に向かおうと思っているんだけど、もし良かったら、私もパーティに入れてもらえないかしら?」
「俺は構わないけど? アルデリアは?」
「パーティは組んでいませんし組みませんし組むつもりもありませんが、この状況下では仲間が増えるのは心強いことですから、私も問題ありませんわ」
「ありがとう! トール、アルデリア、よろしくね!」
「ああ、こちらこそ! それじゃあ、腹も膨れたことだし、そろそろ出発するか。俺達は馬車で来てるから、一緒に乗って……」
「待ってください!」
アルデリアが突如大声をあげた。
「な、なんだ!? アルデリア、どうかしたのか?」
「まだ、朝食後のデザートを食べていませんわ。すみません、いちごのパンケーキをひとつくださいませ」
「まだ食べるのかよ! しかもパンケーキって、それ食事だろ……」
「その小さい体でよく食べるわね……」
トールたちは、アルデリアがデザート(?)を完食するのを見守っていた。
そのとき、宿のドアがけたたましく開き、昨日の馬車の御者が飛び込んできた。
「た、大変です! 私の、馬と馬車が……いなくなってしまいました!」
トールとアルデリアは先頭の後、馬車を飛ばしてもらい、なんとか日が沈む前にウフの村にたどり着けた。御者も途中のモンスター襲撃のせいか道中気が気でなかったが、無事村に着いたことで安堵していた。馬車は村の入り口付近の待機場でとどまり、トールとアルデリアは、村に数軒あるうちの、やや古めかしい宿へ向かった。
「ちょっと年季の入った宿だから心配だったけど、料理もうまいし、良い感じのところだなー」
夕食をとりながら、トールはしみじみと言った。宿には他に数組のパーティーが食事をとっていたが、空いているテーブルが目立っていた。
「ええ、本当に。私たちの今の所持金では、これくらいの宿にしておかないとこの先不安ですから。ですが……なんだかこの宿、空いているのがちょっと気になりますわね……」
「そうかー? もうベテランプレイヤーも多いだろうし、良い宿に泊まってるんじゃないか?」
「……のんきで良いですわね」
その後、食事を取り終えた二人はそれぞれの部屋に戻り、疲れからすぐに眠りについた。
◆◆◆
翌朝、少し遅めに起きてきた二人は、昨夜と同じテーブルで朝食をとった。アルデリアの目の前には山盛りになったパンや野菜や肉料理などが運ばれてきた。
「なぁアルデリア、朝からこんなに食べるのか?」
「ええ、私の家では、これくらい出てくるのが普通でしたので」
「そうか、お嬢様だもんなー。それにしちゃ、未成長というか……」
「むぅーっ! これから大きくなるからいいのですっ!」
わいわいと朝食を取っていると、そのテーブルに一人の女性が近づいてきた。
「ずいぶんと賑やかなのね」
女性はスタイルの良さを強調する軽装の鎧を身にまとっていたが、それとは相容れないスタイルの、巨大な盾を背負っていた。
「あ、騒がしくてすみません、おねーさん。その装備、身長の高いおねーさんによく似合ってますねー」
「ふふっ、ありがとう。ねぇ、私もご一緒していいかしら?」
「ええ、構いませんわ」
「それじゃ、お邪魔するわね」
その女性は宿の給仕係に飲み物を注文すると、背負っていた盾を立てかけて、トールたちと同じテーブルに腰掛けた。
「突然ごめんなさいね。私はフレイって言うの。クルセイダーでプレイしているわ」
「フレイ、か。よろしく。俺はトール。盗賊をやってる」
「私はアルデリアと申します。プリーストをしていますわ」
「よろしくね、トール、アルデリア。実は私、昨日あなたたちが熊の化け物みたいなモンスターと戦っているところを見ていたのよ」
フレイはその戦いの行く末を見守った後、トールとアルデリアと話をするため、この村まで追いかけてきたのだという。お互いの自己紹介の後、フレイは、ゲームを始めてからのRRO内の変化についてトール達に話を始めた。
「私もゲームを始めてすぐに、別のプレイヤーとパーティを組んで遊んでたんだけど、先日、この近くで見たこともないような強力なモンスターに襲われて……私の相方のプレイヤーは死亡してしまったの。それで、私だけは逃げてきたんだけど……これまであんなモンスターがこの辺りに出ることはなかったから、一体どうしたんだろうと思って。それで、昨日あなたたちの戦いをみて確信したの。やっぱり何かがおかしいんじゃないかって」
そう言うと、フレイは運ばれてきた飲み物をぐびりと飲んだ。
「あなたたちはルーウィックから来たのよね? 街ではなにか噂とか聞いてないの?」
「いや、特に街ではモンスターが凶暴化したとか、そんな話は聞いていなかったな」
「そう……ところで、あなたたちもパーティを組んで冒険をしているんでしょ?」
「いや、パーティは組んでいないんだ。実はアルデリアとは結ばれてて、離れられない状態だから、一緒に旅をしているってところだ」
トールの言葉に顔を赤くして反応するフレイ。
「ええっー、可愛い顔して、やることはやってるのねー」
「トールさん、誤解を招く言い方をしないでくださいっ!!」
アルデリアは慌てて、トールと共にリムーブ不可のスキルを受けていること、父親殺しの犯人を追っていることなど、これまでの経緯を説明した。
「なーんだ。それじゃ、そのスキルをリムーブする方法も探しながら、アルデリアのお父さんの事件を追って旅してるってことなのね」
「ええ、そしてこの忌まわしい呪いのスキルがなくなれば、晴れてトールさんとはさようならをしまして、私は一人でお父様の事件を解決しますので」
「そんな寂しいこというなよー」
「大体、あなたに出会ってからろくな事が起こりませんわ。このスキルのことしかり、強力なモンスターに襲われることしかり……」
「まぁまぁ、アルデリア。良いじゃないの、旅は道連れって言うし」
「むぅー……」
アルデリアはふくれっ面で抗議をする。
「それで、あたしもこのモンスターの凶暴化のこととか、いろいろ知りたくて、王都に向かおうと思っているんだけど、もし良かったら、私もパーティに入れてもらえないかしら?」
「俺は構わないけど? アルデリアは?」
「パーティは組んでいませんし組みませんし組むつもりもありませんが、この状況下では仲間が増えるのは心強いことですから、私も問題ありませんわ」
「ありがとう! トール、アルデリア、よろしくね!」
「ああ、こちらこそ! それじゃあ、腹も膨れたことだし、そろそろ出発するか。俺達は馬車で来てるから、一緒に乗って……」
「待ってください!」
アルデリアが突如大声をあげた。
「な、なんだ!? アルデリア、どうかしたのか?」
「まだ、朝食後のデザートを食べていませんわ。すみません、いちごのパンケーキをひとつくださいませ」
「まだ食べるのかよ! しかもパンケーキって、それ食事だろ……」
「その小さい体でよく食べるわね……」
トールたちは、アルデリアがデザート(?)を完食するのを見守っていた。
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