【完結】神から貰ったスキルが強すぎなので、異世界で楽しく生活します！

領主の野望失敗！

　兎に角、皆を結界から出れないように外からも結界をはった。

『広範囲風檻！　エリアウィンドジェイル！！』ビュウウゥゥゥッッッ！！

　町全体を風の檻で皆を閉じ込めた。

「ミオ、ここから出せ！
　俺も戦う、ミオ！！」

　ゼクスは結界を何度も叩いたり、体当たりしているが出れなくて必死な顔をしている。

「これは私の戦いだよね？
　売られた喧嘩は買わないとでしょ？
　倍返しよ！！」

　黒いワイバーン８匹、赤い竜に似たモンスター１０体、蛇の竜？　３匹に｡

『雷檻！　サンダージェイル！！』バババババッッ！！　雷の檻に閉じ込めた。

『放電！　スパーク！！』バリバリバリバリーーーーーーッ！！

　黒いワイバーン、赤い竜、蛇の竜に強力な放電を流し痺れさせた。

『超風圧！　ハイエアブレス！！』ビュウウグググググッッッ！！　黒いワイバーン、赤い竜、蛇の竜に超強力な風圧で押さえつけると、黒いワイバーンは息が弱く力尽きそうだ。

『風弾！　ウィンドパレット！！』バシュッバシュッバシュッ！！　黒いワイバーンに何度も風の弾丸が当たり、黒いワイバーンは全滅した。

「やったね！！」

「ミオ、あんなに強いんだ、あんなに強いと誰でも欲しいって思うよね。
　でも、そんな奴らから守るのは私達、仲間の役目なんだよね、お父さん？」

「あぁ、ミオは強いが女の子だ。
　戦い以外では俺達が守ってやらないとな」

　アリアとボブさんが手を握って頷きあい、アリアが私を応援してくれた。

「ミオーーーー！　負けるな！
　頑張れぇぇぇぇぇぇぇーーーーーーっっ！！」

「ミオーー、気を抜くなよ！
　サーペントはドラゴンの下級だが、ドレイクは火を吹いて来るから気をつけろ！！」

　アリアとゼクスを見て、私は笑顔で頷いた。

『雷！　サンダー！！』ドドーーーーンッ！！　『雷！　サンダー！！』ドドーーーーンッ！！　『雷！　サンダー！！』ドドーーーーンッ！！　サーペントに雷が直撃し、３匹とも即死だった。

「よぅーーし！　あとは赤い竜だけだ！！」

　私は嬉しくて両手を上げて喜んでいると、ドレイクは口から火を吹き、変な悲鳴が出てしまった。

　ゴオオオォォォーーーー！！　「ふぎゃぁっ！！」

「あーーはははははっっ！　『ふぎゃぁっ！！』ってなんだよ、プププププッ！」

　遠くでゼクスの笑い声と、いつもの会話が聞こえて来て、緊張がとけて気分が楽になったよ。

　ゼクス、ありがとう。

『氷槍！　アイスランス！！』ズサシュッ！！　ズサシュッ！！　氷の槍は攻撃力が強く、ドレイクにはダメージが大きかったのが分かった。

　仕上げよ！

『氷刃！　アイスカッター！！』ビシュッ！！　ビシュッ！！　

「貫けーーーー！！」

　ジュシャァーーーーンッッ！！　ドオオオォォンッッッ！！

「よっしゃあぁぁぁーーーー！！」女の子らしく無い喜び方だけど、倒せた事と皆を守れた事が嬉しかった。

　あれっ？　アイツ……逃げてるし、私は空中で皆に振り向き。

「倒せたけど、あのダルーズ・グレッグっていう巨大なブタは逃げたよ？
　逃がして大丈夫？」

　ダンは大丈夫だと言った後に私に、親に捨てられたのかを再度聞いて来た。

「ミオ、お前は親に捨てられたんだよな？」

　私は困った顔をして、この事は信頼できる人だけに話そう。

　私はそう決意した。

　この決意が私の未来へと続く扉が、大きく開かれる事になる。