女神の幼女体で異世界生活

さんらいず

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第2章 平穏を求める

16

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あの日、リア(前の人格)による帝国兵に対する虐殺(?)事件の後、僕はセントラルに帰っていた。
冒険者ギルド内にはもうほとんど人はいなくて、受付のお姉さんのところにも人は並んでいなかった。
ところが、僕がお姉さんと目を合わせた瞬間、「どうしたの、その目!?」と叫ばれてしまった。
生憎鏡とかは高価で持っていなかったので確認はできていないが、なぜか右目が水色、左目が赤色のオッドアイになっているみたいだ・・・
あ、元の色は水色一色だよ?
これって絶対リア(前の人格)の魂を取り込んだ? 影響だよね・・・
そしてそのあとお姉さんに帝国兵について報告すると、なぜかすごく怒って、でも結構やばいらしくてすぐにギルドの奥へと引っ込んで行った。

僕は話し相手がいなくなったので部屋に戻り、暇つぶしにステータスを見てみると、おかしなこと(?)になっていたのだ。

__________________________________
名前 リア・ルイシェル
種族 ハイ・エルフ
職業 冒険者
冒険者ランク F
年齢 6
Level 95

HP 150/150
MP 65827700/65827700

筋力G
魔力SS
体力F
敏捷B
幸運SS

スキル
魔力回復強化  詠唱破棄  魔力回復増加

固有スキル
感覚強化

大罪スキル
憤怒(解放)

称号
異世界転生者 魔法創造者 憤怒 破壊の主 運命の理から外れた者 人智を超えし者
__________________________________


多分リア(前の人格)の魂を取り込んだことにより、経験値を得たんだろうけど・・・なんだかスキルが増えてる?
スキルを受け継いだってことなのかな?

それと、やっぱり魔力がおかしい。
前は300万台だったのに、いまじゃ6500万って・・・
これは・・・相談した方がいいのかな?

「いやいや、相談なんかしたら・・・なんなんだろ・・・」

でも、ステータスを見せることになるだろうから、大罪スキルについてもばれちゃうしなぁ・・・


・・・それはともかく、これからどう過ごしていこうか・・・もう、目的もないし・・・ラノベみたいに放浪したりモンスター倒しまくったりするのもいいが、僕は注目されるのは苦手だ。
まあ、普通に生活するのが一番いいか。

「じゃあ、明日からまた普通に冒険者やっていこうかな」

とまあ、今後の方針が決まったので、もう夜遅いし寝ようか・・・

ーーーゴンゴンッ

「リアちゃん!? 居ますか!?」

・・・呼び出された。


約40分間、体感時間2時間の間、ギルドの会議室みたいな場所でお説教を受けた・・・

お姉さんって、怒ると怖いんだね・・・

「まあ、これくらいで反省したでしょう。じゃあ、本題に入りましょうか。ギルド長、入って来ていいですよ」

お姉さんがドアの向こう? に声を掛けると、50歳くらいのおじさんがうっすらと額に汗をかきながら入ってきた。あれ? 若干青ざめているような・・・?

「じゃあ、リアちゃん。事情を説明してくれるかな?」
「は、はい・・・」

ギルド長がいるのにお姉さんが仕切ってるな・・・

「じゃあ、先ずはどうやって帝国の兵士をの?」

い、いきなりきたか・・・

「えっと、魔法で・・・」
「いやいや、そんな簡単に倒せる相手じゃないよ。あいつらは帝国の最精鋭の兵士たちだ。鎧が最高級品だったからな。まあ、その鎧は殆どあそこ周辺のゴブリンやオークに取られちまったがな・・・」

ぎ、ギルド長・・・余計なことを! それと、愚痴なんて漏らさないで!
そ、そういえば・・・調査はやいね?

「あぁ、現在いる冒険者の中では一番強いAランクの冒険者に依頼したからな」

こ、心を読まれた!?

「だ、そうですよ? 結局、どうやったんですか?」

う・・・魔法の詳細を教えても・・・いいのかな?

「秘密は守りますので、教えてくださいませんか?」
「う・・・」

まあ・・・いいか!

「えっと、はい。うーんと、たぶんですけど、重力魔法で地面に縫いつけてから、雷魔法で全員焼死させたと思います・・・一部は風魔法で殺りましたけど・・・」
「うむ、調査結果には殆どが焼死体と書いてあったな」

これは真実のはず・・・リアの記憶にあったからね。

「そんな非常識なこと信じるわけが・・・!」
「いや、あり得るな。エルフの魔力量は人族よりもはるかに多いからな。だが、それでも重力魔法はできないと思うが?」

えっ!? まあ、僕の魔力量は異常なんだろうけれど・・・

「えっと・・・・・・」
「まあ、ここまででいいだろう。ではもう一つ、何故帝国の兵士なんかと遭遇したんだ?」
「えっ? それは偶然なんですが・・・」
「そ、そうなのか・・・」

あれ? さっきからお姉さんが黙ったままだな・・・

「リアちゃん・・・」
「ひっ!? ななな、何ですか!?」

こ、怖いっ!!!

「もう・・・もう絶対に危ないことはしないでください!! というか、何てことしてるんですか!」
「ひゃいっ!?」

それ、さっきの説教で言われたんですけど!?

「どれだけ魔力があろうとも、どれだけ力があろうとも、リアちゃんはまだ六歳でしょう!? 人を殺すとか、そういうことはもうしないでください!!」
「は、はいぃ・・・」

あうぅ、怖いよぉ・・・

「まぁ、これくらいでいいでしょう」
「そうだな、この嬢ちゃんのおかげで犠牲者の一人も出なかったんだからな。まあ、まだ戦争は終わっちゃあいないがな」
「あっ! 戦争ってどうなったんですか!?」
「ああ、エルゼル王国もスティル帝国へ宣戦布告したよ。これでもう全面戦争だな・・・だが、この戦争、勝ち目は少ないと思ってる」
「な、何でですか?」
「・・・勇者だ」

勇者ってあれか? 魔王を倒すために選ばれる・・・

「魔王を倒すやつですか?」
「まあ、通常ならそうだが・・・スティル帝国は魔王が出現していないのにも関わらず、勇者召喚を行い、軍隊として使っているんだ。おそらく勇者がいるから戦争なんかを始めたんだろうな」
「勇者召喚・・・」
「勇者は異世界から召喚されるらしいぞ? カガクとかいうのが発展した世界らしいが・・・」

それって、同郷の可能性あり・・・?
大した意味は無いけど、会ってみたいなぁ・・・

「勇者達・・・ってことは、複数人いるんですか?」
「あぁ、クラスとかいう集団らしい」

クラス転移なんだ・・・
それにしても、情報が詳しすぎじゃ無いかな?

「何でそんなに勇者についての情報を持っているんですか?」
「・・・スティル帝国は諜報対策が緩くてな、情報は持ち出しやすいんだ」

あらら、けっこうもろそうな国だね。まあ、勇者に会いに行くとかもいいかなあ・・・

「あ、あとリアちゃんはこれから一週間の間はギルドの休憩室で謹慎です。最低限の外出は認めますけど、私の監視が付きますからね?」

ちょっと、難しいかも・・・

「お金は・・・」
「今回の件で特別報酬が出るからな。それもかなり高額の。しばらく金には困らんだろう。それと、冒険者ランクがCまで上がるから、覚えとくようにな」

・・・さいですか。
結局、おとなしくしていなきゃいけないのかぁ・・・
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