精霊使い物語

茶柄

文字の大きさ
上 下
3 / 6

3騒ぎ 協会

しおりを挟む
あの後は、何時も通りドリさんの根本の土にに栄養剤と赤ワイン白ワイン、珈琲リキュールにチョコレートリキュールをさしてチーズや臭豆腐にくさやという独特の好みの別れる肴を同じく根本に埋めて、三日三晩の酒盛り(ドリさんの縄張りなので敵対する魔物は入って来ない)の始まりだドリさんのぐだ話に付き合い続けるのだ。それで終リダ帰りにドリさんから樹液や葉や枝を貰いあと有用な物を採取して帰るのだが今回は簡単だ新しく覚えた空間移動の能力出入り口迄すぐに戻れたそのまま、協会本部に向う面倒な事は取分が減るが業界に任せるに限る余計なトラブルはごめんだそういう面倒臭い事を専門にする集り団体(ギルド)もあるが集団行動は性に合わないので仕方ない余計な責任を押し付けられるだけだだからな多分、自分は世間一般的に変わり者の偏屈者に当てはまるのだろう無頼漢(アストロー)に分類されるのだろうな!右に倣えのできないじぶには気儘な探索採取人は天職だろう賭けるものは生命だが。さて、協会本部ビルに着いたがどうしたんだ?随分と慌ただしいそうだ何時もなら空いてる駐車場もほぼ満車だ。
内部も凄い人混みだ、能力者だけでなく一般人(企業関係者)も多いな!特にイベントなんかなかったはずだが?専用の受付部屋で手続きをしながら理由をきく。
「野田さんいったい何があったの?新しいダンジョンでも出来た?」
「何をいってるんですか?騒ぎの中心は七瀬さんの採取物の千年樹の朝雫ですよ!」
「アレに関しては大手の談合で持ち回りが決まってたんじやないの?」
「嗚呼!すみません、そうですよねダンジョンに入っていたならば知らないはずですね!実は!今回の当たり番だった大手化粧品企業がやらかしまして。
有害な副作用のあることを隠して販売していた商品のスキャンダルを週刊誌に掲載されましてね今回の権利を剥奪されました。それに伴い今回はオークション形式での発売になったんですよ!大手に独占されていた雫ですが元々中小企業や個人生産者からの要望も酷かったので、今回、自国の探索者、探索関係企業なら参加可能のオークションを開催することになったんですよ!ついでに、協会に死蔵されている武具やアイテムも出品する事になりました、選挙が近いので探索者推進派の人気取りというのが実際のところですがね!
「なるほどね!でもそれだと非合法団体も参加するんじゃない?」
「ええ!一応能力者取締局も動いていますがある程度は漏れが出るでしょうね!それにぱっとしない探索者に諸外国のエージェントが接触を図って代理購入をという噂ですね」
「ふーん。目玉商品が雫の小売りか?でもそれだとこの騒ぎには弱いとおもうんだけど?」
「流石ですね!今回のオークションにはレジェンド級の武具が数点出品されるみたいなんですよ何でも引退する一流探索者が家族に財産を遺す譲を目的にそれと目玉商品で協会から下位のエリクサー(身体欠損再生薬)を出品する事になったんですよ!
「おや!まぁ。大盤振舞いのイベントだねそれじゃあ騒ぎになるはずだ不意の事故で探索者を辞めた元上級探索者だけでなく一般人の障害者や万が一の保険に求める金持ちがざわつくし、テレビ局やマスコミ各社がスクープ合戦になるだろうね!」
「七瀬さんは?どうしますか?」
「俺?面倒やゴタゴタはごめんだよ何時も通り協会に。野田さんにお任せでお願いしますよ!」
「だと思いましたがね手数料マージンでこちらは儲かるし私も臨時ボーナスがもらえるので文句はありませんがね!
様々なギルドや企業からスカウトの嵐の要請がきてますよ名無しの採取探索者さんに?」
「良いよ、食べていけるならそれで充分だよ態々、危険なことや面倒事に首を突っ込む気はないよ採取自体元々は自分の為に始めたことだからね
あくまでも俺は採取者だよ!
まあ、オークション自体には興味はあるけどあくまでも掘出し物目当てだね!態々と危険なヒーローになるつもりはないねじゃあ何時通り御願いするよ報酬は振込でお願いね」
唐突だが一番、人にとっての最大の敵は人だ。具体的にはテロ組織であり、宗教的テロ組織が最たる例だ。地球上に始めて現れたダンジョンは統一ダンジョン通称バベルと言われているそれは何故か入口は世界各国に複数あるが広大なダンジョン内で全て繋がっており。未だにその規模の大きさがわからない程の迷宮が続いているからだ故に神に至る道として崇める者達が出てきた必然的にダンジョン宗教の誕生だ。ダンジョンは神の試練として人類が進化するための祭壇だと崇めるのはまあ良い。問題なのは、神は人の滅亡を望んでいると他者を生贄に捧げようとする愚か者達屑だ。結局の所、死にたいなら贄を捧げたいなら、まず自分達だけで完結すれば良いものを、自分達だけは生きたいと邪悪なものに成ろうとしているだけなのだが、最たる例が魔物の吸血鬼だろうかもっとも、吸血鬼に噛まれても吸血鬼にはならないが、なるのは自我の無いゾンビだけだ。ある科学者はダンジョンは人の欲望を叶える装置なのかもしれないといっていたがそのとおりなのかも知れない。人進化の階段を上がるのか破滅するのかはやはり、人の次第なのだから、故に精霊のことがわかれば自分もと騷ぐ屑共があふれるのはわかっているオークションに関してもきっと、ダンジョン宗教テロ組織魔神(人)教が暗躍する事になるだろう奴等は効果的に身体を造りり変える神薬エリクシールを求めているのだから、だからこそ下位とはいえダンジョン産のエリクサーは自分たちのものだと、公然と宣ういるのだからな。事件事故が起こらないほうが稀だろう!関わらないほうが無難だ
何故が嫌な予感はするがな!

しおりを挟む

処理中です...