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第1章 復讐
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「長、森に侵入者です」
「ふむ、またか・・・まあ、様子を・・・」
「いえ、今回は真っ直ぐこちらに向かってきます」
「何? では確認用の部隊を派遣しろ。森から出るように警告するのだ」
「はっ!」
_____________________________________________
「あれ? 何かに見られたような感じがしたんだけれどなぁ・・・まあ、いっか。早くさっきの反応のところへいこうっと」
ただ、あの索敵魔法は対象の位置しか分からないから探している本人と言うわけではないのだけれど・・・
「・・・だったら、その人に聞けばいいしね」
そうして僕は森の奥の方に入っていった。
「さっき反応があったのはこの先だから・・・うーん、即席の詠唱でも作らないと・・・光属性で、屈折をいじるから・・・よし、ーーー光 指定 条件付与ーーー・・・実行」
そうすると、たぶん僕から反射される光は生き物の目には入らないだろうけれど・・・
「これじゃあ、僕がいるところは真っ暗に見えちゃうから意味ないよね・・・よし、『解除』。普通に話しかければいいじゃないか・・・」
そうして僕はしげみを出ると、そこには一人の男性がいた。弓をもって辺りを警戒している様子。だけれども、僕に気がつくと弓をこちらに向けた。
「おい、おまえ! ここ周辺は我らエルフの支配域だ! 即刻立ち去ってもらう! 今すぐ来た方向へ戻らなければ拘束する!」
僕に向かって威勢よく声を張り上げたが、読心魔法を使っている僕には心の中に押し込めた戸惑いがまるわかりだ。ここの男性は、森の精霊たちからの警告が来なかったことを疑問に思っている。
まあ、僕はエルフ系統の種族だから、精霊たちは危険じゃないって判断したんだろうね。
「あの・・・ここに迷い込んだ冒険者三人を探しにやって来たんですけれど、心当たりはありませんか?」
「む・・・よし、許可が出れば連れてくるから、おまえはここで待っていろ。余計なことはするんじゃないぞ」
「はい・・・」
そう言って男の人・・・エルフは森の奥に入っていった。
それにしても、あのエルフさんって以外に親切なひとだったなぁ。僕の魔力視では魔力の濁りも見ることはできるけれど、エルフは種族的な特徴としてほとんどのエルフの魔力が澄んでいるから、見分けをつけにくいんだよな・・・そりゃ、狂った心を持ったやつとかは濁っていたりするけれど・・・まあ、少しでも濁った魔力を持つエルフ族は危険ってことだね・・・
「よし、ちゃんといるな。一時間ほど後にここにつれてくることになった。それまで静かに待っていろ」
「・・・わかりました」
僕は木の根もとに座ってまつことにした。
そのままボーっとしていると、男のエルフさんが話しかけてきた。
「おい、おまえって人族なのか?」
「?? なぜですか?」
「いや、それほど澄んでいる魔力ってのはなかなか見ないものでな・・・」
「あなたは魔力視持ちですか?」
「ああ、そうだが・・・って、何でわかった?」
「そりゃあ、私がそうだからですよ」
「そ、そうなのか・・・」
「そうです・・・」
「・・・」
「・・・」
沈黙が痛いなぁ・・・そういえば、種族について聞かれてたな。ハイ・エルフってエルフにとってなんなのかわからないからエルフっていっておこうか。
「エルフですよ」
「・・・ん?」
「種族です。私はエルフ族ですよ」
「そ、そうなのか!? だったらはやく言え! そうしたらもっとはやくつれてくることを約束できたのに・・・」
「そ、そうですか・・・」
「そうだ。それで? 名はなんて言う?」
「・・・自分から名乗ってください」
「ははっ、そうだな。俺はサジェ・リブルっていうんだ。まあ、リブルの姓は俺の集落のやつら全員同じだがな」
「そうですか・・・私はリアといいます。リア・ルイシェルです」
「そうか・・・ルイシェル・・・どこかで聞いた気がするんだが・・・」
「!? どこで・・・いや、いいです。それで、冒険者の三人はまだですか?」
「いや、あと30分あるぞ? それに、その冒険者たちだが、かなり魔力が濁っていたらしいが・・・大丈夫なのか? 俺は見てはいないが、精霊たちの警告はここまで届いたんだぞ?」
結構やばそうな人たちだな・・・依頼受けなきゃよかったかも・・・って、もう遅いか。
「そういえば、私が来たときには警告が来なくてけっこう困惑していましたね」
「っ!? 何でわかった?」
「・・・勘って、言いたいところですけれど・・・まあ、そういう魔法があるといっておきます」
「そ、そうか・・・」
そのあとはまた会話が途切れ、話始めるより前に冒険者たちがつれてこられた・・・のだけれど。
「なに、こいつら。もう見た目は冒険者と言うよりも盗賊っていったほうがお似合いなんだけれど・・・」
「まあ、そういうな。結構性格はいいらしいぞ」
「そうですか・・・」
一応性格はいい方のやつららしい。魔力は少し濁っているとは言え、冒険者ギルドにいたやばそうなひとよりは(ギルドにある酒場のすみにひっそりと座っていた)大丈夫だし。
僕は冒険者三人の前にたって、事情を話す。
「私はギルドの依頼であなたたちの捜索に来た、Fランクのリアといいます。なんか、街に残っていたもう一人のメンバーが全ランク対象依頼に依頼をだしていたので、私が受けたんです。それじゃ、森を出るのでさっさとついてきてください」
「「「お、おう(はい)・・・」」」
冒険者の内訳は男2人、女1人。見たところ、前衛一人、後衛二人に見える。といっても、パーティでの戦い方は僕にはわからないけれど・・・
そうして、冒険者三人をつれて森の外に向かって出発した。エルフたちはあの男のエルフを除いて森の奥に帰っていった。
あと、一応小声で防御用の魔法を発動待ちにしておいた。
「ふむ、またか・・・まあ、様子を・・・」
「いえ、今回は真っ直ぐこちらに向かってきます」
「何? では確認用の部隊を派遣しろ。森から出るように警告するのだ」
「はっ!」
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「あれ? 何かに見られたような感じがしたんだけれどなぁ・・・まあ、いっか。早くさっきの反応のところへいこうっと」
ただ、あの索敵魔法は対象の位置しか分からないから探している本人と言うわけではないのだけれど・・・
「・・・だったら、その人に聞けばいいしね」
そうして僕は森の奥の方に入っていった。
「さっき反応があったのはこの先だから・・・うーん、即席の詠唱でも作らないと・・・光属性で、屈折をいじるから・・・よし、ーーー光 指定 条件付与ーーー・・・実行」
そうすると、たぶん僕から反射される光は生き物の目には入らないだろうけれど・・・
「これじゃあ、僕がいるところは真っ暗に見えちゃうから意味ないよね・・・よし、『解除』。普通に話しかければいいじゃないか・・・」
そうして僕はしげみを出ると、そこには一人の男性がいた。弓をもって辺りを警戒している様子。だけれども、僕に気がつくと弓をこちらに向けた。
「おい、おまえ! ここ周辺は我らエルフの支配域だ! 即刻立ち去ってもらう! 今すぐ来た方向へ戻らなければ拘束する!」
僕に向かって威勢よく声を張り上げたが、読心魔法を使っている僕には心の中に押し込めた戸惑いがまるわかりだ。ここの男性は、森の精霊たちからの警告が来なかったことを疑問に思っている。
まあ、僕はエルフ系統の種族だから、精霊たちは危険じゃないって判断したんだろうね。
「あの・・・ここに迷い込んだ冒険者三人を探しにやって来たんですけれど、心当たりはありませんか?」
「む・・・よし、許可が出れば連れてくるから、おまえはここで待っていろ。余計なことはするんじゃないぞ」
「はい・・・」
そう言って男の人・・・エルフは森の奥に入っていった。
それにしても、あのエルフさんって以外に親切なひとだったなぁ。僕の魔力視では魔力の濁りも見ることはできるけれど、エルフは種族的な特徴としてほとんどのエルフの魔力が澄んでいるから、見分けをつけにくいんだよな・・・そりゃ、狂った心を持ったやつとかは濁っていたりするけれど・・・まあ、少しでも濁った魔力を持つエルフ族は危険ってことだね・・・
「よし、ちゃんといるな。一時間ほど後にここにつれてくることになった。それまで静かに待っていろ」
「・・・わかりました」
僕は木の根もとに座ってまつことにした。
そのままボーっとしていると、男のエルフさんが話しかけてきた。
「おい、おまえって人族なのか?」
「?? なぜですか?」
「いや、それほど澄んでいる魔力ってのはなかなか見ないものでな・・・」
「あなたは魔力視持ちですか?」
「ああ、そうだが・・・って、何でわかった?」
「そりゃあ、私がそうだからですよ」
「そ、そうなのか・・・」
「そうです・・・」
「・・・」
「・・・」
沈黙が痛いなぁ・・・そういえば、種族について聞かれてたな。ハイ・エルフってエルフにとってなんなのかわからないからエルフっていっておこうか。
「エルフですよ」
「・・・ん?」
「種族です。私はエルフ族ですよ」
「そ、そうなのか!? だったらはやく言え! そうしたらもっとはやくつれてくることを約束できたのに・・・」
「そ、そうですか・・・」
「そうだ。それで? 名はなんて言う?」
「・・・自分から名乗ってください」
「ははっ、そうだな。俺はサジェ・リブルっていうんだ。まあ、リブルの姓は俺の集落のやつら全員同じだがな」
「そうですか・・・私はリアといいます。リア・ルイシェルです」
「そうか・・・ルイシェル・・・どこかで聞いた気がするんだが・・・」
「!? どこで・・・いや、いいです。それで、冒険者の三人はまだですか?」
「いや、あと30分あるぞ? それに、その冒険者たちだが、かなり魔力が濁っていたらしいが・・・大丈夫なのか? 俺は見てはいないが、精霊たちの警告はここまで届いたんだぞ?」
結構やばそうな人たちだな・・・依頼受けなきゃよかったかも・・・って、もう遅いか。
「そういえば、私が来たときには警告が来なくてけっこう困惑していましたね」
「っ!? 何でわかった?」
「・・・勘って、言いたいところですけれど・・・まあ、そういう魔法があるといっておきます」
「そ、そうか・・・」
そのあとはまた会話が途切れ、話始めるより前に冒険者たちがつれてこられた・・・のだけれど。
「なに、こいつら。もう見た目は冒険者と言うよりも盗賊っていったほうがお似合いなんだけれど・・・」
「まあ、そういうな。結構性格はいいらしいぞ」
「そうですか・・・」
一応性格はいい方のやつららしい。魔力は少し濁っているとは言え、冒険者ギルドにいたやばそうなひとよりは(ギルドにある酒場のすみにひっそりと座っていた)大丈夫だし。
僕は冒険者三人の前にたって、事情を話す。
「私はギルドの依頼であなたたちの捜索に来た、Fランクのリアといいます。なんか、街に残っていたもう一人のメンバーが全ランク対象依頼に依頼をだしていたので、私が受けたんです。それじゃ、森を出るのでさっさとついてきてください」
「「「お、おう(はい)・・・」」」
冒険者の内訳は男2人、女1人。見たところ、前衛一人、後衛二人に見える。といっても、パーティでの戦い方は僕にはわからないけれど・・・
そうして、冒険者三人をつれて森の外に向かって出発した。エルフたちはあの男のエルフを除いて森の奥に帰っていった。
あと、一応小声で防御用の魔法を発動待ちにしておいた。
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