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第2章 平穏を求める
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「よし…リアちゃん、全員集まったぞー」
「はい。ありがとうございます」
それじゃあ、確認を始めますか!
やる事は簡単! 個人面接!
「では、確認を始めます。といっても、やる事は個人面接だけです。別室で私の質問に答えてもらいます。まあ、何をされるか不安でしょうから……一巳さん、まずは貴方です」
「へっ!? 何で俺!? 絶対実験台としか扱ってねーだろ!」
「あれ? そういう役割じゃないんですか? 颯人さんがそういっていましたけれど……」
「颯人ぉ……」
一巳さんが部屋の隅にいる颯人さんを恨めしそうに睨む。まあ、少し気の毒だけれど、他に適任者がいないからね…
「じゃあ、一巳さんはこちらに来てください」
「…分かったよ」
それにしても、反対派の皆さんやけに静かだなぁ……大体、これって一巳さんが面接中に洗脳でもされたら何の意味もないのに……
そうして、勇者たちの信用性? の確認は進んでいった。
本当は、一々こんなことしなくてもいいのだけれど、心配だから一応。
質問の真偽については読心でできるし。
---確認が終わった。まあ、面接を面倒臭がっている様子だったけれど、ちゃんと全員本当のこと言ってくれたし、僕のことも一応信頼しているようだった。そういえば、颯人さんって精神系のスキルだって言っていた気が……一々確認する必要本当にあったのかな……?
まあ…いいか。無駄では……無いはず……
それじゃあ、一度ギルドの方に戻らないと。
「それじゃあ一巳さん。一度ギルドに戻らせていただきますね」
「あ、あぁ。わかった。俺が送った方がいいか?」
「いえ。この場所がわかったので自分で行けますよ」
「そ…そうか……(俺の取り柄が…)」
「では。遅くても明日には戻りますので」
「あぁ…って、戻ってくるのか?」
あぁ、そのことについては言ってなかった。
「はい。颯人さんと話し合って決まりました」
「そ、そうか…」
まあ、颯人さんが脅迫…ではなくて、強く要望してきたからね。
あと何だか一巳さんしんどそう。大丈夫かな?
そうして僕は転移にて帝国の城を後にした。
転移先は迷いの森。いろんな意味で思い出の場所だ。ここはあまり人が来ない(依頼を受けた冒険者を除いて)から、あまり人前では見せられない転移魔法(無属性魔法 大罪スキルの劣化版)の転移先にはぴったりだ。
あまり時間がない(颯人さんに急かされている)ので、さっさとギルドへ向かう。
まだ朝だと言うのに、ギルドにはあまり冒険者が居なかった。これも戦争の影響と考えると、少し悲しくなる。
「シャルルさん」
「あれ? リアちゃん? 行ったんじゃなかったの?」
行ったと言うのは帝国に、と言う意味だろう。
「はい。それで一度戻って来たので、ギルド長に報告をしたいのですが……」
「あ、うん、わかったから、酒場で待って居てくれる?」
「わかりました」
あれ? なんか今日はシャルルさん大人しいなぁ……何かあったんだろうか。
酒場で座って待っていると、すぐにシャルルさんがギルド長を連れてやって来た。
「連れて来たよ」
「ありがとうございます…ギルド長の部屋じゃなくてもいいんですか?」
…こんなことただのCランク冒険者が言っていいものなのかと思ったが…まあいいや!
「ふむ。実は、少し不味い事態になってな」
「……? もしかして、冒険者の少なさに関係がありますか?」
「そうだ…実は昨日の昼ごろ…このギルドにその情報が届いたのは夕方だが…帝国がある宣言を発表したんだ」
「…それは一体どんな?」
「……帝国領拡大宣言と言うなんのひねりもない宣言だが…」
おい、ギルド長……
「内容は恐ろしい。勇者と言う戦略級の切り札をふんだんに使って、エルゼル王国の半分以上の領土、そして王国の隣国であるサーラ皇国の一部までを拡大範囲に設定した侵略宣言だ」
「そ、それは…」
なんとも思い切った宣言だな……
「そして最悪なのが……」
「……」
「最優先目標がセントラル…つまり、この街だ」
「………………どうしましょう」
「それについて今悩んでいるところだよ」
これは少し、というかかなり不味い。ギルド長の言って居た通りだなぁ…
これまではセントラルが直接狙われることは無かった(僕が殺した奴らを除いて)が、こうも大々的に攻められることを知らされると、領土間、国家間を自由に出入りできる冒険者達は我先にと逃げ出してしまうのだ。おそらく、そのことも計算の内だろう。
そして、この街はエルゼル王国の首都、エルゼル(なんのひねりもないなぁ…)からもかなり離れており、勇者と戦えるだけの軍隊がここにくるまでには、疲労を無視しても半月以上かかる。状況は絶望的だ。
「それで…どうするんですか?」
「そうだな…今立てている案は、街の人間全てを逃すっていうのくらいしか無いな」
「そんなことができるんですか?」
「あぁ。女子供が居るから移動速度は遅いだろうが…まだ攻めてくるのには時間があるからな。だが、セントラル領議会の過半数以上の賛成を得られていない。街を捨てるという事が精神的に無理な人間が多いんだ。この街はかなりの歴史があるからな……」
「ふむ…」
日本だったら逃げ出すなんて事ができたらみんな逃げるのになぁ…街に愛着がある人が半数以上って…なんか凄い。
「じゃあ、逃げ出す事に反対の人たちは何か提案しているんですか?」
「あぁ……玉砕覚悟で突っ込もうと……」
あ、こりゃ大変だ。
それじゃあ、僕から提案しようかな。
「ギルド長、私から提案です」
「何かいい案でも?」
「迎え撃ちましょう」
そういうと、ギルド長は呆れた表情を返して来た。
はぁ……
「別に玉砕しにいくわけじゃありませんよ」
「勝算あるのか?」
「はい」
「一体何をするんだっていうんだ」
ギルド長が半ギレ状態。なんか笑える。
「それは……
「はい。ありがとうございます」
それじゃあ、確認を始めますか!
やる事は簡単! 個人面接!
「では、確認を始めます。といっても、やる事は個人面接だけです。別室で私の質問に答えてもらいます。まあ、何をされるか不安でしょうから……一巳さん、まずは貴方です」
「へっ!? 何で俺!? 絶対実験台としか扱ってねーだろ!」
「あれ? そういう役割じゃないんですか? 颯人さんがそういっていましたけれど……」
「颯人ぉ……」
一巳さんが部屋の隅にいる颯人さんを恨めしそうに睨む。まあ、少し気の毒だけれど、他に適任者がいないからね…
「じゃあ、一巳さんはこちらに来てください」
「…分かったよ」
それにしても、反対派の皆さんやけに静かだなぁ……大体、これって一巳さんが面接中に洗脳でもされたら何の意味もないのに……
そうして、勇者たちの信用性? の確認は進んでいった。
本当は、一々こんなことしなくてもいいのだけれど、心配だから一応。
質問の真偽については読心でできるし。
---確認が終わった。まあ、面接を面倒臭がっている様子だったけれど、ちゃんと全員本当のこと言ってくれたし、僕のことも一応信頼しているようだった。そういえば、颯人さんって精神系のスキルだって言っていた気が……一々確認する必要本当にあったのかな……?
まあ…いいか。無駄では……無いはず……
それじゃあ、一度ギルドの方に戻らないと。
「それじゃあ一巳さん。一度ギルドに戻らせていただきますね」
「あ、あぁ。わかった。俺が送った方がいいか?」
「いえ。この場所がわかったので自分で行けますよ」
「そ…そうか……(俺の取り柄が…)」
「では。遅くても明日には戻りますので」
「あぁ…って、戻ってくるのか?」
あぁ、そのことについては言ってなかった。
「はい。颯人さんと話し合って決まりました」
「そ、そうか…」
まあ、颯人さんが脅迫…ではなくて、強く要望してきたからね。
あと何だか一巳さんしんどそう。大丈夫かな?
そうして僕は転移にて帝国の城を後にした。
転移先は迷いの森。いろんな意味で思い出の場所だ。ここはあまり人が来ない(依頼を受けた冒険者を除いて)から、あまり人前では見せられない転移魔法(無属性魔法 大罪スキルの劣化版)の転移先にはぴったりだ。
あまり時間がない(颯人さんに急かされている)ので、さっさとギルドへ向かう。
まだ朝だと言うのに、ギルドにはあまり冒険者が居なかった。これも戦争の影響と考えると、少し悲しくなる。
「シャルルさん」
「あれ? リアちゃん? 行ったんじゃなかったの?」
行ったと言うのは帝国に、と言う意味だろう。
「はい。それで一度戻って来たので、ギルド長に報告をしたいのですが……」
「あ、うん、わかったから、酒場で待って居てくれる?」
「わかりました」
あれ? なんか今日はシャルルさん大人しいなぁ……何かあったんだろうか。
酒場で座って待っていると、すぐにシャルルさんがギルド長を連れてやって来た。
「連れて来たよ」
「ありがとうございます…ギルド長の部屋じゃなくてもいいんですか?」
…こんなことただのCランク冒険者が言っていいものなのかと思ったが…まあいいや!
「ふむ。実は、少し不味い事態になってな」
「……? もしかして、冒険者の少なさに関係がありますか?」
「そうだ…実は昨日の昼ごろ…このギルドにその情報が届いたのは夕方だが…帝国がある宣言を発表したんだ」
「…それは一体どんな?」
「……帝国領拡大宣言と言うなんのひねりもない宣言だが…」
おい、ギルド長……
「内容は恐ろしい。勇者と言う戦略級の切り札をふんだんに使って、エルゼル王国の半分以上の領土、そして王国の隣国であるサーラ皇国の一部までを拡大範囲に設定した侵略宣言だ」
「そ、それは…」
なんとも思い切った宣言だな……
「そして最悪なのが……」
「……」
「最優先目標がセントラル…つまり、この街だ」
「………………どうしましょう」
「それについて今悩んでいるところだよ」
これは少し、というかかなり不味い。ギルド長の言って居た通りだなぁ…
これまではセントラルが直接狙われることは無かった(僕が殺した奴らを除いて)が、こうも大々的に攻められることを知らされると、領土間、国家間を自由に出入りできる冒険者達は我先にと逃げ出してしまうのだ。おそらく、そのことも計算の内だろう。
そして、この街はエルゼル王国の首都、エルゼル(なんのひねりもないなぁ…)からもかなり離れており、勇者と戦えるだけの軍隊がここにくるまでには、疲労を無視しても半月以上かかる。状況は絶望的だ。
「それで…どうするんですか?」
「そうだな…今立てている案は、街の人間全てを逃すっていうのくらいしか無いな」
「そんなことができるんですか?」
「あぁ。女子供が居るから移動速度は遅いだろうが…まだ攻めてくるのには時間があるからな。だが、セントラル領議会の過半数以上の賛成を得られていない。街を捨てるという事が精神的に無理な人間が多いんだ。この街はかなりの歴史があるからな……」
「ふむ…」
日本だったら逃げ出すなんて事ができたらみんな逃げるのになぁ…街に愛着がある人が半数以上って…なんか凄い。
「じゃあ、逃げ出す事に反対の人たちは何か提案しているんですか?」
「あぁ……玉砕覚悟で突っ込もうと……」
あ、こりゃ大変だ。
それじゃあ、僕から提案しようかな。
「ギルド長、私から提案です」
「何かいい案でも?」
「迎え撃ちましょう」
そういうと、ギルド長は呆れた表情を返して来た。
はぁ……
「別に玉砕しにいくわけじゃありませんよ」
「勝算あるのか?」
「はい」
「一体何をするんだっていうんだ」
ギルド長が半ギレ状態。なんか笑える。
「それは……
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