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第一章
冒険の始まり6
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「ところで、師匠って誰?」
「あたしたちを派遣した魔法使いだよ?」
「ふーん・・・。」
頷いた誠二は、はっと気づいてディヤイアンに聞いた。
「あのさ、縮むってどういうこと?魔法?それって大変じゃないの?」
「あぁ。姿を変えるのはねぇ、ワイムティウムオイオス エディ・・・。
って、判らないかぁ。・・・継続する魔法・・・なら判る?それなの。最初と最後に魔力を使うだけだから、そんなに大変じゃないんだよ。」
にっこりと笑ったディヤイアンと対照的に、誠二は自信なさげに頷いた。
「さてとっと。他に質問はある?『勇者』君。」
その言葉に、誠二はムッとした表情をした。
「それなんだけど、その勇者って、やめてくんない?別に勇者でもなんでもないんだし。オレは深井誠二って名前があるんだから、そっちで呼んでもらえないかな?」
「うん。いーよ。誠二君でいい?」
「OK。」
誠二は頷いた。
「あと、縮むって、本当はもっと大きいの?」
「もちろん。エクーディアは君と同じくらいかな?あたしはもう少し低いけどね。じゃあ誠二君。あたしたち、元に戻ってもいい?」
頷く誠二を見て、ディヤイアンは椅子から降りてエクーディアの隣まで行き、彼女の肩を軽く叩いた。
エクーディアは、はっとしたように頭を上げ、ディヤイアンを見た。それから二回ほどまばたきをして、真面目な顔をして頷いた。
これからおこる事を予測した誠二は、期待に目を輝かせながら二人を見た。
ディヤイアンは右手を前に出した。すると中指にはめられている透き通った緑色の石が輝き、一瞬後には、ディヤイアンは自分の身長よりもだいぶ高い、ネックレスの石より若干小さい透明な緑色の石が先端にはまった杖を握っていた。
「うわぁ、すげぇー!これって魔法?」
「まぁ、そうだけど。本格的な魔法は、まだ使ってないよ?」
苦笑いをしてそう言ったディヤイアンは、杖の底で軽く床をたたいた。最初の二回はゆっくりと。その後すばやく三回。
すると、誠二が見たことの無い文字で書かれた、二人を囲むほど大きい、茶色く輝く光の輪が現れた。それは、多分、ゲームや漫画や小説で見聞きした事のある、魔方陣と呼ばれるものだろうと、誠二は思った。
また彼は、その茶色に輝く魔方陣の美しさに目が離せなくなった。
次にディヤイアンは、エクーディアを自分と向かい合わせて立たせ、杖を体の前に横にして捧げ持ち、真剣な顔をして言葉を紡いだ。
「イイウムエディオ ウスアウヤイ、ドゥイオクェ バエディンディエムイ スアウムティヤイオバイ トゥイティイウム ツィヅィスアウティン クオヅエスェウ」
その言葉と共に、彼らの姿が陽炎のように薄れた。
一瞬後には誠二と同じくらいの大きさになった二人が現れた。
「儀式じゃなくて略式の呪文にしたから、あまり魔法っぽく見えなかったかな?
高速呪文じゃなかったから、まだましかと思うけど・・・?」
自分の身長より若干短くなった杖を肩に立てかけて、ディヤイアンは笑って、目を見開いている誠二に聞いた。
「す・・・。」
「す?」
「すっげぇ!」
目をきらきらと光らせ、誠二は興奮して叫んだ。
「すっげぇ!めっちゃかっけぇ!F〇とかドラ〇エみてー!!!」
そんな彼を見て、ディヤイアンは苦笑いをして近づいてきた。エクーディアは困ったような苦笑いをしてから、外に出て行った。
「あたしたちを派遣した魔法使いだよ?」
「ふーん・・・。」
頷いた誠二は、はっと気づいてディヤイアンに聞いた。
「あのさ、縮むってどういうこと?魔法?それって大変じゃないの?」
「あぁ。姿を変えるのはねぇ、ワイムティウムオイオス エディ・・・。
って、判らないかぁ。・・・継続する魔法・・・なら判る?それなの。最初と最後に魔力を使うだけだから、そんなに大変じゃないんだよ。」
にっこりと笑ったディヤイアンと対照的に、誠二は自信なさげに頷いた。
「さてとっと。他に質問はある?『勇者』君。」
その言葉に、誠二はムッとした表情をした。
「それなんだけど、その勇者って、やめてくんない?別に勇者でもなんでもないんだし。オレは深井誠二って名前があるんだから、そっちで呼んでもらえないかな?」
「うん。いーよ。誠二君でいい?」
「OK。」
誠二は頷いた。
「あと、縮むって、本当はもっと大きいの?」
「もちろん。エクーディアは君と同じくらいかな?あたしはもう少し低いけどね。じゃあ誠二君。あたしたち、元に戻ってもいい?」
頷く誠二を見て、ディヤイアンは椅子から降りてエクーディアの隣まで行き、彼女の肩を軽く叩いた。
エクーディアは、はっとしたように頭を上げ、ディヤイアンを見た。それから二回ほどまばたきをして、真面目な顔をして頷いた。
これからおこる事を予測した誠二は、期待に目を輝かせながら二人を見た。
ディヤイアンは右手を前に出した。すると中指にはめられている透き通った緑色の石が輝き、一瞬後には、ディヤイアンは自分の身長よりもだいぶ高い、ネックレスの石より若干小さい透明な緑色の石が先端にはまった杖を握っていた。
「うわぁ、すげぇー!これって魔法?」
「まぁ、そうだけど。本格的な魔法は、まだ使ってないよ?」
苦笑いをしてそう言ったディヤイアンは、杖の底で軽く床をたたいた。最初の二回はゆっくりと。その後すばやく三回。
すると、誠二が見たことの無い文字で書かれた、二人を囲むほど大きい、茶色く輝く光の輪が現れた。それは、多分、ゲームや漫画や小説で見聞きした事のある、魔方陣と呼ばれるものだろうと、誠二は思った。
また彼は、その茶色に輝く魔方陣の美しさに目が離せなくなった。
次にディヤイアンは、エクーディアを自分と向かい合わせて立たせ、杖を体の前に横にして捧げ持ち、真剣な顔をして言葉を紡いだ。
「イイウムエディオ ウスアウヤイ、ドゥイオクェ バエディンディエムイ スアウムティヤイオバイ トゥイティイウム ツィヅィスアウティン クオヅエスェウ」
その言葉と共に、彼らの姿が陽炎のように薄れた。
一瞬後には誠二と同じくらいの大きさになった二人が現れた。
「儀式じゃなくて略式の呪文にしたから、あまり魔法っぽく見えなかったかな?
高速呪文じゃなかったから、まだましかと思うけど・・・?」
自分の身長より若干短くなった杖を肩に立てかけて、ディヤイアンは笑って、目を見開いている誠二に聞いた。
「す・・・。」
「す?」
「すっげぇ!」
目をきらきらと光らせ、誠二は興奮して叫んだ。
「すっげぇ!めっちゃかっけぇ!F〇とかドラ〇エみてー!!!」
そんな彼を見て、ディヤイアンは苦笑いをして近づいてきた。エクーディアは困ったような苦笑いをしてから、外に出て行った。
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