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プロローグ
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それは突然の出来事だった。
夏梅はいつも通り学校から歩いて帰途についていた時、急に横から交通違反の車が猛スピードで襲いかかってきた。
ッガンッ!!!
ものすごい衝撃が全身に走り、強烈な痛みで声さえも出ない。血もかなりの量流れたであろう。全身から血が噴き出てるのが分かる。
(あぁ、死ぬんだな…。)
咄嗟に理解した。
自分がこれだけの衝撃を受け、ものすごい痛みが全身に走っているこの状態で、生きてるはずがないと分かった。涙がつっーーと一筋流れる。
(お母さん、お父さん、今まで本当にありがとう。2人の子供で私は幸せだったよ…。)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
目を覚ますと夏梅は見知らぬ空間に浮いていた。
(ここは…?)
『ようこそ夏梅さん。』
目の前には目が眩むほどの美しい女性が立っていた。
(誰…?)
『私はメルディ。美と愛の女神です。』
メルディと名乗る女性は白銀の髪に白銀の目をしたナイスバディな外見をしている。
『ここは黄泉の世界の狭間にある異空間。貴方は車に轢かれて死んでしまいました。』
(やっぱり死んでしまったのね…。)
『ええそうです。ですが貴方にはまだ寿命が残っています。その残りの寿命を全うして欲しいのです。』
『ですが、前世で既に死んでしまった貴方を元に戻す事は出来ません。神は万能ではないのです。ですので転移をお願いしたく、女神である私が黄泉の世界から参りました。』
「なるほど…。そうですか…。ではひとつだけお願いを聞いてくれますか?」
『はい。なんでしょう?』
「両親に会いたいのです。育ててもらったお礼をまだ言えてません。」
『分かりました。転移した後、向こうで落ち着いてからご両親と会う機会を設けましょう。ですが一度だけです。二度も会えません。何度も空間を繋げてしまうと、歪を引き起こし収拾がつかなくなります。』
「分かりました。」
『それ以外にお望みは?』
「転移先はどのような場所でしょうか?私は何も持っていない平凡な人間です。向こうの世界に馴染むでしょうか?」
『問題ありません。寿命があったにもかかわらず不幸な死に方をしてしまった貴方には、沢山の祝福を授けましょう。』
次の瞬間、夏梅の体にとてつもなく大きな光が浴びせられた。
ピキィィーンッッ!
『これでもう大丈夫。貴方は向こうの世界に行っても充分に生活できるでしょう。』
「ありがとうございます…!」
『もう時間がありません!さぁ異世界転移をしますよ!』
次の瞬間、急に体がすぅっと軽くなり、手足が透けてきました。
(え?!何これ?!)
『向こうに行ったらステータスと唱えてみて下さい。』
『あ!言い忘れてました!向こうの世界は女性がほとんど居ません。頑張って下さいね!』
(えっ?!?!)
夏梅はいつも通り学校から歩いて帰途についていた時、急に横から交通違反の車が猛スピードで襲いかかってきた。
ッガンッ!!!
ものすごい衝撃が全身に走り、強烈な痛みで声さえも出ない。血もかなりの量流れたであろう。全身から血が噴き出てるのが分かる。
(あぁ、死ぬんだな…。)
咄嗟に理解した。
自分がこれだけの衝撃を受け、ものすごい痛みが全身に走っているこの状態で、生きてるはずがないと分かった。涙がつっーーと一筋流れる。
(お母さん、お父さん、今まで本当にありがとう。2人の子供で私は幸せだったよ…。)
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目を覚ますと夏梅は見知らぬ空間に浮いていた。
(ここは…?)
『ようこそ夏梅さん。』
目の前には目が眩むほどの美しい女性が立っていた。
(誰…?)
『私はメルディ。美と愛の女神です。』
メルディと名乗る女性は白銀の髪に白銀の目をしたナイスバディな外見をしている。
『ここは黄泉の世界の狭間にある異空間。貴方は車に轢かれて死んでしまいました。』
(やっぱり死んでしまったのね…。)
『ええそうです。ですが貴方にはまだ寿命が残っています。その残りの寿命を全うして欲しいのです。』
『ですが、前世で既に死んでしまった貴方を元に戻す事は出来ません。神は万能ではないのです。ですので転移をお願いしたく、女神である私が黄泉の世界から参りました。』
「なるほど…。そうですか…。ではひとつだけお願いを聞いてくれますか?」
『はい。なんでしょう?』
「両親に会いたいのです。育ててもらったお礼をまだ言えてません。」
『分かりました。転移した後、向こうで落ち着いてからご両親と会う機会を設けましょう。ですが一度だけです。二度も会えません。何度も空間を繋げてしまうと、歪を引き起こし収拾がつかなくなります。』
「分かりました。」
『それ以外にお望みは?』
「転移先はどのような場所でしょうか?私は何も持っていない平凡な人間です。向こうの世界に馴染むでしょうか?」
『問題ありません。寿命があったにもかかわらず不幸な死に方をしてしまった貴方には、沢山の祝福を授けましょう。』
次の瞬間、夏梅の体にとてつもなく大きな光が浴びせられた。
ピキィィーンッッ!
『これでもう大丈夫。貴方は向こうの世界に行っても充分に生活できるでしょう。』
「ありがとうございます…!」
『もう時間がありません!さぁ異世界転移をしますよ!』
次の瞬間、急に体がすぅっと軽くなり、手足が透けてきました。
(え?!何これ?!)
『向こうに行ったらステータスと唱えてみて下さい。』
『あ!言い忘れてました!向こうの世界は女性がほとんど居ません。頑張って下さいね!』
(えっ?!?!)
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