女神の幼女体で異世界生活

さんらいず

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第2章 平穏を求める

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「えと…よろしくお願いします…?」

と、一応挨拶は返したのだが…先程から颯人さん? と一巳さんが見つめ合っている。しかし、甘い空気など流れておらず…そして颯人さんの笑顔からものすごい覇気が…うぅ、怖い…

「…あっ!? リアちゃん、どうしたの!?」
「い、いえ…何でもないです…」

涙目では説得力無いだろうけど…颯人さんが怖いだなんて言えない…

「…じゃあ、2人で相談してくれ。俺は戻るからな…じゃあな、また明日」
「あ、うん…」

一巳さんはそう言って逃げるように部屋を出て行った。

「……リアちゃん」
「? 何ですか?」
「っ……何でもないよ」
「??」

あれ? 最初は今にも飛びついてきそうだった雰囲気が…なんかしょぼくれているように見える…
何考えているか気になるけれど…『読心リードマインド』はなんか使う気分じゃない……

「……それで、リアちゃんはこの部屋で寝るんだよね?」
「…はい。お邪魔でしたか?」
「いや、別にそんなことはないよ。というか、何でお邪魔になるのさ」

颯人さんはそう言って笑った。
優しい人だなぁ……

そういえば……

「あの…寝る場所がありませんけど……」
「……あ」

この部屋はかなり質素だ。帝国の城は結構普通だったから、部屋もそんな感じだろうと思ったけれど……思ったよりも物が少ない。僕がこの世界に来た時にいた部屋よりはかなり広いけれど……その広さが逆に違和感を醸し出している。
部屋の中にはベッド(これは普通に高価そう)と、普通に日本にあるような机、そして、小さめのテーブルと椅子だけだ。トイレは…あった。部屋の隅に小さなドアがある。その奥がトイレだった。なぜわかったのかって? 魔法だよ!

「……ベッド広いし、一緒に寝ればいいんじゃないかな?」
「……それしかないようですね……」

小説の主人公だったら、床で寝るとか言い出すんだろうけれど……僕は寝心地を犠牲するほど強い人間エルフじゃないんだよ…!

それに、ベッドは横に4メートルくらいって、本当にでかいなぁ……地球でこんなでかいベッドは見たことないや…こっちの世界でもはじめてだけれど。

…寝る場所の話なんかしているが、まだ寝る時間ではない。そろそろお風呂の時間……お風呂ってあるのかな?

「あの、颯人さん」
「なに?」
「お風呂ってあるんですか?」
「……」

あれ? 颯人さんが驚いた顔をしている…?

「颯人さん?」
「っ……あ、あるよ。僕たちの希望でからね。そろそろみんな出ただろうし、入りに行こうかな」
「そうですか! 一緒に行きましょう!」

みんな出た頃ってのは、多分が秘密で帝国内に来ているからだろう……感謝しなきゃ!



さて! お風呂にやって来ました!
お風呂の中は……和風でした! 何でだよ!
まあ、勇者の希望で造られたらしいからね……

お風呂の中には誰もいなかった。あれから時間が経って、地球時間で夜の9時ごろだからね。訓練をして疲れた勇者たちが夜更かしなど出来るわけがないから、早めに入っているんだろう。

颯人さんが何か気まずそうにしている。
何でだろう?
僕はリアとしての記憶が入っているから、気まずさなんてないし、興奮したりもしないのだ! 元男っていう自覚はあるから、少し申し訳なさは感じるけれど……
颯人さんは……なんというか、可愛かった。ちょっと幼い感じかしてね。
勿論今の僕よりは身長も高いし胸もあるよ!? って、なんか悔しい……

さて、部屋に戻って早く寝よう…



おはようございます。現在私・は混乱中です。
なんで颯人さんが抱きついて来てるの!?

「あ、あの…颯人さん?」
「………ぅ…」

な、なんか可愛い…日本人としての可愛いだけれど…
そ、それよりも!

「は、颯人さん! 起きてください!」
「…うぅ…?……っ!?」

あぁ、この距離に驚いている様子……

「ご、ごめんっっ!……おはよう、リアちゃん」
「あ、おはようございます」

それにしても、颯人さんはなんで申し訳なさそうな顔をしているんだろう…?



そういえば、僕は信用を保証するためにここに来たんだよね? 堂々と一緒に寝ていいのかな…?
まあ、大丈夫だろう!

今日はまずは戦争反対派の人達を視察? みたいな事しないとなぁ…何となく面倒臭い…けど、依頼だからちゃんとやらないとなぁ

「おーい、颯人ー、リアちゃん? いるかー? みんなを集めるから来てくれー」
「あ、はーい」

こんな朝早くに集めて、迷惑じゃないかなぁ…

「今行きまーす」
「おーう」

さっさと着替えて、外に出た。

「一巳さん、おはようございます」
「一巳おはよー」
「あれ? 颯人も起きてたのか」
「むっ…失礼な!」

仲が良いなぁ…
でも、早く確認に行かないと。
この前エルフの森に行った時に、シャルルさんが暴走しかけたらしいから…
早く帰って来てと言われていたのだ。

「あの、一巳さん…」
「あ、あぁ、ごめん。じゃあ行こうか」
「ぷっ…一巳が言いなりに…」
「むっ…あのなぁ」

良い加減にしてよねぇ…はぁ。
ちょっと時間がかかりそうだ。
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