【完結】この世界で回復魔法が使えるのは私だけのようなのですが、左手に触れても回復するようです。

桜もふ

文字の大きさ
9 / 20

9 お手紙の返事をしてみました

しおりを挟む
 朝食の時間になったので、食堂へ入ると。

 ゴードンさんに両肩を持たれたと思ったら、泣かれてしまった。

 何で泣いてるんだろうと思い、皆を見ると喜びながら泣いてる?

 私には泣いている意味が分からなくて、頭の中はずっと『???』の状態だ。

「あの、みんなはなぜ泣いているんですか?

 何か不幸事があったんですか?」

 ミミリーさんとドリーさんは私に近付き「良かった!」の一言。

 ドーランとマルクは2人で肩を組んで喜んでる。

 いや、だから何で喜んでいるのかを聞きたいんですけど?

 アルナンは私の所まで来て話してくれた。

「みなさん、ココネさんに状況を説明してあげないと困惑していますよ?

 ココネさんは隣国の方の怪我を治したのを覚えていますか?」

「はい、覚えています」

「隣国の王から、ココネさんと『お見合い』がしたいと手紙が届いたのですよ。

 それでみんな、喜んでいるんです。

 お返事はどういたしますか?」

 みんなの視線が『グサッ!』と刺さる。

 返事だよね?

 会うだけなら良いよね?

「会ってお話がしたいです。

 お返事って、何て書いたら良いんでしょうか?

 ありのままの気持ちを書いたので良いんでしょうか?」

 みんなは頷いた。

 さっき、一斉に頷いたよね?

『アリーシオン国の王エルクレイ・ハン・ストドーラ様

 初めまして、私はココネと言います。

 お見合いのお手紙を、ありがとうございます。

 お手紙を書くことが初めてなので、不敬にあたる言葉がありましたら申し訳ありません。

 お見合いも初めてなので、凄く緊張しますが会ってお話がしたいと思い、お返事を書きました。

 こんな私ですが、宜しくお願い致します。

 お見合い場所や時間帯が決まりましたら、教えて下さい。

 ココネ』

 こんな感じで良いかな。

「手紙は誰に……ティンキーじゃない。

 怪我はもう大丈夫なの?」

「ココネのお陰で大丈夫よ。

 エルクレイ様へのお手紙は私が預かるね。

 ココネ、また直ぐに来るから」

 私は微笑見ながら頷き、手を振って見送った。

 ティンキーも私達に手を振ってくれ、隣国へと急いだ。

「きっと直ぐに返事が来るよ。

 隣国の王である、エルクレイ様は頼りになって御優しい方だから大丈夫だからね」

 サーシャがウインクしながら話してくれた。







 ** ティンキーが隣国へ帰国 **



「エルクレイ様、ただいま帰りました。

 ココネ自らの御返事ですよ!」

 エルクレイ様の顔が真剣だわ。

 ぷぷぷっ、面白ーーい!

「あ、あの優しき女性からの返事だと!

 は、早くこちらえ!」

 エルクレイ様は自ら首を付けて、手紙を読んだ。

「な、なんと!!

 あぁーー、どうしたら?

 ピート、なんと返事をすれば良いんだ!」

 狼族の獣人である、宰相のピートはエルクレイ様から手紙を読ませてもらい、助言を申した。

「エルクレイ様、ココネ様にお見合いの場所と時間を書くだけですよ。

 政務より簡単でしょうに」

「そうだな。

 場所は、あの子がいる宿屋であるスズランの食堂で、時間は朝とお昼の中間が良いな。

 この返事で良いだろうか?」

『場所:宿屋スズランの食堂

 時間:朝とお昼の中間

 心優しき女性のココネ、宜しくお願い致します。

 エルクレイ・ハン・ストドーラ』

 ピートは頷きながら「分かりやすい文です」と答えていると、その手紙をティンキーが奪い取り。

「行って来まーーす!

 またココネに会えるーーっ!!」

 ティンキーは、はしゃぐように隣国の『ベンルー国』へ急いだ。

 ピートとエルクレイ様は、はしゃぐように飛んで行ったティンキーを呆然と眺めていた。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

【完結】物置小屋の魔法使いの娘~父の再婚相手と義妹に家を追い出され、婚約者には捨てられた。でも、私は……

buchi
恋愛
大公爵家の父が再婚して新しくやって来たのは、義母と義妹。当たり前のようにダーナの部屋を取り上げ、義妹のマチルダのものに。そして社交界への出入りを禁止し、館の隣の物置小屋に移動するよう命じた。ダーナは亡くなった母の血を受け継いで魔法が使えた。これまでは使う必要がなかった。だけど、汚い小屋に閉じ込められた時は、使用人がいるので自粛していた魔法力を存分に使った。魔法力のことは、母と母と同じ国から嫁いできた王妃様だけが知る秘密だった。 みすぼらしい物置小屋はパラダイスに。だけど、ある晩、王太子殿下のフィルがダーナを心配になってやって来て……

異世界に落ちて、溺愛されました。

恋愛
満月の月明かりの中、自宅への帰り道に、穴に落ちた私。 落ちた先は異世界。そこで、私を番と話す人に溺愛されました。

神様の手違いで、おまけの転生?!お詫びにチートと無口な騎士団長もらっちゃいました?!

カヨワイさつき
恋愛
最初は、日本人で受験の日に何かにぶつかり死亡。次は、何かの討伐中に、死亡。次に目覚めたら、見知らぬ聖女のそばに、ポツンとおまけの召喚?あまりにも、不細工な為にその場から追い出されてしまった。 前世の記憶はあるものの、どれをとっても短命、不幸な出来事ばかりだった。 全てはドジで少し変なナルシストの神様の手違いだっ。おまけの転生?お詫びにチートと無口で不器用な騎士団長もらっちゃいました。今度こそ、幸せになるかもしれません?!

聖女召喚されて『お前なんか聖女じゃない』って断罪されているけど、そんなことよりこの国が私を召喚したせいで滅びそうなのがこわい

金田のん
恋愛
自室で普通にお茶をしていたら、聖女召喚されました。 私と一緒に聖女召喚されたのは、若くてかわいい女の子。 勝手に召喚しといて「平凡顔の年増」とかいう王族の暴言はこの際、置いておこう。 なぜなら、この国・・・・私を召喚したせいで・・・・いまにも滅びそうだから・・・・・。 ※小説家になろうさんにも投稿しています。

虐げられた私、ずっと一緒にいた精霊たちの王に愛される〜私が愛し子だなんて知りませんでした〜

ボタニカルseven
恋愛
「今までお世話になりました」 あぁ、これでやっとこの人たちから解放されるんだ。 「セレス様、行きましょう」 「ありがとう、リリ」 私はセレス・バートレイ。四歳の頃に母親がなくなり父がしばらく家を留守にしたかと思えば愛人とその子供を連れてきた。私はそれから今までその愛人と子供に虐げられてきた。心が折れそうになった時だってあったが、いつも隣で見守ってきてくれた精霊たちが支えてくれた。 ある日精霊たちはいった。 「あの方が迎えに来る」 カクヨム/なろう様でも連載させていただいております

『身長185cmの私が異世界転移したら、「ちっちゃくて可愛い」って言われました!? 〜女神ルミエール様の気まぐれ〜』

透子(とおるこ)
恋愛
身長185cmの女子大生・三浦ヨウコ。 「ちっちゃくて可愛い女の子に、私もなってみたい……」 そんな密かな願望を抱えながら、今日もバイト帰りにクタクタになっていた――はずが! 突然現れたテンションMAXの女神ルミエールに「今度はこの子に決〜めた☆」と宣言され、理由もなく異世界に強制転移!? 気づけば、森の中で虫に囲まれ、何もわからずパニック状態! けれど、そこは“3メートル超えの巨人たち”が暮らす世界で―― 「なんて可憐な子なんだ……!」 ……え、私が“ちっちゃくて可愛い”枠!? これは、背が高すぎて自信が持てなかった女子大生が、異世界でまさかのモテ無双(?)!? ちょっと変わった視点で描く、逆転系・異世界ラブコメ、ここに開幕☆

とっていただく責任などありません

まめきち
恋愛
騎士団で働くヘイゼルは魔物の討伐の際に、 団長のセルフイスを庇い、魔法陣を踏んでしまう。 この魔法陣は男性が踏むと女性に転換するもので、女性のヘイゼルにはほとんど影響のない物だった。だか国からは保証金が出たので、騎士を辞め、念願の田舎暮らしをしようとしたが!? ヘイゼルの事をずっと男性だと思っていたセルフイスは自分のせいでヘイゼルが職を失っただと思って来まい。 責任を取らなければとセルフイスから、 追いかけられる羽目に。

子供にしかモテない私が異世界転移したら、子連れイケメンに囲まれて逆ハーレム始まりました

もちもちのごはん
恋愛
地味で恋愛経験ゼロの29歳OL・春野こはるは、なぜか子供にだけ異常に懐かれる特異体質。ある日突然異世界に転移した彼女は、育児に手を焼くイケメンシングルファザーたちと出会う。泣き虫姫や暴れん坊、野生児たちに「おねえしゃん大好き!!」とモテモテなこはるに、彼らのパパたちも次第に惹かれはじめて……!? 逆ハーレム? ざまぁ? そんなの知らない!私はただ、子供たちと平和に暮らしたいだけなのに――!

処理中です...