自殺し屋

代々木翠

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斉藤由貴の死因

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「ただいま」
…なんて言ったって誰も答えてくれる人なんていない 死ぬまでの一週間もうやり残したことなんて何もない
ガチャ(扉の開く音)
もう帰ってきた死ぬまでもう会いたくなかったのに。
ダンダンダン(近づいてくる音)
「アンタ何寝てんのよ!なんで学校に
行かなかったの!私が稼いだ金をドブに捨てる気なの!お願いだから学校ぐらい
行ってよー!なんでアンタみたいなのが生きててあの人が死んじゃったのよ」
口開けば文句しか言わないし、本当
「うるさいなぁ」
「はぁ何よ親に向かってそのくちの利き方は!」
「ドブに捨てるななんて言っときながら騙されて、他の男と付き合ってる癖に何純愛ぶってんのよ!私の気持ちだって考えてよ!もううんざり!」
「…ちょっとどこ行くのよ!」
「別にどこでもいいでしょう!」
一週間なんて待ってられないもう今すぐ死のう
「じゃあお幸せに」
なんでだろうなんで涙なんか流してるんだろう今更死ぬのが怖いのかなやり残したことでもあるのかなぁ、後悔してることでもあるのかなぁ、強いて言うならもっともっと生きたかったな 

気づいたらそこは暗闇に包まれた屋上

ありがとう殺し屋さん そして
さよならお母さん  

死のうと思ったその時肩を叩かれた
「お、かあ、さん?」

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