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第一章
冒険の始まり7
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「どーやったの?どーやったの?」
「うーん・・・。説明しても誠二君が理解できないであろう内容なんだよねぇ・・・。たぶん翻訳できないと思う。」
「・・・?翻訳って?」
誠二は首を傾げた。
「誠二君の世界の言葉と、この世界の言葉はまったく違うの。最初会ったとき、わたしたちは君に理解できない言葉で話してたでしょ?」
誠二が頷くのを見て、ディヤイアンは歩きながら杖を消し、机に着くと、先ほどと同じ椅子に座った。今度は普通に。
「今、君がつけている額飾りがあるでしょう?それが翻訳機の働きをしているの。
わたしたちが話した言葉のイメージを、その額の石に封じてある術の力で、君の頭の中に直接送り込んでいるの。
うーん・・・。だから、翻訳とはちょっと違うか。頭に流れ込んでくるイメージを、君が知っている言葉に変換しているのは君自身だから。」
「えーっと、なんとなく?わかった・・・と思う。んじゃ、オレの言葉はどうやって聞いてんの?」
腕を組み、小首をかしげながら誠二は聞いた。
「わたしたちも同じだよ。君みたいな額飾りじゃないんだ。この耳飾りがそうなの。」
そう言ったディヤイアンの両耳には、黄色い石があった。誠二は、それを見て頷いた。
「ふーん・・・。」
まだよくわかっていないような顔をしている誠二を見て、ディヤイアンは彼の顔を見た。
「あ、そーだ。実践してみよう。
誠二君、ちょっと額飾りをはずしてみて?」
にこにこ笑うディヤイアンの指示に従い、誠二は額飾りを頭からはずした。すると、ディヤイアンは話し出した。
「ドゥイ ヤイオ オムヅンディスティエムドゥ ティアン バイディドゥ バアウワァ エ ティエルク ティイ?」
「え?え??えぇ???」
頭の上にサークレットを掲げ持った状態で固まっている誠二に、ディヤイアンは立ち上がって誠二の横に行くと、自分の手をそえて、再び額飾りを彼の頭に戻した。
「・・・。こんな感じになるの。聞いたことのない言葉が聞こえたでしょ?
地球では、どんなに探してもこの言語はないよ。」
ディヤイアンは面白そうに笑った。誠二は呆然としつつ、頷いた。
「ほんと。全然わかんなかった・・・。」
そんな誠二を見て、ディヤイアンは、少し苦笑いをしながら続けた。
「後、注意してほしいのは、今のことでわかったと思うんだけど、額というか肌に石が当たっている状態じゃないとイメージを送り込めないの。だからできるだけはずさないようにね?
ちなみに、誠二君がはずそうと思わない限り、外れないような術がかかっているから。」
誠二は大きく頷いた。
「OK。・・・ねぇ、これって魔法?」
「うん、そうだよ。」
「うわー、すげー。
んじゃ、ディヤイアンちゃんって、魔法使い?エクーディアさんは?」
再び目をきらきらさせた誠二は、身を乗り出して聞いた。
「うん。わたしは魔法使いだよ。で、得意なのは回復魔法。他にもこの世界で知られている魔法は殆ど使えるよ。
それからエクーディアは剣士だよ。よっぽどのことが無い限り魔法は使わない。戦闘に関しては、それだけの腕を持っているからね。
あ、言い忘れてたけど、この国の人は、一般的な魔法なら誰でも使えるんだよ。」
「へー。すげー。」
「うーん・・・。説明しても誠二君が理解できないであろう内容なんだよねぇ・・・。たぶん翻訳できないと思う。」
「・・・?翻訳って?」
誠二は首を傾げた。
「誠二君の世界の言葉と、この世界の言葉はまったく違うの。最初会ったとき、わたしたちは君に理解できない言葉で話してたでしょ?」
誠二が頷くのを見て、ディヤイアンは歩きながら杖を消し、机に着くと、先ほどと同じ椅子に座った。今度は普通に。
「今、君がつけている額飾りがあるでしょう?それが翻訳機の働きをしているの。
わたしたちが話した言葉のイメージを、その額の石に封じてある術の力で、君の頭の中に直接送り込んでいるの。
うーん・・・。だから、翻訳とはちょっと違うか。頭に流れ込んでくるイメージを、君が知っている言葉に変換しているのは君自身だから。」
「えーっと、なんとなく?わかった・・・と思う。んじゃ、オレの言葉はどうやって聞いてんの?」
腕を組み、小首をかしげながら誠二は聞いた。
「わたしたちも同じだよ。君みたいな額飾りじゃないんだ。この耳飾りがそうなの。」
そう言ったディヤイアンの両耳には、黄色い石があった。誠二は、それを見て頷いた。
「ふーん・・・。」
まだよくわかっていないような顔をしている誠二を見て、ディヤイアンは彼の顔を見た。
「あ、そーだ。実践してみよう。
誠二君、ちょっと額飾りをはずしてみて?」
にこにこ笑うディヤイアンの指示に従い、誠二は額飾りを頭からはずした。すると、ディヤイアンは話し出した。
「ドゥイ ヤイオ オムヅンディスティエムドゥ ティアン バイディドゥ バアウワァ エ ティエルク ティイ?」
「え?え??えぇ???」
頭の上にサークレットを掲げ持った状態で固まっている誠二に、ディヤイアンは立ち上がって誠二の横に行くと、自分の手をそえて、再び額飾りを彼の頭に戻した。
「・・・。こんな感じになるの。聞いたことのない言葉が聞こえたでしょ?
地球では、どんなに探してもこの言語はないよ。」
ディヤイアンは面白そうに笑った。誠二は呆然としつつ、頷いた。
「ほんと。全然わかんなかった・・・。」
そんな誠二を見て、ディヤイアンは、少し苦笑いをしながら続けた。
「後、注意してほしいのは、今のことでわかったと思うんだけど、額というか肌に石が当たっている状態じゃないとイメージを送り込めないの。だからできるだけはずさないようにね?
ちなみに、誠二君がはずそうと思わない限り、外れないような術がかかっているから。」
誠二は大きく頷いた。
「OK。・・・ねぇ、これって魔法?」
「うん、そうだよ。」
「うわー、すげー。
んじゃ、ディヤイアンちゃんって、魔法使い?エクーディアさんは?」
再び目をきらきらさせた誠二は、身を乗り出して聞いた。
「うん。わたしは魔法使いだよ。で、得意なのは回復魔法。他にもこの世界で知られている魔法は殆ど使えるよ。
それからエクーディアは剣士だよ。よっぽどのことが無い限り魔法は使わない。戦闘に関しては、それだけの腕を持っているからね。
あ、言い忘れてたけど、この国の人は、一般的な魔法なら誰でも使えるんだよ。」
「へー。すげー。」
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