オリュンポス

ハーメルンのホラ吹き

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客人

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「見つけたぞ。」

「...え!?クッソォ~。今度こそは見つからない自信があったのに。」


アルは見つかっても動こうとしない子供に小さな石を投げた。

子供でも死なない程度に。

落ち葉を集め木に擬態している男の子は、大人から見ても上手に隠れている。


「ほんとだ。オリバー出てきた。」

「すっげぇ。本当に隠れてた。」

「天才なの?」


アイーシャが友達を連れてくると、毎回何かの遊びにアルは付き合わさせる。

今回は隠れんぼだった。


(かくれんぼか。確かに子供に身を隠すすべを教えるには悪くない遊びじゃの。)


敵の索敵を幼少期から遊びに取り入れて行う。

単純ながら、子供であれば遊戯としても悪くない。

オリュンポスであればこんなもの通用せんが、案としては悪くない。

アルは平和ボケしているこの星の人間の評価を改めていた。


「マジかよぉ。」


木からガサゴソと出てきた男の子。

男の子:オリバーはこの隠れ場所に絶対的な自信があった。

それだけあってアルに見つかって悔しさは人一倍のようだ。

先に見つけられた3人は、自分では見つけられない場所から出てきたオリバーに感心していた。


「ねぇ、葉っぱで体を隠すのはずるじゃない?」

「そうだそうだ。そんなの絶対に見つかんないじゃないか。」

「確かに、やりすぎとは思った。」

「でも、そんなルールなんかないじゃんか。」


やっと見つかったと思い三人はアルに感心していた。

だが自分達では見つけられない隠れ方に、非難が浴びせられる。

ヤイヤイと言い合いに発展。


「なんでアルだけこんなに見つけるの上手なの?」


アイーシャはアルの服の裾を引っ張り、言い合いよりもアルに直接聞いた。

帰ってきた答えは


「其方では話にならん。魔法を使えたら少しは話が違ったかも知れんがの。」


と、『魔法』という禁止ワードだった。


「また魔法を使ったの!?」

「魔法は禁止だって言ったでしょ!」

「魔法を使えん其方が悪い。学べばいいだけの話であろう。」


非難される人物がオリバーからアルへと綺麗にすり替わる。

アルはこうやって魔法を使えない子供たちに、魔法を使っている事を匂わせてからかっていた。


(たかだか童相手に魔法など使う必要もない。)


実際は違うのだが。

村の子供たちには10才になるまでは、魔法を使ってはいけない。

理由は簡単だ。子供だからである。


村中の人間が魔法を使用し生活をより豊かな物にしている。

しかし、魔法は戦闘でも使用される強力な武器にもなり得る。

子供が遊びで炎などを扱い出せば、一歩間違えて人を殺してしまうかもしれない。

そう言ったことを考慮されて、このルールがある。


例外を除いて、魔法は基本的に修練を積めば誰でも使えるようになる。

つまり子供たちにも魔法を教えれば、特訓を経て魔法が使えるという事だ。


痒い所に手が届かない。

子供達にとって『魔法を使え』とはそんな感覚がある。

だからこそ強い非難が浴びせられていた。


「かくれんぼはいいよ。もう僕疲れた。」

「私、喉が渇いた。」

「今日はもう帰ろう。」

「じゃあ、帰ろ~。」


太陽が最も高い位置にあったはずが、いつの間にか大きく傾いている。

子供達は遊び疲れたようだった。


「ねぇ。」

「またか?」


外れから街に帰る時も、アイーシャはアルと手をつなぐことが普通になっていた。







「パパー。あ母さん。ただいま~。」

「はーい。おかえりなさい。」

「おーう。帰ったぎゃ!?」


それぞれを送り届けたのち、アイーシャの両親がが営む宿に帰ってきた。

ダイニングでもある一階では、任務から帰って来たばかりの冒険者や旅をしている身なりの人々が座っている。

二人は夕飯に向けての支度で忙しいのか、厨房でせっせと手を動かしていた。


帰宅した娘の姿見て素っ頓狂な声を上げたアイーシャの父:ガッシュ。

娘がアルと手を繋いでいるのがショックだった様だ。


していた事など二の次だと厨房から出てくると、アイーシャをアルから引き離し母を手伝う様に伝える。

そして娘が厨房の後ろへと消えたと同時に、恐ろしいまでの速さで振り返りアルの肩に腕を回した。

特に動じないアルの顔に、ガッシュが顔を近づけ小声で話す。


「おうおう、娘の命を救ってくれたのは感謝するがよ。この俺の娘と手を繋いでるたぁ、何様だ。」

「何様も何も、吾が名は知っておろう。」


アルはガッシュの質問にそのまま返した。


(そう言えば、お主が吾と手をつないでおるアイーシャを見るのは初めてだったか?)

「そう言う事じゃねぇ。親の俺が娘と手をつなぐのに理由が必要ってのに、なぜお前がアイーシャと手をつないでいるんだ?って言ってんだよ。」


アイーシャは父親と手を繋ぎたくないのか?

知らなんだ。

しかし、何故と聞かれようもアイーシャが手を繋ぐようにせがむ以外の理由はない。


「娘が楽しそうに帰ってくるから見逃してやるが...。間違っても一線越えてみろ。枕を高くして」

「ガッシュ!!ちょっと手伝って」

「勿論だよ、マイハニー」

「...」


厨房でアイーシャの母:スザンヌがアルと夫の話に耳を傾けていたのか。

スザンヌが夫を呼ぶや否や、彼は天国に召されるかのように身軽に厨房に消えていった。


(ガッシュは随分と小馬鹿の愛妻家のようじゃな。)

「夫がごめんなさいねぇ。」

「気にすることではない。体調は万全か?」

「はい。本当に、何もかもアルさんのおかげです。」


ガッシュが消えればスザンヌが笑顔を向けてきた。

軽く会話を交わす。


アルはこの一ヶ月の間、10日に一度程度の頻度で会いにきていた。

それがきっかけで、ガッシュとスザンヌとはだいぶ距離が近くなっていた。


アルはスザンヌと話ながら、厨房奥に見えるガッシュを見て考える。


(大した事はないと思っておったが、なかなかに動ける奴であったか。)


アイーシャを引き離してから、自分の肩に腕を乗せるまでの速度。

熟睡時とはいえ、兆が一の可能性で刃も届きそうであった。


(小馬鹿も極まれば神を射るか。)

(今後は少々警戒させてもらうとする。)


厨房でせかせかと動いている二人としばらく会話を交した後


「では、吾は帰らして貰うとする」

「お~う。帰れや帰れ。」

「いつでも来てくださいね~。」

「アル。おやすみ~。」


すっかり日は傾いている。

三人に軽く手を揺らし、宿を離れた。


村の外れへの道の途中。

アルは《魔力感知》に写る複数の人間の動きに注目していた


「今晩は下界で初の客人を迎えることとなるかもしれん。」







男たちが手元に持つ水晶を見て驚く。

小さな水晶の中には花弁が囚われており、その花弁が朧げに光っていた。

その花弁は神性が強い場所で育つ植物のもので、夜になれば淡く光るのだ。


「まさか、こんな場所に本当にあるのか。」

「あぁ。これほど大きな聖樹が誰の目にも止まらずに今までずっとあったのか」


男たちは、王都からやってきたワーカーと呼ばれる萬屋。


冒険者は国や民から依頼を出された誰にでも認められる光の仕事をしている。

対してワーカーと呼ばれる人は、他人に知られたくない闇の部分を担当している。


今回男たちに課せられた任務は、グラス村の調査。

具体的には雇われた商会に不都合になりそうなものの排除だ。


「そらおかしいわな。突然症状から回復した奴らが増え始めるとか。」

「簡単に症状がなくなる配合なんかしてねえからな。」

「勝手にすぐ治るなら龍華花を使った薬の需要なんかないからな。」

「ただ聖樹があるとすれば、全ての辻褄が合うと。」


ワーカーたちはこの数日を調査に当てていた。


商会に寄り事情徴収と、競争相手である商会の確認。

原材料の独占するために派遣されているはずのワーカー4人組に接触。

更には龍華花の群集地に直接出向き、不自然に摘まれている場所はないか確認。

多少の誤差はあれど、村全体から症状を訴える人が消えるほど摘まれているわけでもない。


これ以上の調査に行き詰まっていた所で、ワーカーの男の一人が巨大な木を指摘した。

何か不思議な力を感じる巨木。

確認用に手にいれた神性に反応し淡く光る物体が光った今、男たちは驚きを隠せない。


「なんでまたこんな場所に聖樹が...。」

「ザッと見た感じ、樹齢700年ぐらいの木に見えるが...。」

「長齢ってだけなら、少し危ない森に入れば簡単に見つかるよな。」

「あぁ。でも聖樹は神や精霊みたいな特異な存在に祝福されてるからな。」

「こりゃぁ、すげぇ発見だ。今日の所はデゥラントさんの所へ証拠を持って帰って終わりにするぞ。」


この場所に出会ったワーカーたちは、希少な聖樹の発見に立ち会った功労者だ。

この木は公式に誰の物でもなければ、土地も有力な貴族の物ではないために見つけた者勝ちだ。

スムーズに事が運ばれれば、聖樹は魔術師によって掘り起こされ、

その加護が必要とされるる場所に運ばれていくだろう。


大金が入ってくる。

それぞれのワーカーが、これから弾まれるであろう報酬に夢を見ていた。

場を仕切っている一人が木に近づき、背中の鞘にしまわれた小刀を取り出して木の枝を切り取ろうとする。

自分の上司に見せるためだ。


「御主ら。誰に許可を得て吾の木を勝手に傷物にしようとするか。」

「!!?」


突然声が響く。

暗闇から聞こえてきた見知らぬ声に、全員が跳び退いた。

ワーカー達は即座に武器に手を回す。


月の光だけが周囲を照らす夜中。

聖樹の影からゆっくりと姿を表したのは、真っ白い髪を伸ばした獣人だった。

怪しげに光る紅の眼光が特徴的で、王国でも稀に見る着物・水干といった服装をしている。

獣人の手元には、木を傷付けようとしていた男の短剣が。

汚いものでも摘むように持たれていた。


(なんだ?あいつ。どっから出てきた?)


ワーカー全員が警戒心を高める。

自分たちに気配が察知できなかったのだ。

つまり目の前の男もまた手練れ。


(アイツ。普通じゃねえ。)


聖樹のサンプルを取ろうとしていた男は嫌な汗を流す。

獣人が真横に居るのにも関わらず、声を出すまで気づけなかった。

男が声を出さなければ、気付けずに殺されていたかもしれない。

その事実が鼓動を早くする。


ワーカーの視線は男のもつ刃物に向かう。

距離をとる瞬間、刃物を取り返そうとした。

二本の指で掴んでいるだけにも関わらず、俺が全力で引っ張っても抜けなかった。

握力、腕力が恐ろしく強い相手のようだ。


(一足遅かったか?)

「お前、どこのワーカーだ。」

「ワーカー? ...あぁ。裏の仕事を請負しておる奴らのことか。」

「あ゛?ワーカーじゃねえなら、こんなところで何をしている。」

「何をしているも何も、この一本松は吾の拠り所である。所有者がここに居て何が悪い。」

「そ、そうか。」

(ワーカーではない?のか?)


はっきりとしない返答に付け加え、この聖樹の所有者だと名乗る男。

これ程までに気配を断つ事ができる手練れ。

普通の人間であるはずがないと全員が思う。


「お前がこの木の所有者か。」

「そのように言ったであろう。」

「そうか。もし、本当にそうであれば譲ってくれる気は」

「譲る?この樹か?気に入っておるのでな。その気にはなれん。」


この場には緊張が走っている。

戦闘に移行する前のやつだ。

男に数の有利を見せつけながら、戦闘を回避する道を用意してやる。

しかし、男はそれを簡単にひと蹴りした。


「そうか...。やるぞ、お前ら。」


Dランクの俺たち相手に気配を察知させない手練れ。

情報がない相手をと殺りあうのは危険だ。


しかし、相手は一人。

布の余った服をきているが、手元には俺から奪った短剣しかない。

身振り手振りから数で圧倒されながらも余裕なスタンスを崩さない。

相当に自信があるらしい。


だがこっちはこの道を長いことやってる10人。

そう簡単には負けない。


「なんじゃ。御主ら、力の差も分からぬか?先ほどから御主らを百度と切っておるではないか。死期の一つも感じぬか?」


獣人を複数のワーカーたちが囲い込む。

準備はできた。

あとはコイツの戦い方を炙り出しながら、ゆっくりと削り殺すだけだ。


自分を囲ったワーカーたちを見回し、ため息をついた獣人の男。


「そうか、分からんか。実際に切ってやるしかなさそうじゃの、ほれ。」

「....。っな!ぎゃああああぁ。腕が!腕が!」


そいつは短剣を持ち直すと、ゆっくりと袖から手をだし自分を囲う一人の男を指差した。

男はその状態から動いていない。

にも関わらず、指を向けられた男の腕が地面に落ちた。

月光に照らされた夜中に鮮血が舞う。


「そら、二撃目が飛んでくるぞ。」

「あ゛ああああああぁぁぁ!」

「な、なんだ!!!!??」


獣人の男は確かに動いていない。

しかし、腕が取れた男は次に地面に倒れ込んだ。

足が突然飛んだのだ。

間髪入れずに、獣人の男の後ろに立っていたワーカーの首が飛ぶ。

男は振り向いてさえもいない。


「なんじゃ?後ずさりして。逃げれるとでも思うてか?」


獣人の男は面妖に笑う。

な、な、な、な、一体なんなんだ!?コイツは!?


「ほら。今度は先にどこが飛ぶか言うてやろうか?左手じゃよ。」


男の宣言と共に慌てて全員が自分の左手を確認し隠す。

...な、なんだ?誰の手も斬れてねえ。


「っかっかっかっか。ちょっとした冗談じゃて。道化のようじゃの。」


狂気だ。

目の前の男は完全に頭がイってやがる。

ワーカー全員がこの場から離れたい。

でも、後ずさりをすれば先ほどの男のように...。

頭の飛ばされた男の鮮烈なイメージが頭から離れないワーカーたちは、動こうにも動けない。


「夜は血が滾るわい。」


男の口からは、先ほどまでなかった八重歯が伸びている。


理解不能の現象。

目の前の男が不気味で仕方がない男たち。

長年の経験だけが、パニックに落ちいるのを遠ざけていた。


しかし何もできない。

ただ経験が自分に教えてくれる。

目の前の男が生殺与奪権を握っていると。


「吾を前にして立っているだけ見上げたものじゃ。それに応じて...生きる機会をやる事もないぞ。」


ワーカー全員が息を飲む。唯一の命綱なのだから。


「そこに倒れている2人を抜いて、残り八人じゃの。これを今から20回振ろう。生きておればその命、冥土の土産に持って帰ることを許そう。」


絶望的な条件だった。

一振りで自分の首が飛ぶかもしれない。体を真っ二つにされるかもしれない。

今まで相対する事のなかった恐怖が、体を震えあげ、目からは涙が溢れる。


「クククッ。そーら。避けろや、避けろ。」
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