女神の幼女体で異世界生活

さんらいず

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第3章 空白を求める

36

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「ん……」

目覚めた直後の、ふわふわとした心地。この世界に来てから、この感覚が強くなった気がする。

「……リア様、お目覚めになられましたか…?」

はその問いにすぐに応えようとしたが…噛みそうなので黙っておく。

昨日は確か……長老さんに……

でも、あの時に眠れたのは、少しだけありがたく思える。

「ん……おはようございます、長老さん……」
「おはようございます。朝食を準備してありますので、こちらへ…」
「えっと……はい」

なんだか昨日よりも扱いが仰々しい。

「あの…」
「はい。如何致しましたか?」
「えっと…昨日よりも扱いが…なんというか、全然違うんですけど……どうかしたんですか?」
「昨日は申し訳ありませんでした…どのことに関しては、朝食の席で説明させていただきます」

本当に、どうしたのだろう…


部屋の見た目も、昨日と変わらない。けれど、なぜか雰囲気が違うように見えてしまう。
手元にある食事も、昨日より少し豪華だ。
具体的に言えば、肉がある。
エルフって、肉食べない気が…

「それでは、リア様の扱いと、それに関して、この村のことを説明させていただきますね」
「はい…」
「それについて、まずはこの集落の宗教状況から説明しましょう」
「この村にも宗教があるのですか?」
「勿論です。この村の宗教は、地之大神教…通称、地神教。この村は、その中心地なんです」
「地神教…ですか」

聞いたことない…
名前からして、大地…自然関係の神様かな…

「地之大神様は、大地、それに伴う森などの陸地の自然の神様です。エルフが信仰するのも納得でしょう?」
「そう…ですね…」

お父さん達は宗教とかやってなかった気がするんだけどなぁ…

「不思議そうな顔をしていらっしゃいますね…では、ここで重要なことを」
「…? なんですか?」
「…地神教上、あなた方ハイエルフは、神の使い。つまり、この世界で最も神に近い存在として崇められています。」

私はうわぁ…と顔を顰めた。
つまり、僕がハイエルフだとバレた場合、この村のみんなに崇められることになる。

「そして、リア様がハイエルフであることを、この村のエルフに公開いたしました」
「え…えっと……ええ!? 本当ですか!?」
「ええ、本当です」

思わず頭を抱えた。つまり、私が今外に出ると、みんな土下座するとか、何か極端な行動を…

「なんで公表したんですか! これじゃ私が外に出られないじゃないですか!」
「いえ、外に出てもらっても構いませんよ?」

長老さんはにこやかにそう言った。

って、どうなるかわかってそう言ってるよね……

「ちなみに私の立場、長老ですが…一応は、ハイエルフ族と対等な立場となっています……が、リア様は唯一の生き残りということですので、このような態度になります」
「いいですから……普通にしてください……」
「ありがとうございます。この言葉遣いも結構疲れますから…」

…長老さんもあの言葉遣いは疲れるらしい …
って、そうじゃなくて…

「なんで生き残りっていうだけでそんな扱いが上になるのですか…」
「それは、神の血を引くものが途絶えそうなのですよ? 丁重に、保護する以外ありませんでしょう? しかも、当事者は6歳の少女。まあ、年齢に見合わず聡明のようですが、それでもまだ子供ですからね…」
「それは…」

やっぱり、6歳っていうのはおかしいかな…残念ながら年齢を偽る魔法はないんだよなぁ…

「そして、リア様の魔力量は異常です」
「えっ…わかるのですか!?」
「その様子だと正しいみたいですが…基本的に魔力を持つものは体表から少しずつ魔力が漏れ出ているのです。もっとも、魔力を体内で生成する量よりも圧倒的に少ないので、体内魔力が減少したりはしませんが…」
「はぁ…」
「しかし、体内での生成量と、表面から漏れ出る魔力の量は、比例しているというこの村での研究結果があります」
「っ…」

つまりそれは、私の魔力を見て、魔力量を分析された…?

「昨日のうちにサジェに見てもらいましてね…と言っていました」
「……へ?」
「つまり、リア様の魔力量は恐ろしい量になるということです」

それって、怖がられるのだろうか…危険だと判断されるのだろうか……

「それって…まずいことなんでしょうか…」
「いやいや、素晴らしいことですよ!」
「…へ?」

素晴らしいこと?

「ハイエルフ族で、魔力がとてつもない量。それだけ神に愛されているということです。失礼ですが、レベルはいくつなのですか?」
「えっと…」

そういえば久し振りに見るなぁ、冒険者カード。


…また、レベルが上がっていた。そんな狩ってないのだけれど…

––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––
名前 リア・ルイシェル
種族 ハイ・エルフ
職業 冒険者
年齢 6
Level 102

HP 155/155
MP 69785400/69785400

筋力 G
魔力 SS
体力 F
敏捷 B
幸運 SS

スキル
魔力回復強化 詠唱破棄 魔力回復増加

固有スキル
感覚強化

大罪スキル
憤怒(解放)

称号
異世界転生者(完全融合体) 魔法創造者 憤怒 破壊の主 運命の理から外れた者 人智を超えし者
––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––

「…102…ですね」
「そのレベルでその魔力量…本当に素晴らしい…」
「そうですか…」

魔力量が異常なのは、隠しておきたかったけれど…

扱いがマイナスの方にいかないなら、それでいいかな…

「あ、ちなみにリア様」
「何ですか?」
「この村の者は、リア様を敬いますが、過剰な反応はしたりしませんよ?」
「…どういうことですか?」
「別に外で歩いてくださっても、この村の者は挨拶くらいしかしませんよ?」

えっと…

そういう大事なことは…

「最初に言ってくださいよ!」


…心配して損した…
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