【完結】第2の人生始めちゃいます〜楽しくいける、、ハズ?

さくら

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36 卒業式 ニコ様はご立派!

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とうとう卒業式です。私は小学校の卒業式、ニコ様は中学校の卒業式と言ったところでしょうか。
ココ・ル・クレモン です。
みなさまいかがおすごしでしょうか。

4年間学んだ学舎を去る時が来ました。
小さなことから大きなことまで、何かとありましたが、ニコ様やクラスの皆さんに守られて楽しく過ごせました。ありがたい。

このクラスには、卒業後、ニコ様の側近になるかた、私の侍女をしてくれるかたが数名いて、卒業後もバルビエ家でお会いできるので嬉しい。

そのかたたちは特に私を撫でてくれたかたです。
えへ。

卒業生代表の挨拶をニコ様がしています。
壇上で。
なのに、その隣には私がいます。手を繋いで。
卒業式、式典ですよ?こんなちびっ子が付き添い!良いのでしょうか。

チラッ
こくん

良いみたいです。なのでお澄まし顔で横に立ってます。足はガクブルしてますが、お顔はお澄ましです。私もなかなか様になってきたような気がします。

なにせ、後数年でニコ様のつっつっ妻ですからーー

挨拶をしながらニコ様がこちらをチラッと見て、うん、って。

?なにも確認してませんよ?どれに対してのうん?
まっまさか、えへへへ。妻!ですね。

ただいまココ
おかえりなさいあなた。先にお風呂にします?ご飯にします?それとも、、わ・た・し?

きゃぁー

まさか、この自称聖母の微笑みの裏でこんな展開が繰り広げているなんて!ニコ様の話しをちゃんと聞いてますよーていで頷いてます。

あれ?ニコ様ちょっと顔が赤い?まさかの緊張?
あっ挨拶が終わったようです。一緒に一礼して退場です。席に着くとニコ様が耳元で

「ココがいい。先にココ」

えっ?バレてる?脳内盗聴発動?
でも、私が先と言うならやぶさかでもない。

「ニコ様、ご存分に」むふ。

「ココぉ~
もう帰りたい。そして結婚したい。なんでここは講堂なんだ。抱きしめたい」
とブツブツ言い出して、繋いでる手がぎゅ~ってなりました。

クラスで最後の挨拶をし、たいして私の魔法を疲労することもなく終わってしまったので、ここで一発!桜を舞い散らせました。卒業と言えば桜ですね!魔法の桜なので後片付けもいりません。

卒業と桜の舞、なぜこうしんみりくるのでしょうね。例に漏れず号泣してる担任の先生にもお礼をして、一旦クレモン家へ戻ることにしました。

なんと、担任の先生は学園を辞めてバルビエ家お抱えの魔法講師兼研究者になるそうです。

私が面倒をかけすぎましたか?先生が嫌になっちゃったのでしょうか?
そう聞くと、なんか、ココ嬢の側にいたくなったんだよなぁ。って。嬉しいことをおっしゃってくれました。
ニコ様の眉間にはちょびっと皺がよりましたが。

でも、近くにいてくれるのはありがたいですね。私も属性全てを使いこなせていないし、まだまだ未知の可能性があるやも知れません。さらに子供ができたらとっても頼りになる家庭教師になりそう。にひ。

クレモン家まではニコ様も一緒に来てくれました。そして庭を散歩して訓練場へ。
懐かしいですねぇ~

出会った頃を思い出してると、ニコ様が片膝を着いて、私の両手を握り目を合わせてきました。

「ココ、出会った瞬間からココが好きになった。それは今も、年を重ねるごとにどんどん好きになってる。昨日より今日、そして今日より来年はもっと好きになってる。だから、ずっと僕の側にいて欲しい。」

「僕は全力でココを守る。それでも辛いことがあった時はともに分かち合い、共に歩んで行って欲しい。」

私の両手の甲に額をつけ、

永遠とわに僕の忠誠はココに捧げ、僕の命はココのために使うと誓う」

また目を見て

「ココ・ル・クレモン、僕と結婚してください」

手のひらにキスを落としました。



自然とこのままの流れで結婚するのだろうと思っていました。まさか、ちゃんとプロポーズしてくれるなんて。それも初めてあった場所です。涙が溢れてきて、嬉しくてもこんなに涙が出るんですね。

「はい、はいっ!ニコ様、
ニコラ・ド・バルビエ様、永遠をあなたとともに。お受けします。末長くよろしくお願いいたします。」

「ココ!」
「ニコ様、嬉しい、とっても、とっても嬉しいです!」
「僕も!僕も嬉しいよ。」

訓練場の傍らで抱き合い、しかもチューまで!
今までとはひと味違うチューです。
身長差があるのでニコ様は大変ですが、私に覆い被さるように抱え込み、お互いの舌と舌を絡ませる、あの!大人のチューをしました。幸い、訓練場には誰もいませんでしたので、2人の世界はまだまだ続きますよ!思う存分です!

もう夢見心地です。なんだか全身がポカポカしました。

大人のチューは素晴らしい!










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