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第四章
魔法使いと眠る姫2
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「・・・っ!ごちそうさまでした!んまかったぁ!!」
エクーディアが入れてくれた、桜色の酸味の効いたジュースを飲み終えると、誠二は満足そうに両手をあわせた。
料理は、今まで食べたことのない味付けだったにもかかわらず、どれも食べやすくて美味しかった。
ディヤイアンに聞くと、誠二の味の好みをリサーチし、料理人が腕によりをこめて作った会心作だったらしい。
誠二はその人に感謝の言葉を言って欲しいとディヤイアンに頼んだ。自分で言いたかったが、恐がられるかもしれないので、それが嫌だった。
ディヤイアンは、その依頼を何も聞かずに快く受けてくれた。
「さて、それでは、仕事にかかってもらおうか。」
誠二が落ち着いたことを見計らって、エクーディアがそう切り出した。本来の目的を半分忘れていた誠二は、はっとなり頷いて立ち上がった。
・・・
エクーディアは他の用事があるからと、部屋の中に残った。
誠二はディヤイアンと二人で食堂から入り口のホールに戻り、二階に上がった。
そこには、二十代後半と思われる長い黒髪の男性が待っていた。
「・・・えーっと?どなた?」
隣にいるディヤイアンに聞くと、少し言いにくそうに応えてくれた。
「・・・。彼が今回の計画を実行した、悪の魔法使いだよ」
「悪の魔法使い?なかなかいいね、そのネーミング。」
口角を上げて笑いながら、その悪の魔法使いが手を差し出してきた。
「始めまして。勇者くん。私がこの国の第一王位継承者を眠らせた、悪の魔法使いだよ。」
その言葉を聞き、誠二は差し出された手を払いのけた。
「なんでこんなことをしたんだよ!お姫様に呪いをかける必要なんてどこにあるんだよ!」
「『お姫様』ね・・・。
まぁ、呪いは必要ないといえば必要ないが、実は必要なことなんだ。君も全てを知ったら納得してくれると思うが?」
「全てをって、まだなんかあんのかよ!」
誠二は、悪の魔法使いを睨みながら怒鳴った。
「あの子を起こしてくれれば全ての謎は解ける。ついてきなさい。」
すたすたと歩き出す悪の(?)魔法使いと、動こうとせずににこにこと笑いながら手を振るディヤイアンを見た誠二は、覚悟を決めて魔法使いの後について行った。
・・・
そこは、二階の右側に進んだ、中央にある部屋だった。
魔法使いは扉の前で立ち止まり、誠二を見た。
「もし、どうしてもあの子を起こせないと思ったら、あの子の額に両手を置いて起こせないと言うように。ギブアップでもいいが?」
あくまで穏やかな魔法使いを見ていて、誠二はそんなに悪いことを企んでいるとは思えなくなってきた。
(えっと・・・。そんなにその姫って・・・。キスしたくなくなるくらい・・・。)
恐い考えになった誠二は、首を一回左右に振って、魔法使いが開いてくれた扉をくぐった。
エクーディアが入れてくれた、桜色の酸味の効いたジュースを飲み終えると、誠二は満足そうに両手をあわせた。
料理は、今まで食べたことのない味付けだったにもかかわらず、どれも食べやすくて美味しかった。
ディヤイアンに聞くと、誠二の味の好みをリサーチし、料理人が腕によりをこめて作った会心作だったらしい。
誠二はその人に感謝の言葉を言って欲しいとディヤイアンに頼んだ。自分で言いたかったが、恐がられるかもしれないので、それが嫌だった。
ディヤイアンは、その依頼を何も聞かずに快く受けてくれた。
「さて、それでは、仕事にかかってもらおうか。」
誠二が落ち着いたことを見計らって、エクーディアがそう切り出した。本来の目的を半分忘れていた誠二は、はっとなり頷いて立ち上がった。
・・・
エクーディアは他の用事があるからと、部屋の中に残った。
誠二はディヤイアンと二人で食堂から入り口のホールに戻り、二階に上がった。
そこには、二十代後半と思われる長い黒髪の男性が待っていた。
「・・・えーっと?どなた?」
隣にいるディヤイアンに聞くと、少し言いにくそうに応えてくれた。
「・・・。彼が今回の計画を実行した、悪の魔法使いだよ」
「悪の魔法使い?なかなかいいね、そのネーミング。」
口角を上げて笑いながら、その悪の魔法使いが手を差し出してきた。
「始めまして。勇者くん。私がこの国の第一王位継承者を眠らせた、悪の魔法使いだよ。」
その言葉を聞き、誠二は差し出された手を払いのけた。
「なんでこんなことをしたんだよ!お姫様に呪いをかける必要なんてどこにあるんだよ!」
「『お姫様』ね・・・。
まぁ、呪いは必要ないといえば必要ないが、実は必要なことなんだ。君も全てを知ったら納得してくれると思うが?」
「全てをって、まだなんかあんのかよ!」
誠二は、悪の魔法使いを睨みながら怒鳴った。
「あの子を起こしてくれれば全ての謎は解ける。ついてきなさい。」
すたすたと歩き出す悪の(?)魔法使いと、動こうとせずににこにこと笑いながら手を振るディヤイアンを見た誠二は、覚悟を決めて魔法使いの後について行った。
・・・
そこは、二階の右側に進んだ、中央にある部屋だった。
魔法使いは扉の前で立ち止まり、誠二を見た。
「もし、どうしてもあの子を起こせないと思ったら、あの子の額に両手を置いて起こせないと言うように。ギブアップでもいいが?」
あくまで穏やかな魔法使いを見ていて、誠二はそんなに悪いことを企んでいるとは思えなくなってきた。
(えっと・・・。そんなにその姫って・・・。キスしたくなくなるくらい・・・。)
恐い考えになった誠二は、首を一回左右に振って、魔法使いが開いてくれた扉をくぐった。
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